羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

 

新章突入ということで穏やかな雰囲気に包まれていたが、花楓とかえでの問題は重たかった。

花楓からすると、空白の期間になっていた自分の中にいた、かえでの頑張りは背負わないといけないと思ってもおかしくはない。

空回りしそうになるのを知ってても、しっかり咲太が支えていくのは立派なお兄さんです。

また、麻衣さんや意外なところから、スイートバレットの卯月からの助言もあって、一人立ちしていけそうでホッとしました。

全日制と通信制、子供からすると全日制に行くないのを重たく捉えてしまう空気がありますが、しっかり通信制のメリットも掘り下げていて、花楓が決断する過程が見事だったなと。

 

花楓の受験の裏で思春期症候群と霧島透子の謎が進行しているのが上手い。

霧島透子は心臓関係かな。

 

また、翔子さんが未来へ歩いていけそうで、安心しました。

 

初恋の人・翔子の未来を願った12月が過ぎ、いつの間にか咲太も高校二年生の三学期を迎えていた。三年生の麻衣と峰ヶ原高校で一緒にいられる学生生活も残り僅かとなった中、長年おうち大好きだった咲太の妹・花楓が誰にも明かしたことのない胸の内を打ち明ける。「お兄ちゃんが行ってる高校に行きたい」それは花楓にとって大きな決意。極めて難しい選択と知りながらも、咲太は優しく花楓の背中を押しあげ―。『かえで』から託された想いを『花楓』が受け取り、未来へ一歩踏み出すシリーズ第8弾!