スマホで情報を手軽に集めて、楽に生きている。まさに現代っ子な主人公が小説、本を好きな少女と出会うことで変わっていく。
主人公と少女、対極だけど確かな繋がりを求めていたのは同じだったかな。
周りに合わせて、自分を殺していた主人公と心閉ざしていた少女が交流していくうちに芽生えていく気持ちは尊いものがありました。2人とも本に救われて、自分を見つめ直せて良かった。波あり谷ありとアクシデントがありつつも、殻を破っていった終盤はグッときました。
是非、2巻を!と願いたくなりました。
真っ直ぐな青春でした。
正反対の二人が
「本」を通じて
心の距離を縮めていく高校デビューを果たし、自他共に認める陽キャとなった清水奏太。
友人との会話のネタになるのはほとんどがスマホから。
開けば面白くて刺激的で、ラクに楽しめるコンテンツが盛りだくさんだ。逆にいえば、情報過多な昨今で、疲れるし時間もかかる、
エンタメ摂取のコスパが圧倒的に悪い読書を好む人たちの気持ちが、
奏太には一ミリも理解出来なかった。高校一年の秋、彼女と出会うまでは──。