1巻でまとまっていただけに、単巻完結でも良かったかなと思いながらも、どう続くのか興味がありました。
序盤から中盤にかけてはレプリカという設定関係ないからアレ?と思っていましたが、見事にやられました。
種を蒔かれていたことに終盤に気づきました。
1巻では、レプリカの存在で救われていた面を描かれていて、今巻では悲劇的な面を見せていて、一筋縄にはいかないなと。
ただ、レプリカという存在ゆえの悲劇を悲劇で終わらせずに、ハッピーに導いていて安心しました。
最後に爆弾が落とされて、終わりました。
次巻はどうなるんでしょう。
「ねぇ。しばらく私の代わりに学校行ってくれない?」
不気味なくらいに優しい素直の言葉が、私を惑わせる。オリジナルがやりたくないことを押し付ける身代わり、〈レプリカ〉には、手に入るはずもなかったもの。“ふつう”の学校生活を送る日々が訪れた。
文芸部の廃部の危機を救うため、奔走して。アキくんとの距離も、縮まって。そして――。
「ナオちゃん。わたしを見つけてくれて、ありがとう」
秋。私の好きな人と同じ名前をした季節に、忘れられない出会いをした。