羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow

馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow (講談社文庫)

新たなシリーズで、あらすじから興味が湧き読んでみました。

Xシリーズの続きみたいだが、楽しめました。

ホームレスの青年の調査に疑問が多く付き纏っていて、一体どういうことだろうと気になる物語でした。

今作は社会に属する人、属さない人の間には果てしない壁が存在するのだと痛感させられるものでした。今回登場した柚原の考え、思考は彼が起こした行動とは別々にとして、切り捨ててはいけないものだった。

現代の無敵な人に通ずるものがありました。

社会のしくみはいつまでも続かないのかなと。

発展と同時に変わっていくしかないのかな。

 

最後の柚原の行動の結果には悲しい余韻が残りました。

 

探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。

彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。

調査の目的に疑問を感じながら、探偵が尾行を続けるうちに、
青年の知人の老ホームレスが急死し、遺品から彼の写真が見つかる。

それは依頼人から送られたのと同じものだった。

新シリーズ開幕。