羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

リベンジャーズ・ハイ

リベンジャーズ・ハイ (ガガガ文庫)


近未来SF、異能、復讐、と様々な要素が詰め込まれていて、作者がやりたいことを好きなだけ詰め込んだ印象を受けました。個人的にはそれだけでも好印象でした。

主人公・チューミーが過去に因縁の相手、スマイリーを殺すために、色々な無茶をしてたところ、粛清官という治安組織の上官に拾われ、打倒スマイリーということで協力し合う。

上官・ボッチとバディを組むことになるシルヴィもチューミーに負けずに信念を持っていて、魅力的です。


話、キャラと気に入ったんですが、肝心の復讐対象のスマイリーがあんまり骨のあるやつじゃなかったので、物語の最高潮の盛り上がりのところで肩透かしにあった感じだったのは非常に残念。

復讐物語で復讐対象がちっぽけだと感じてしまうとそれまでの積み重ねが崩れ落ちるような気分になる。。


とはいえ、全体的には好印象だったので、続くならば読みたいと思いました。

放課後の名探偵

放課後の名探偵 (創元推理文庫)


高校生男女の多感な時期だからこそ、起きる事件。嫉妬や見栄、傲慢、そんな感情から起こる謎はどれも軽く感じて読みやすかった。だが、当のキャラ達は真面目に生きて、こんな事件を起きている。

良い学園の謎でした。


色々な話があるが、中でも「誰がGを入れたのか」が様々な角度から見ても面白かったから好きです。


次巻は本流に戻って、名探偵蜜柑が見れるのかな?

行きたくない

行きたくない (角川文庫)

住野よる先生が宣伝してて目に入り、購入。

知ってる作家は住野よる先生と渡辺優先生しか知らなかったんですが、満足です。

知らない作家だと、小嶋陽太郎先生、奥田亜希子先生のが良かったですかね。

だけど、やっぱり知ってる作家の2人の作品に気持ちが動きます。他作品を知ってるから、こんな引き出しがあるんだなと感じられれるのが良いんですよ。


6人の作家の中で1番好きなのは、渡辺優先生のピンポンツリースポンジですね。

ロボがエラーでも危険予知でもなく、ただ行きたくないって言うの萌えませんか?僕は萌えました。話のオチも秀逸で、この話だけでもこの本を買って良かったと思いました。



行きたくないということをテーマに、6人の作家が持ち味を発揮していました。気になる方は是非。

天才王子の赤字国家再生術4 〜そうだ、売国しよう〜

天才王子の赤字国家再生術4 ?そうだ、売国しよう? (GA文庫)


今回はウェインの妹・フラーニャが大活躍する。

ウェインが国に留まらないといけない、しかし行かないといけない会談が… 意思の疎通が取れず、フラーニャが張り切ることに。

相変わらずウェインの思惑通りに進まない展開で面白かったです。良い意味でフラーニャが政治家として活躍していたのは今後に生きるのか気になります。ただ、フラーニャが弱点にならなければいいですね。

あと、なんだかんだでウェインが出張ってきて、案の定過労で倒れたけど、ウェイン不在でも何とかなる体制を整えないといけないですね。そんな余裕はないですが。

ただ、ウェインが倒れて慌て乱れたニニムが最高に可愛かったんですが。可愛いかったんですが。


そして、旧友と再会して昔話に花が咲いていましたが、いつか学生時代の話が読みたいですね。どんな生活だったのか非常に気にぬります。


好調なシリーズですが、コミカライズ化おめでとうございます。どんどん広がっていってほしいです。いずれはアニメも… なんてね。

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ないの映画を観てきました。

昨日、ちょうどお休みだったので青ブタの映画を観てきました。初日ということで混んでいて、多くのファンが楽しみに待ってたんだなーと思うと嬉しい気持ちに。

映画の前に舞台挨拶をパブリックビューイングで観ました。初めてパブリックビューイングを観たので、それだけでもテンション上がりました。

主要キャストが様々な想いを話していて、映画にかける想いが伝わってきました。個人的に種崎さんの言葉にならないもどかしさが良かったです笑


さて、内容としては既に原作を読んでいて知っていましたが、泣きました。翔子さんは咲太を助けるために、咲太は翔子を助けるために、麻衣さんは咲太のために… 

泣くしかないでしょ、こんなの…


理央、朋絵、のどか、も出番がありましたが、中でも理央の踏切の前で咲太に投げかける言葉にもジーンときました。



シリーズの集大成とも言える、部分を映画でハイクオリティで見せてもらい、感謝しかないです。

特典が毎週変わるとのことで、まだ観に行きそうです。

何度観ても泣かされるんだろうなと思うが、多くの人に映画館に足を運んでほしいです。


青ブタ、最高です!!


パンフレットやグッズも買いました。

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パンフレットは通常版と豪華版を買いました。なんか買わないとなとか思って…

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 (GA文庫)


天使と崇められている少女・椎名真昼と自堕落な少年・藤宮周がある日の出会いをきっかけに交流が始まる。


うん、甘かった。最初は互いに遠慮しながら恐る恐る近づいていたが、数々のイベントを過ごしいくことで、徐々に心を許していき、最後の方は側から見たらカップルにしか見えない距離に。ただ、当人達は認めないんだろうが。読んでる身からすれば悶えそうな関係。

ただ、日常を過ごしていき、特に波は大きく揺れずに1巻は終わったので、大きく動く物語が好きな方には物足りないかな。とはいえ、これから話が膨らんでいくような伏線が散らばっていたので、これからどう展開していくのか気になるシリーズです。


周と真昼だけでなく、友人のカップルもどう物語に絡んでくるのか楽しみです。周の母はウザすぎたので控えてほしい…



お隣にこんな美少女が住んでほしいという願望が詰まってる素敵な作品です。どうか末長い付き合いしたいですね。

響け!ユーフォニアム3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機

響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 響け! ユーフォニアム (宝島社文庫)


タイトルの通り、北宇治高校吹奏楽部の精神的支柱でもある、あすか先輩が部活を辞めるという緊急事態に。そして、久美子の姉が大学を辞めるという。


アニメ第2期の範囲で内容を知っていても、グイグイ引っ張られます。あすか先輩と久美子の姉が辞めるということについて、様々な面を出してくれた。あすか先輩の場合は家庭の事情、久美子の姉は自分の意思。自分でしっかり考え抜いて辞めるってなるなら仕方ないけど、流されて辞めたら後悔する。久美子があすか先輩に踏み込んだときの青さは大切なんだと思う。


そして、最後にあすか先輩から久美子へ渡ったバトンを書くためにこの物語は生まれたのかも。とか思ったり。先輩から後輩へ受け継がれる想いというのは良いものですね。