羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ようこそ実力至上主義の教室へ4

ようこそ実力至上主義の教室へ 4 (MF文庫J)


無人島の試験が終わって、次は船の中で試験。クラスのメンバーがバラバラな状況で頭を使うというもの。

ただ、今回は試験よりも、その裏側で起こったことが重要。

それは、清隆が裏で暗躍するため、駒を選び、使えそうな平田と軽井沢を利用できると判断し、見事に手中に収める。軽井沢に関してははっきり言えば、真っ黒な手法で陥れて、心を壊した。そして、新たな頼れる人物として、清隆にすがるような状況にした。ここのシーンは圧巻でした。こんな主人公がいていいのか?良いんだ。


平田と軽井沢の過去を知り、これから動きやすい立ち位置になっただけで、今回は勝ち。堀北の勝利宣言はなかったんだ…


そして、なんといっても無防備な一ノ瀬の姿!最高ですよ、神!



さぁさぁここからが清隆が動き始めるぞ!

コップクラフト2 DRAGNET MIRAGE RELOADED

コップクラフト2 DRAGNET MIRAGE RELOADED (ガガガ文庫)


吸血鬼が現れる話とポルノ本窃盗団を取り締まる話の中編二本立て。


吸血鬼編では、マトバのポリスとしての腕は確かだとティラナが認めるのは例えがあれだったが良かった。取調室で拷問まがいのことをしていたのはありがちだが、面白かったです。


ポルノ本窃盗団編はティラナがポルノ本を見て、性を知ってしまう。むしろ早いうちに知れて良かったのではないだろうか。あと、クロイがマトバといつでも触れ合えるようになってて良かった。猫可愛い… マトバがティラナに愛車を二車も壊されて、不幸だ笑 車に愛情を注いでいるマトバが悲しみにくれてるのに誰も共感してくれないのは可愛そう笑



二本の話を通して、ティラナはマトバに認めてもらいたいと思っていて、自分なりに頑張っていたが空回りに終わったが、気持ちはマトバが分かってくれて良かった良かった。

魔法医師の診療記録

魔法医師の診療記録 (ガガガ文庫)


魔法、医学、ファンタジー。様々な要素を詰め込んでいて、珍しい作品でした。

ただ、内容は王道で横道にそれることなく、真っ直ぐに突き詰めていて、面白かったです。

魔法医師・クリミアの医師としての信念は理想主義かもしれないが、それでもめげずに信念を貫く姿勢は素晴らしかったです!クリミアの幼なじみ・ヴィクターも気怠げなところがありますが、やるところはやるみたいな感じで、良い助手ですね。



続きが楽しみです!

勇者様が友達になりたそうにこちらを見ている!

勇者様が友達になりたそうにこちらを見ている! (GA文庫)


前作がヤクザの転生モノで、重い雰囲気だっただけに、新作が勇者が友達を作ろうとするというゆるふわな感じで驚き。

異世界を救った勇者ということで、周りから偉大な人物だと思われてるが、実は友達を作りたいコミュ症だった。

勇者に怯える村人に最初はモヤモヤするものがありましたが、中盤から勇者の気持ちを考えて動く勇姿が良かったです。


ただ、話もキャラもテンポ良く進んでいって良かったですが、どうもプロットを読まされているようなところがあり、もう少し練って欲しかったな。

死体埋め部の悔恨と青春

死体埋め部の悔恨と青春 (ポルタ文庫)


死体埋め部ってなんだと思ったら、言葉の通り死体を埋めるというもの。よくもこんな危ない題材を扱うものだと思ってたが、読み進めていくうちにハマってしまいました。

様々な事情で依頼される死体。その死体の状況や情報から推理する真相。よく練られていた謎でした。


最初からあちこちに撒かれていた伏線を最後に回収して纏め上げた最後は素晴らしかったです。


死体を埋めるという後ろめたい感情を利用し、物語に緊迫した空気を出していて、スリルがありました。



最後に主人公が祈るところにいたっては感動モノです。

吸血鬼に天国はない

吸血鬼に天国はない (電撃文庫)


賭博師は祈らないの作者・周藤蓮さんとイラストレーター・ニリツさんが再びタッグを組むとか最高過ぎる。タイトルと表紙からして、名作感が溢れてますよ。


賭博師の次は運び屋。淡々と仕事をこなしていた主人公・シーモアはある日いつも通り仕事をしていたら、吸血鬼・ルーミーに依頼され、引き受けることから始まる物語。

最初の出会いから既に裏で物事が進んでいて、それを一切気づかせない手腕が凄い。ただ、軽いノリで始まった2人の関係だが、気がついたら戻りきれないところまで進んでて、じゃあ、どこまでも行こうとか素敵。


運び屋としての仕事をしている時の臨場感は凄かったなと。

最初から中盤過ぎくらいまでは危険な日常を送ってたのに穏やかに過ごしてるよう錯覚するくらい、シーモアとルーミーは仲良くなっていた。



1巻はまだ始まったばかりで、シーモアとルーミーの背景がを描くのがメインのようで、これからが楽しみなシリーズです!



なんか、こう、気怠い主人公と背徳的なヒロインを書くのが上手い作家さんだと思いました。ニリツさんの絵も感無量でした。

ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス

ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス (電撃文庫)


よく分からなかったのが正直なところ。

1回読んだだけじゃ駄目みたいです。


織機さんがわりとメイン。成長したのかなと思ったら、結局は正樹に依存している状況で、正樹が大変だ。それでも正樹なら大丈夫だと思うが。


あと、ブギーポップという存在の矛盾が突かれていて、ブギーポップと藤花がぶつかる問題というのが気になります。


末真はまた事件の近くにいた。末真もどうなるんだ。