羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

夏の終わりに君が死ねば完璧だったから (メディアワークス文庫)


タイトルと表紙だけで面白そうだと思ったら、その通りだった。

劣悪な家庭環境で育った少年,江都は身体が金塊に変わる女性・弥子と出会う。

この物語は始めから決まっていたのかなと読み終えたら思いました。

どんどん、身体の一部が無くなっていく弥子に凹み江都。江都は弥子のために何が出来るのか、悩んで、苦しんで、そして、決断する。それは周りの人は信じられないかもしれないが、江都と弥子の微かな希望なんだ。この導き出した正解は正解だ。


人間のエゴや江都、弥子の苦しさを考えると深い深い海の底から引っ張られるような展開だったように思います。



この結末は解釈が別れるだろうが、この結末じゃないと嫌だと思った。