羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

斜め上にいく ダチョウは軽車両に該当します

ダチョウは軽車両に該当します (文春文庫)


楓ヶ丘動物園シリーズ第2巻

またも事件発生し、桃が巻き込まれていく。

キャラが生き生きと事件に立ち向かっていく。

(あらすじ)

県民マラソン大会のコースを駆け抜けてくるのは「ダチョウだって?」―そして発見された焼死体。捕獲したダチョウと被害者とをつなぐものとは?キリン飼育員・桃くんにツンデレ女王・鴇先生、変態(?!)・服部くん、アイドル飼育員・七森さんら、楓ヶ丘動物園の怪しく愉快な面々が活躍する動物園ミステリー第2弾!


今回も楓ヶ丘動物園の愉快な面々が事件に巻き込まれていき、謎めいていた鴇さんの過去も明らかになる。


ラソン大会でダチョウが走ってるというところから頭が??なんですが、桃と鴇さんが拉致されて殺されそうになるのは急展開で頭が追いついてきませんが、そこが良い。


作者の自由な展開に振り回されて、読んでいて先が見えずに話が進んでいき、斜め上の真実が姿を現し、たどり着いた最後にはなるほどと納得出来ます。

鴇さんの前の職場があまりにもアレなので、そりゃ辞めるよ…


桃と鴇さんだけでなく、七森さんや服部くんも光っていました。


特に服部くんの変態性には一瞬引きそうになるが、これはこれで癖になる人物ですね。


動物を捕獲するところは戦闘みたいで描写が凝っていて見応えがありました。


また、最後に桃が犯人に怒りをぶつけたところは本当に大事だと思ったし、心が揺さぶられました。動物だって生きたいんだよ。



これからどんな事件と遭遇するのか楽しみです。