羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを (富士見ファンタジア文庫)


異世界で喫茶店をやる。

心温まる作品でした。

(あらすじ)

魔法の息吹がかかったアイテムや食物が産出される『迷宮』。これを中心に栄える迷宮都市の外れに佇む一軒の喫茶店では、この異世界で唯一コーヒーが飲める。現代からやってきた高校生店主ユウが切り盛りするこの店には、コーヒーの芳しい香りにつられて、今日も喫茶店グルメを求めるエルフやドワーフ冒険者たち、そして街の有力者までもが“常連”として足を運ぶ。近所にある魔術学院に通う少女リナリアもそのひとり。まだ、コーヒーは甘くしないと飲めないけど、ユウがいるこの店の雰囲気がお気に入り。でも、ライバルの女の子たちは他にもいて?恋のスパイスが効いたおいしい物語を異世界喫茶からお届け。


異世界の様々な種族がコーヒーの魅力に落ちていく。ブラックやカフェ・オレの味に慣れてないなら、驚くよな。

主人公・ユウが人間味があるので、店に種族の垣根を超えて客を引き寄せます。

みんな、ユウの入れたコーヒーや作った食事に心を奪われていくのは自然の成り行きに思えたので、ストーリーの流れがしっかりしている証拠ですね。


これからユウはどう喫茶店を切り盛りしていくのか楽しみです。

徐々に店の存在が知れ渡っていって、大きくなっていくのか。それともコツコツとやっていくのか。気になります。

そして、ユウは現実に帰れるのか。


これからの展開が楽しみです。


全体的に落ち着いている良い作品です。