苦境から抜け出していく熱さを。
(あらすじ)
敗北と失意を越えて――ついに吸血鬼軍 VS 新公国軍の戦端が開かれる。
オートマタコンテストがもたらしたもの。それは圧倒的敗北と喪失だった。
水無月、桜花、全てを失ったその夜。リタの導きにより、カノンは密かにイエッセルを脱出。アルプスの山村で待ち構えていた吸血鬼王・ローゼンベルクから、彼女は驚愕の提案を受けるのだが……。
一方、時を同じくして一人の吸血鬼が新公国軍の研究所を脱走した――「俺は陰からカノンを護衛する。ハウエルズとの戦いはまだ終わってないからな」
吸血鬼軍と新公国軍の戦いの火蓋が切られる時、二人の姫とその騎士の命運をかけた反攻が幕を開ける。正義と反抗のバトル・ファンタジー第4巻!!!!
1巻から目指していた目的地までにたどり着いたことは本当に良かった。
最初から物語の中で大事だった部分を最後までやり尽くせたのは、凄いと思いました。
結構ドタバタしながらも巻数を重ねていくごとに積み重ねていたものがあったんだなと感じる最後でした。
ただ、前巻の絶望感からどうなるか期待していただけにそこはもう少し盛り上げてほしいなと思いました。
ラスボスのハウエルズが滑稽にしか見えませんでした。
カノン、リタ、ユーリがみんな前に踏み出していく締めもグッときました。みんな苦労した分、幸せになってほしいです。
水無月が不適格な理由とリベリオ・マキナに至るところは惹かれるものがありました。
バトル、青春、苦悩、様々な要素がありましたが、バラバラにならずバランスが取れていて凄かったです。
まだ、この続きが読みたいと思う作品です。
気になる方は読んでほしいです。