羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

難事件カフェ

難事件カフェ (光文社文庫 に 22-4)


様々な事件にお菓子を添えて。

(あらすじ)

洋菓子が美味しい喫茶店プリエールは、店主の兄・季と、元警官でパティシエ役の弟・智が切り盛りする隠れ家的お店だ。優秀な警官だった智を連れ戻そうと店に詰め掛けるのは、県警秘書室の直ちゃん。彼女が持ち込む未解決事件を、兄弟で捜査することになって――。四つの奇妙な殺人事件を、名探偵の兄弟の絆と甘いケーキが解決に導く。ほろ苦く切ない傑作ミステリー。 
『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』 改題


パティシエとミステリーということで読みましたが、わりとパティシエ要素は薄い笑

だけど、作品の中盤からは話の楽しみ方が分かってからは、どう転がっていくのか想像しながら読めます。


カフェで働く兄弟に様々な事件の解決へ協力するスタンスなんですが、警察のやり方はちょっと汚いところがあり、そこは気になるかもしれないが、次第に慣れていきます。

それに直接依頼してくる人は悪くないので大丈夫かな。


最後の話は中々重いですが、最後の幕引きは印象に残るし、考えちゃいます。


毎回、事件の内容をスイーツに擬えて閉めていくのはうまいなと。

もう少しカフェ要素が増えるといいなと思います。


恋愛要素も微妙にあり、そこもさじ加減次第で盛り上がっていきそうです。



シリーズ作品ということで続きが楽しみです。