羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022年上半期おすすめのミステリー作品8選

 上半期の新作ミステリー作品ではダントツで"五つの季節に探偵は"を推したい。少女が探偵になり、成長していく様子と各話のミステリーとしての謎解きが抜群に良い。おすすめしないわけにはいかない。

他にはシリーズモノだが、"名探偵に甘美なる死を"はVR技術を上手く扱った長編になっていて、種明かしで唸りました。

青春と自分の弱みを絡ませた"放課後レシピで謎解きを"は見事な読後感がありました。

他にも、紹介している作品はキャラ立ちとミステリーが上手く絡んでいるのが素晴らしいです。

 

 

 短編集ですが、みどりの成長が感じられるように1話1話の間で年数が経っているのが良かった。探偵としての技術が上がっていて、調査での気づきには読んでるこちらもハッとさせられる鋭さがありました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/28/210000


 

 特殊設定ミステリーとして、何構造にも重なりあっていて、真の結末までたどり着くまでの道のりが非常に困難なものになっていました。

だが、その中身はフェアなミステリーで頭を働かせて読み進めていくのに夢中になれました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/09/210000

 

 短編形式で、1話1話解決していくものですが、どこが違和感が残りながらの解決でしたが、意味があって、最後にひっくり返していくのは衝撃でした。

序盤から中盤まで市川先生らしくないというか、モヤモヤしながら読み進めてましたが短編でありながら実は…みたいな仕掛けで驚きました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/02/211500

 

 まず、主人公・結と友人・夏希の関係性が堪らん。内気な結は推理力はあるが前に出たがらない。夏希は感情のままに直進する。2人が互いの苦手を補い合って、自分ではなく相手の為に動いていく様子に胸を打たれます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/02/27/221500

 

 今作は大学内で無料法律相談所を運営している主人公・古城の元に他学部の戸賀が依頼してくる事から始まる。

戸賀が依頼を通して、古城とペアを組みことになり依頼を解決していく。

法律と倫理、真実にたどり着くのはどっち。

古城と戸賀、互いに長所と短所が見えたが補い合う関係で事件の真実にまで届くというのは良い構成でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/04/25/210000 

 事件の状況が独特で、どのように殺人をしたのか分からないので、読んでいてどのような真実があるのか気になって仕方なかったです。

また、事件への導入や真相に至る伏線が自然に描かれているので、物語に入りやすかったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/04/30/210000 

 探偵と助手のデコボココンビに青春を感じつつ、本格ミステリらしく容疑者を絞っていく推理過程が丁寧で良かった。読んでいる読者も2人と同じように犯人を考えていられました。作品に寄り添いやすかったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/05/10/210000

 

 暗号を解くというミステリー要素があるが、それよりも男女4人が一夏の青春を謳歌している様子が印象的でした。

思春期特有の男のモヤモヤした感情を見事に掘り下げていて、クラスで目立つ清春と目立たない主人公・ライの友情、相互理解していく様子がとても良かったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/23/210000