昨年、2021年下半期に読んだミステリー作品で新作、新刊に分けて読んだ本の中で特に勧めたい作品を紹介していきます。
まずは新作から。
ミステリーとして霧に包まれたような起こる筈がない謎の殺人が起きて、その事件の解決までの筋道がなんと美しい。
丁寧に可能性を調べて、そして絞る。最後の解決編での提示は読んでいて圧巻でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/01/210000
主人公・シンデレラは口先が上手くて、屁理屈が上手い。そんなシンデレラが殺人の容疑をかけられて、無罪を示すために理屈をこねくり回して、突破していくのが痛快でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/02/210000
推理ゲームを行うために日本だけでなくよその国からも名探偵を集めるということで、各国から名探偵を選ぶまでの過程もしっかり描いているのは丁寧で良かったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/25/210000
自由研究という名目で過去の事件を追っていくのは初めは軽い聞き取りから始まって、次第に危ない場面が増えてきて…といった風に展開されていく。
徐々に想像から逸脱していく状況、ピップが挫けそうになりながらも相棒のラディに励まされつつ、真実を追うことから心が折れなかったのは立派としか。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/27/210000
プレオープンの遊園地で起きた銃乱射事件という衝撃的な事件から幕が上がる。
そして廃園となった遊園地で集めれた者達が宝探しに集まっていき、徐々に死が忍び寄ってくる事態に惹きつけられる。
明らかに各々が目的を隠していると思う怪しさがスリリングな展開を生んでました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/22/210000
探偵ではないが、好奇心を持つそれぞれの大人がカフェであーでもない、こーでもないと議論していく様子が魅力的で、最後に寡黙な店主が謎の真相を当てるという様美式も飽きることく物語に入れます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/11/30/210000
田舎が舞台に起きる失踪事件。その背景には家庭、部活、仕事があり、救いの失踪だった。
失踪というのは悪い事が頭によぎるが、どうしても家から離れたくなる彼らの切実な願いに胸が痛みました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/12/22/210000
新刊では。
ミステリーとして緻密な采配で伏線を伏せたり回収したりしていて、真相を追っていく過程を読み進めていくのが堪らなく楽しくて、1つずつ真相に近づいていくたびに明かされる事に惹きつけられます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/07/01/213000
前巻のmediumが素晴らしいミステリーだったからこそ、期待値が高かったですがそれでも大胆な仕掛けを行ってきました!
頭の想像力を試すようなトリックで、読み終えた後は自分の至らなさに打ちひしがれました… https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/07/07/220000
一体真実は何なのか調べていくミサキの姿勢に胸を打たれました。真実は苦くて救いがないように見えましたが、最終的に前を向けるもので良かったです。
一体誰が犯人か絞っていくところはミステリーとして手堅くて、読む手が止まりませんでした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/01/210000
死線が見える志緒が苦しんでいた時に佐藤と出会い、志緒の重みを取り除こうとする佐藤の考えは志緒にとって大きかっただろう。また、佐藤にとっても志緒の能力に救いを感じているようで、お互いにとって良い出会いだったんだろう。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/16/210000
1巻同様、青春とミステリーが組み合わさっていて満腹です!
特にミステリーとしてガチガチのロジカルが展開されていて、解決パートで真相が明かされると、あぁ!と気付かされるのが気持ちいい。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/21/210000
無戸籍者がいるのは知っていたが、改めて知ることが出来て良かったです。当たり前の基準が変わってしまっている彼らにとって、戸籍を持っている人をどう感じているのか。学ばせてもらいました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/11/07/210000
ポーが昔捕まえた犯人が実は殺人をしていなかった疑惑があがり、次々とポーにとって悪夢のような状況が整えられていく。
前作より、マシマシの難易度でした。冤罪をかけたとポーがピンチになりながらも証拠を探し回る捜査が魅力的でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/11/06/210000
主人公・藤村京はコミュ障で人と目を見て話せない。だが推理に長けている。
彼の1人ぼっちだった経験から来る語りや考えに非常に共感出来るし、これこそぼっちだと彼を応援したくなります。
自己紹介、セレクトショップ、カラオケ、コミュ障なら避けたいところの描写が巧みで、痛いほど藤村の気持ちが伝わってきました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/12/22/210000_1
立派な家を建てたが、そこには誰も住んでいなかった。
仲良さげな夫婦、子供が住んでいた形跡がなく、ただ椅子が置いてあった。
その状況からよくぞここまで裏側を練って、今と繋げたなと唸るばかり。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/12/10/210000
李奈が成長していて、物語の始まりの頃のようなふわふわしている様子がなく、周りが躊躇いそうな状況でも真実を求めていく姿勢で聞き込みをしているのを見て、立派になったなと。
時折、弱音が見える時はあるけど着実に成長しているのが感じられて、良いですね〜。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/01/04/210000_1