羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

拝啓、本が売れません

拝啓、本が売れません (文春文庫)


本を売りたいというのはどの作家も同じくらい思ってるし、編集者や書店の店員など様々な人も願っている。

ただ現実はそんな甘くない。

この本は売れない本ではなく、売れる本を作るために出版に関わる人や映像に関わる人達など様々な立場のスペシャリスト達の考えが描かれていて、興味深い話ばかりでした。

なので、前のめりになりながら読みました。

本が好きな人なら読んでほしい説明が沢山あり、スペシャリストは違うなぁと。


どの人も最後にいうのは面白い作品を生まないと広げられないし、売れない。

小説の内容はもちろんたが、パッケージや出版社、書店員の後押しがないといけない。

明確な戦略を立てずにポンっと発売したって売れるわけがない。


厳しい世界だけど、だからこそやり甲斐の感じる世界なんだと思うインタビューの数々でした。


(あらすじ)

――「売れる本」は作れる!!―― 
松本清張賞」「小学館文庫小説賞」をダブル受賞してデビューした新人作家が見た「出版不況」の現実。それは厳しくも、決して暗闇の中にあるものではなかった――。 
「売れる本」はどうやったら作れるのか――小説を書く作家自身が、本が読者の手元に届までを支える編集者やデザイナー、実際に売る書店員、本を売り伸ばす施策を考えるWEBコンサルタントらに取材して見えた答えは? 
単行本「風に恋う」発売を前に、刊行された本書は、出版社の壁を越えて、発売前の新作を先取り公開。「売れる本」のために、考え、動き、でた結果とは。 
実際に『風に恋う』をヒット作として成功させた著者が、発売から二年半経った現在についてまでを書き上げた異例のノンフィクション。