羽休みに娯楽を

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名探偵は嘘をつかない

名探偵は嘘をつかない (光文社文庫)


紅蓮館の殺人で気になっている阿津川先生のデビュー作。

探偵が社会的立場を持っていたり、輪廻転生が起きていたり状況を混ぜて混ぜてこねていたという印象です。

全体で600Pと厚くて読み始めは不安でしたが、段階を踏んでいくうちにどうして名探偵阿津川透が訴えられているのか、どうして訴えるのか、様々な人の背景を描いていて、状況を知っていくうちに物語に惹きつけられいきました。

最初から中盤までは阿津川透の振る舞いに、本当はやっているのでは?と思っていた分、最後に明かされた彼の真意には切なさが感じられました。

みんながみんな救われるような甘い話ではなかったです。

やるせなさや行き場のない気持ちなどが密に描かれていて良かったです。


闇鍋みたいに色々詰め込まれていましたがきっちりまとめあげていたので、良い作品でした。


(あらすじ)

名探偵・阿久津透。数々の事件を解決してきた彼は、証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したという罪で、本邦初の探偵弾劾裁判にかけられることになった。兄を見殺しにされた彼の助手、火村つかさは、裁判の請求人六名に名を連ねたが、その中には思わぬ人物も入っていて―!新人発掘プロジェクトから現れた鬼才、審査員を唸らせた必読のデビュー作、待望の文庫化!