人形剣士は断ち切れないの次作は、幼女がドラゴンを癒していく医療ファンタジーだった。
前作はシリアスな感じでしたが、今作はゆるーく読めて、かつドラゴンを治療するということに熱意を注ぐ少女達の奮闘に心が踊ります。
言葉だけではなく、気持ちを込めて治療にあたる竜医というお仕事の尊さも素晴らしかったです。
竜と人が共存していてためには歩み寄っていかないといけない。
読んでいて、竜医というのは軽い気持ちではやっていけないんだなと。
そんな竜医に様々な欠点を持った少女達が目指していく。
それぞれの子に向き合って、育てていて良かった。成長していく姿にはホッとしました。
主人公の若虎は少女達に力を貸して、導いていくが、若虎も少女達に勇気を与えられるというシチュエーションは良いですね!
最後の集大成の試験や若虎が残していた後悔を拾うのは盛り上がりました。
竜も幼女も可愛いし、是非続きが読みたいです。
(あらすじ)
人間と竜――危うい共存関係を保つため、彼女らは竜と触れ合う。
突如として人間世界に現れた竜と呼ばれる生物。
彼らと共存するため、雛谷若虎は竜を治す医者【竜医】として類稀なる才能を発揮して活躍していた――竜災【ドラグハザード】が起こるその日まで。
史上最悪の医療ミスによって災害を引き起こしたとされ竜医界を追われ、事件から七年経った今でも災害跡地で孤独に暮らす。
そしてある日、若虎の前に竜医を目指す三人の少女が現れる。
彼女らの才能を見出し、若虎は竜医という存在に向き合いながら指導を始める……!
鉄を食べてお腹を壊したり、火竜の炎で火傷をしたり……。竜ならではの症状に戸惑うことばかり……?
前代未聞の竜×医療ファンタジー、ここに開幕!