妹さえの最終巻の確かあとがきの後にあった軽い企画かと思ったら本当に出版されるとは思ってもなかったです。
百合人気はラノベでも高まりつつあるからですかね。
最初の同姓愛者である主人公・愛結が周りから排斥されるのは辛いな。
言葉が広まっていても、表面だけなのが悲しい。
そんな愛結が京から〆切を破る作家・優佳理の面倒を見ることをお願いされて同居生活を始めていく。
妹さえとの繋がりがちょこちょこ見れますが、京は優佳理の担当作家なので出番が多めは嬉しいですね。
京が編集者として揉まれていったのは分かり、ホッとするが怖みが増してました。
愛結と優佳理の〆切前の逃避行はシビアなのが来るかと思っていたらわりと軽い雰囲気で進んでいきます。
ただ、最後の最後に作家としてしんみりする話や結愛が優佳理に気持ちを伝えたりと波が起きました。
締めはあっさりでしたが、関係が変化していくのを追いかけたいとは思いました。
愛結の語りが多かったですが、優佳理の時折見せていた作家としての思うところや人間関係に対する考え方を掘り下げてほしいなと思いました。
ところで平坂先生が実施した〆切前の逃避行動はいくつくらいなんだろう。笑 深掘りするのは怖いですが、気になります。
「〆切直前に遊ぶゲームって、なんでこんなに楽しいのかしら……」
家出少女の白川愛結は、従姉妹の白川京の紹介で、人気作家、海老ヒカリの世話係&監視役のバイトをすることになる。
原稿をサボってゲームをしたり釣りや旅行に出かけるヒカリに翻弄されながらも、そんな日常に幸せを感じる愛結。
一方ヒカリも、突然始まった愛結との同居生活の中で、これまで感じたことのない気持ちが芽生えるのだった。
社会から排斥された少女と、容姿才能家柄すべてに恵まれながらも自堕落に生きる小説家、二人の関係の行き着く先は……?
"普通"に生きにくいすべての人に贈る、珠玉の日常系ガールズラブコメディ、誕生。