羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

戦翼のシグルドリーヴァ Sakura(下)

戦翼のシグルドリーヴァ Sakura(下) (角川スニーカー文庫)

 

日本編 下巻

上巻の熱さから、下巻はどうなるかと思いましたが桜が教官になり、新たな戦乙女を育てるということで、今までとは違った苦しさが待っていました。

戦乙女達はピラーと戦って散る運命にあるからまだ未熟な候補の娘達を育てて何の意味があるのか分からなくなってしまうが、桜が確かな答えを見つけ出せたのは成長した証だな。

桜と晃の関係は互いに想い合っているのが見えて良かったです。

 

ハードな展開が来ないなと油断していたら見事に最後に待ち受けていました。

晃の件があり、最後に下した桜の決断は残されたものは辛いですが、その選択は分からなくもない。

園香は桜や晃、様々な人から守られてばかりで苦しいだろうがどうか強く生きてほしいなと。

 

日本初の戦乙女となった桜、弥生、晃、園香。ピラーの襲来は退けたものの、その傷跡は深かった。親友を“守れなかった”自責に駆られる桜は、戦力増強のために集められた戦乙女訓練生の教官役として派遣される。元気印の六車・宮古、天才帰国子女の駒込・アズズをはじめ、個性豊かな教え子に手を焼きつつ、次第に愛着を深めていく桜。しかし、無情にも角笛は鳴り響き、彼女は残酷な「真実」に直面する。問われる桜の覚悟の真価、空を飛ぶ理由―。「わかっています。私には、私のやるべきことがある」日ノ本のエース、「枯れない桜」の戦いは、さらに苛烈に!!