羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

現実でラブコメできないとだれが決めた?2

現実でラブコメできないとだれが決めた? 2 (ガガガ文庫)

 

めちゃくちゃ面白かったです!

ボリュームたっぷりで非常に満足度が高いです。

表紙を飾っているクラスへの影響力が高い勝沼をどうにかラブコメに落とし込むために四苦八苦する耕平。

度重なるミスリード勝沼の目的や本質が見えて来なくて耕平が苦労しましたが、だからこそ終盤の展開が映えましたね。

勝沼が持っているポテンシャルを耕平が上手く利用して盛り上げるのは見事ですし、クラス個々の性格を把握して動くことで空気が悪かったクラスの雰囲気をガラッと変えて見せたのは主人公としてかっこいいです。

よくある調子乗っているギャルを蹴落とすことで解決しなかったのは凄く良いですね。

クラスの同調を上手く潰したなと唸りました。

しかしかっこいいのは一瞬で、基本的に締まらないのも魅力ですね。

計画通りに進むうちはいいが予想外のことが起こると下手を打つのは愛嬌ですね。笑

困ったら上野原に頼るしかない。

上野原は共犯者として耕平を支えていて頼もしさが半端無いですが、いつまで共犯者でいてくれるのか。自分がラブコメに入れないことにもにょるのは良い変化ですね。

水面下での清里との探り合いは読者からすればハラハラしますね。

清里は明らかに耕平とは違う意図で動いているなーと思ったら最後に…

これからはどう耕平に接してくるのか怖いな。

 

ブコメのテンプレートをぶった斬る展開が堪りませんね。

勝沼の絶望から這い上がって乙女になるのは卑怯過ぎる。彼女の動きも楽しみです。

ギャル系のキャラはあまり好きにならないですが勝沼あゆみはかなり好きになりました。

クラス内の友人も増えてきて、ますます盛り上がっていきそうですね。

 

トンデモ理論で共犯者・彩乃を『幼馴染』にでっち上げ、なんとか危機を

乗り切った耕平。作り上げた友達グループとの親交も順調。「これで理想のラブコメができるはず!」いざ実現に向け行動を開始する―が、クラスが全然ラブコメにノってくれない!!1年4組を「ラブコメできるクラス」にするには、サブキャラたちの協力が必要。『昼食時のオタトーク』『自由時間のバレーボール』『地域清掃ボランティア』さまざまなイベントを駆使して絆を深め、徐々にクラスを盛り上げていく。だが、勝沼あゆみが不穏な動きを見せており―!?『ラノベニュースオンラインアワード』4冠達成。