羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

現実でラブコメできないとだれが決めた?3

現実でラブコメできないとだれが決めた? 3 (ガガガ文庫)

 

おいおいマジかと言いたくなる衝撃を迎える結末でした。想像を遥かに超える結末に揺さぶられました。確かに清里が動かないな思ってはいたがそう来るのかと悔しくなるがこれが現実か。

生徒会選挙というイベントの定番をなぞりたいが、日野春が立候補しないということで理由を突き止めて、耕平が奔走して良い方向に進んで終わり…と思いきや待っていたのは。

日野春の悩み、塩崎先輩の心配事、もうこのまま終わりで良いじゃんと思いましたが、現実はラブコメ世界ではないということを突きつけられる幕引きには衝撃を受けたし、ぐぬぬとなりました。

ブコメ作品ならスッキリ終わらせるところだが、現実をラブコメにしようとしている今作だからこそ、ボディーブローのように徐々に効いてくる展開です。

2巻までだったらガガガ文庫らしい青春ラブコメだなと感じてましたが、3巻を読んだら認識が変わります。

とことん現実と向き合っていく作品にするんだなと。

一体ここからどう切り返していくのか想像出来ないが、次巻の耕平の奮闘を期待したいです。

 

上野原の悩みは自分の存在に関するもので、彼女を苦しめる問題に着実に導線に火がついているのでそちらもどう向き合うのかも気になるところです。

 

時折登場する勝沼の可愛さよ。彼女は癒し枠になるとは笑

 

日野春はもう一度折れないか心配になるが、大丈夫だと信じたい。

日野春が感じていた悩みは周りからはみ出せるからこそのもので、解決した時はスッキリしました。

 

あぁ、早く4巻が読みたい!

 

 

第三章 生徒会長ヒロインを確立せよ!

7月初旬、耕平はとあるラブコメを画策していた。
それは、日野春幸先輩の推薦人として“生徒会選挙イベント”を実現すること!
庶務・会計監査を務める彼女なら、必ず立候補するはず。
選挙を通じて、育まれていくヒロインとの関係。密かに芽生える恋心・・・・・・。
そんな妄想を胸に意気込む耕平だが、先輩は選挙に出馬しないつもりらしい!?
あの手この手を尽くすが、なかなか意志は固いよう。すると、その様子を見た鳥沢から、ある頼み事を持ちかけられる--。
さまざまな思惑が交差する、『実現する』ラブコメ第三弾!