羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

未来を、11秒だけ  文庫

未来を、11秒だけ 二人の推理は夢見がち (光文社文庫)

 

特殊設定ミステリーとして物の記憶を見える能力以外にも未来が見える能力など能力者が現れて、事件もあっさり解決と思いきや、全貌は見えずに進んでいくからこそ臨場感があり、結末に至るまで油断出来ないのが良かったです。

ミステリーとして、ヒントは散りばめられているので伏線を回収していく時はあぁ!っと唸るばかりでした。

 

また、早紀と司の関係が自然になっていて、良い関係を築いていてすんなり捜査を始めても違和感がありませんでした。

安易に恋愛関係にならずに友情になっているのはなんか良いなぁと。

 

早紀と司の関係や特殊設定ミステリーとして好きなので是非続いてもらいたいなと。

 

解説も的確に作品を感じられるので良かったです。

 

早紀は、眠っている間に未来を見ることができるという男・ジョージと出会う。彼の営むシェアハウスで起きた失踪事件に、物の記憶を夢に見る能力を持つ司と協力し、挑むことに。やがて背後に蠢く犯罪組織の存在や、住人たちの秘密が明らかになり――。特殊な力を持つ面々が、大切な現在と仲間のために奔走する。不思議でビターで心地よい、新感覚のミステリー!