羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

とってもカワイイ私と付き合ってよ!3

とってもカワイイ私と付き合ってよ!3 (角川スニーカー文庫)

 

表紙から並々ならぬ雰囲気を感じましたが、やはり大切な話が詰まっていました。

大和と結朱の偽物カップルが本物になるのか、否か。

 

大和と結朱のいつもの軽いやりとりは健在だが、偽物の関係から変わらざるを得ない出来事がふらっと舞い込んできて、大和と結朱は自分の気持ちと現状を確かめることに。

2人は素直になれず偽物の関係でいられるよう維持しようとなりそうでしたが、周りの友人のサポートで、本物へ踏み出そうと決意出来てホッとしました。

恋に不慣れな2人の、揺れ動く感情についていけない未熟さが物語を引き立てていました。

 

大和がきちんと自分の気持ちに嘘をつかず、結朱と向き合えたのは良かったですね。

結朱も自分の気持ちを押し殺さずに、素直になれたのも良かった。

 

あとがきにあるように、展開が早い気もしましたが、1冊1冊に全力な姿勢は見事だと思いました。

打ち切りで描ききれないというのは寂しいので、大和と結朱の恋が読めて本当に良かったです。

 

偽物から始まっても良いじゃないかと思える青春でした。

 

完結にも見えるが出来ることなら、続きが読みたいです。

 

恋人たちの聖夜に偽物カップルが向き合う本物の感情の行方は――。

ふとしたきっかけから偽物カップルになった陰キャオタクの和泉大和とリア充ナルシストの七峰結朱。その関係は文化祭でお互いの想いの一端に触れ少しずつ変わり始めていた。
クリスマスが近づき、大和がデートスポットとして何気なく選んだイベントは、実は片想いの相手を誘って告白するためのもので――。それを知る結朱は予想外の提案に戸惑いながらも、その胸はどこか抑えられない高鳴りを感じていて……。
「ほ、本気なの? それなら私も覚悟決めないと……!」
恋人たちの聖夜に、偽物の関係と本物の感情に揺れる2人は何を思うのか――。ナルかわ青春ラブコメ第3弾!