帝位争奪戦が遂に決着。長く続いていたから、ようやくかというところだが、争う候補達の競い合いが激しかったから仕方なし。
巻数重ねてきたからこそ、決着に至るのが感慨深いです。
ウェイン、ニニムの学友達が時代を利用して、自分の方が上だと戦うのは良い関係を築いていたのだなと羨ましくもなりました。
各視点から見る、作戦行動や考えに触れることができて読み応えがありました。
今回はウェインの出番が少なかったので、少し物足りないかも。
しかし、行動が制御されていながらも光るところを見せるのは流石でした。
最後に漂ってきたフラム族の不穏な動きはどうなっていくのだろうか。
ニニムがウェインと戦う。
そんな場面は見たいような見たくないような。
ウェインがフラーニャに自分の立場を任せようとしているのが分かるが、務まるかね。
ウェインはどこまで先を見据えているのか気になります。
「この帝位争奪戦を終わらせます」
兄皇子達の失点を好機と捉え、一気に勝負を仕掛ける帝国皇女ロウェルミナ。
しかし兄皇子の陣営には帝国士官学校時代の友人、グレンとストラングの姿があり、
彼らもまた起死回生に打って出ようと試みる。かくして政略と戦略が入り乱れ、各陣営が削り合う中、それに呼応してレベティア教と
東レベティア教も動き出し、更にはウェインも舞台に介入すべく帝国へと踏み入ることで、
いよいよ大陸東部の混迷は頂点を迎える。ただ一つの至高の座に就くのは、果たして誰になるのか。吹き荒れる戦乱の嵐。
大陸の歴史を左右する転換点となる第十一弾!