久しぶりに新刊が出るということで1巻から読み返していこうかなと。
アオヤマと美星さんの出会いはこんな感じだったけと思い出しつつ、様々な謎解き、珈琲の描写を楽しめました。
アオヤマの最初の軽薄さには笑うしかない。
それから変わっていくんだが。
改めて読んでみると、ミステリーとしてのオチや登場人物の造形が少しちぐはぐしているかなと。叙述トリックにしても違和感があるし、登場人物の動きも不気味で中途半端なところがあったりと気になってしまう点はある。
それでも、押し切れる美星さんの魅力が素晴らしい。
美星さんの様々な顔や推理は良いですね。
タレーランのお店の雰囲気はピカイチですね。
京都の小路の一角に、ひっそりと店を構える珈琲店「タレーラン」。恋人と喧嘩した主人公は、偶然に導かれて入ったこの店で、運命の出会いを果たす。長年追い求めた理想の珈琲と、魅惑的な女性バリスタ・切間美星だ。美星の聡明な頭脳は、店に持ち込まれる日常の謎を、鮮やかに解き明かしていく。だが美星には、秘められた過去があり―。軽妙な会話とキャラが炸裂する鮮烈なデビュー作。