連続殺人犯が唯一、自分はやっていないという事件について、YouTubeberと警察が追って行き、その先に見つけた事件には驚きと共に歪んだ感情が溢れる真実があった。
(あらすじ)
連続猟奇殺人犯の衝撃の告白――それは自身の犯行の模倣犯を殺し、遺体を思い出の場所に隠したというものだった。事件の真相を追う女刑事と遺体捜しをする少年達が出会うとき、驚愕の真実が明らかになる!
時系列が前後し、様々な視点から物語が展開していたので、飽きることなく最後まで惹きつけられて読み進めることが出来ました。
犯人像が徐々に徐々に浮かび上がってきて、繋がったときはそういうことかと、唸るしかなかった。
犯人や事件を追う人達にも背景があり、読んでいて、想像の幅が広がったので良かった。
YouTubeberの活動の裏側も生々しくて、楽なことではないと思いました。
そして、この作品では親が重要な存在になっていました。
子は親を選べないし、逆らえない。
家庭が歪んだら、こうなってしまうのかと苦い気持ちにもなりました。