前巻で化けたなと思いましたが、勢いはそのままで今巻も非常に胸が熱くなる展開でした。
由美子と千佳の憎み合いながらも尊敬しあっているのは読者には伝わっているが作中のリスナーには伝わりきってないのはたしかにと思いました。
2人の仲の良さをアピールするために先輩であるめぐみ、花火と一緒に出張収録していき仲の良さをアピールしようとするが上手くいかないのは逆に良いですね笑
ただそれでは足りないとマネージャーや先輩から仕掛けられた策は見事にハマりましたね。由美子と千佳の本音を引きずりだしたところはこみあげてくるものがありました。素直になりなよと。
めぐみと花火コンビの関係の高さも良いし、めぐみがオタクとして暴走するのは笑えますね。
もうこれだけでも盛りだくさんですが前半に収まっているのが凄い。
後半は今までお世話になった桜並木先輩がトラウマに悩まされる話で、声優界の厳しさ、競争が激しい世界だからこそ休むことが怖いというのは厳しいですがそうなっちゃうよなと。
桜並木先輩と昔競い合っていたある先輩の関係は由美子と千佳の関係にも似ていて…
由美子と千佳の距離は近いようで遠い。いつ離れてもおかしくはないのが辛いです。
声優界、特に女性声優さんの方が入れ替わりが激しいのかなと思っていたので、頑張りが休養で失ってしまうのは現実的ですが、それでも前に進む桜並木先輩やある先輩、由美子、千佳の姿に胸を打たれました。
最後のビックニュースが気になります。
素直になれない夕陽とやすみ、大好きな乙女姉さんのピンチに、一時休戦!?
「夕陽と」「やすみの」「「コーコーセーラジオ、修学旅行編!」」
先輩声優めくると花火に、仲良しの極意を学ぼう! ということで始まりました修学旅行!! お揃いのセーラー服に身を包み、仲良くはしゃいでリスナーを安心させよう……なんて簡単にできたら今まで苦労はしてない夕陽とやすみ。
「佐藤って、セーラー服似合わないわね」
「は、腹立つ~……、なんだあいつ……」
めくると花火も巻き込んで、揉めたり照れたり忙しい最中、人気沸騰中でひっぱりだこな乙女の様子が何やらおかしい。大好きな先輩のピンチに、力になりたい夕陽とやすみ、束の間の休戦!?