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他人を寄せつけない無愛想な女子に説教したら、めちゃくちゃ懐かれた2

他人を寄せつけない無愛想な女子に説教したら、めちゃくちゃ懐かれた2 (角川スニーカー文庫)

ローな雰囲気になると文章に魅力が出てくる作品。

前半はラノベらしい軽い日常のやりとりですが、後半は一転して青春小説のように大楠の心情を描いていて、その二面性に惹かれます。

 

1巻で明かされなかった江南の抱えている問題と不思議だった大楠に懐いた理由というのが明かされた。

それは大楠が予想してなかったもので、思春期の真っ只中にいる2人は傷を負い、関係にヒビが入るようだった。

だが、周りの人のおかげで話し合って向き合うことが出来て良かったです。

自分の気持ちを抱えこむ癖があると、人に頼れないのはあるあるですね。

想像で相手を決めつけないで、話してみたほうが早いというのは中々リアルでした。

 

根本的な解決には至ってないが、現状を把握出来て良かったんじゃないかな。

大楠と江南がこれから、どう生きていくのか気になるので、是非続きを読みたいです。

 

大楠父は自由な雰囲気でしたが、締めるところは締めていてカッコ良かったな。

 

 

 

 

 

 

優等生と問題児、ちぐはぐな二人の距離が少しだけ近づいた 「あんたのことが知りたい」江南が告げた言葉の真意を大楠は掴みきれないでいた。冬休みに入っても予備校・初詣と江南は大楠の側にいた。江南が誰にも伝えられなかったことを大楠は目の当たりにして……!?