羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

有限と微小のパン

有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫)

 

約900Pの長編で読むのが疲れました。

ただ、読み応えある内容だったのが良かったです。

S&Mシリーズ最終巻。最初のすべてがFになる以来の真賀田四季という天才の登場で、分けがわからない事件へと発展していく。凡人には犀川先生と真賀田四季の会話についていけないよ…

2人は別次元に立っていて、天才は天才としか話が合わないのかなと。

それでも真賀田四季犀川先生の台詞は印象に残るものばかりでした。

ただ、凡人である自分には耳が痛いところでもありました笑

密室殺人、消えた死体、謎の研究施設、居場所不明の真賀田四季、全てが明らかになる種明かしには衝撃だった。まさかのといったところ。

これはフェアなのかと疑いたくなるが、伏線はあると言えばあるんだよな…

 

萌絵や友人達がワイワイしつつも、ミステリーとして上質な物語でした。

 

これで犀川先生と萌絵に物語が終わりは寂しいなぁ。

関係だって、これからだろうに。

 

「F」から始まり今ここに終結、そして拡散?
萌絵たちが訪れたテーマパークで次々と起こる不可解な事件の背後には。

日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は……。S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。