羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

アンデットガール・マーダーファルス1

アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)


すっかり、青崎有吾先生の作品の虜になっていると感じます。

裏染シリーズ、そして殺風景を読んで、今作にたどり着きました。

最初は日常系ではなく、怪奇現象を扱ったミステリーということで探り探り読み進めましたが、これがまぁ、面白い!

状況は重いのに語りや主人公側のノリが軽いおかげで読める、読める。

相変わらずの本格ミステリーで作者のファンならば心配無しです!


謎解きだけでなく、アクションも交えられていて、こういうのもいけるのかと新たな発見でした。

ブギーポップ・リターンズVSイマジネーターPART.2

ブギーポップ・リターンズVSイマジネーターPart.2 (電撃文庫)


イマジネーター編下巻。


やっぱり最後はブギーポップが締めるおかげで気持ち良く読める。

スプーギーEが最後に倒されるかと思いきや、あっさり飛鳥井仁に倒されるのは意外だった。しかし、スプーギーEが飛鳥井に捻られるのは、今まで犠牲になった人を思うとスカッとした。

飛鳥井仁はブギーポップに片付けられるが、初めから勝ち目が無かったのは哀れだった。


そして、末間はいつも事件の存在は分かっても解決時には立ち会えない。ブギーポップは末間には無事であってほしいんだろうが、末間には伝わらないんだろう。

君は月夜に光り輝く +Fragments

君は月夜に光り輝く +Fragments (メディアワークス文庫)


まさかの続巻。


映画を控えているときに発売ということで、映画の為に出されたように思ったが、半分くらいは電撃文庫magazineに連載されてたものでした。知らなかった…


卓巳や香山のその後の姿やまみず目線の話を読めて嬉しかったです!


卓巳はちゃんとまみずの死を無駄にしないように生きていて、何より。

香山は卓巳とは対照的でただ堕落しきっていて、辛さがあった。

卓巳と香山は互いにまみずに惚れた同士だが、些細なことで道を違えてしまったなと。ただ、最後は香山も前に?向けたようで良かった。


まみずが卓巳を意識し始めたタイミングが気になってたので、知れてホッとしました。



良い後日談でした。

君は月夜に光り輝く

君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)


3月15日から映画が公開されるということで、改めて読み直しました。


1回読んだのは丁度2年前ぐらいで、内容を忘れてましたので再読して良かった。

1回目読んだ時はあまり印象に残らなかったような気もするが、改めて読んだら、深く心に沁み入りました。


まみずが余命を全うするためにやり残しの無いように卓巳と過ごしていく日々はかけがえのない大切な時間に思えて、愛おしく感じました。その中で、卓巳はますず以外にも香山、リコ、まみず父母、看護師などと触れ合い、成長していくのも見どころです。



物語の最後は読んでからのお楽しみにということで、もう少しで映画も始まりますので読むには丁度良いタイミングだと思いますので、気になる方は是非読んで下さい。

涼宮ハルヒの退屈 角川文庫

涼宮ハルヒの退屈 (角川文庫)

(内容)

涼宮ハルヒと出会ってから半年。その間俺たちSOS団が平穏な日々を送れたはずもなく、ハルヒの思いつきのせいで理不尽かつわけの解らない事件に散々巻き込まれていた。初夏には急遽草野球チームを結成し、七夕にタイムトラベルを経験した直後、失踪者の捜索にかり出され、夏休みには絶海の孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれた。ハルヒを退屈させないために、俺の生活は非日常に侵食されていき―!?

(感想)

短編集。どれもあっさりした内容で、物足りなさを覚える。だから、京アニが制作したアニメの出来の良さを感じました。やっぱりアニメはよく出来てたんだな〜。

話的には笹の葉ラプソディが好きですね。ジョンスミスらへんのくだりの良さは色褪せないです。あと、ミステリックサインの最後のキョンが感じた長門の内側は当たっていたら素敵だなと思いました。



次巻からは知らない展開なので、楽しみにしてます。

キミの忘れかたを教えて2

キミの忘れかたを教えて2 (角川スニーカー文庫)


好きなのに、伝えられない。

望みはないのに、願ってしまう。


初恋のことを引きずり、拗らせ系の三雲雛子が主役の2巻。


冬に失恋ってなんか良い響きな気がする(気のせい)失恋の一歩手前というか、ほぼ決まっていても足掻く三雲さんの健気さや悲壮な気持ちが酷く重く感じて最後はやっぱ、そうなるかーと。 でも改めて出した結論はやはり自分の気持ちに正直で良かったと思います。正清は分かってて見過ごしてるんから最悪だけど、分かってないんだろうなぁ笑


修の病気の件を鞘音に伝えてないのは物語的に、心情的に合ってるんだろうけど、導火線に火が点いてるみたいでハラハラする。しかも鞘音が修に依存しきってるのも不安だ。

修と鞘音の関係はいびつだが、最後まで見届けたい。


1巻同様に再起の物語でしたが、暗めな雰囲気が良かったと思います。



さて、修の命はどこまでもつのか…

九月の恋と出会うまで


映画を観てから読んだら、変更点が多くて驚きました。元はこっちが最初なんですけど映画から入った身としては、しっくり来ないところがあります。ただ、原作の物語の流れもこれはこれでありといった形で読み応えがあります。


今作ってタイムパラドックスの矛盾を重く扱うと勝手に想像してたからか肩透かしな部分もありますが、別の恋の要素が多いのは、読者ターゲットを広げるには良いんじゃないかなと。


恋とタイムパラドックスが絡み合う良作でした。