羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 Each Stories

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 Each Stories (角川スニーカー文庫)

 

短編集。

店舗特典と書き下ろしが収録されているので、緩い話と胸を突く話の差がよく出ていました。

短編は短編でも店舗特典のは本当に短いので知っているいないで変わってしまうかも。

短編でも緩い話と胸を突く話の差がよく出ていました。

前半の特典はほのぼのとしていた話は本編が終わる前に読むと、吉田と沙優や、周りの人の日々の暖かさがよく伝わってきて、考えてしまう。

書き下ろしの神田先輩と吉田の間でするけじめはなんとも言えない濃い感情の揺れがあって、引き寄せられました。大人になって、学生の頃から引きずっていた気持ちを晴らすのは難しいから、良い話でした。

後藤さんの看病は三島と無防備な後藤さんが向き合うことでぶつかり合えて、少しでも寄り添え合えるようになったなら良いきっかけになったのではないか。

あさみと沙優の友情は確かなもので、互いに弱い部分を見せ合っていることで、大切な関係に繋がっているのでいつまでも心が通じあっていそうですね。

 

最終巻である5巻が寂しくも楽しみです。

 

 

 

「沙優ってやっぱり料理上手いよな」「あ、そ…そう?」目玉焼きの食べ方から、相手の知らなかった一面を垣間見る、吉田と沙優。「今日の私の服装…どうですか」好きな人と見に行く映画に、洋服にも気合が入る三島。「大人の休みって…暇ね…」久々に体調を崩した後藤のちょっと甘えたがりな一面。「早く大人になりたいな」休日の公園でブランコに揺られて呟くあさみ。「うん、行こう!遊園地!」いきなり吉田を誘って遊園地デートに繰り出す神田のほろ苦い恋の話。家出JK・沙優とサラリーマン・吉田とのほんわか2人暮らしと、彼らを取り巻く「彼女たち」それぞれの日常の1ページ。

珈琲いかがでしょう 新装版(上)

珈琲いかがでしょう 新装版(上) (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)

ドラマ観て、作品の持つ暖かさに惹かれて原作を読みました。

絵は独特な雰囲気を持っていて、癖になりそうな感じでした。

原作はテンポ良く進んでいくが、しっかり1話1話の余韻があるので、癒されたり励まされます。

良い話だけではなく、苦くて痛いような話も前を向いていけるように包み込んでくれる優しさが堪りません。

 

ドラマに入ってない話やドラマで変えられてしまった話も読めて良かったと思いました。

 

原作を読んでみると、良いドラマ化だったんだなと分かりました。

 

 

 

このマンガがすごい! (宝島社)2019 オンナ編第3位
「凪のお暇」のコナリミサトが描く優しくもほろ苦い、人情珈琲群像劇。
一際目を引く、
タコのマークの移動珈琲屋さん。
気ままな店主が一杯一杯、丁寧に淹れた珈琲は、
なんだか心がほぐれるそんな味…。
日々のしがらみで疲れた人々にやすらぎを与え、
時に苦しみから救うこともあるという。
そんな店主と悩める人々が織り成す
優しくもほろ苦い、人情珈琲群像劇。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。4

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。4 (角川スニーカー文庫)

 

沙優の兄・一颯が訪れて吉田と沙優の同居生活に区切りをつけなければならないことに。

遂に沙優の過去が明らかになる重要な話。

なぜ、家を出たのか。そのきっかけとなる胸が苦しくなる出来事や家庭の状況などが明かされて、沙優が逃げ出すのも納得です。

また、心が壊れかけていた沙優が吉田さんと出会えた奇跡がどれほど救いになったのか感じられました。

逆に吉田も沙優を家に泊めることになった最初の出会いで生まれた感情はありきたりだが、それを素直に沙優の兄・一颯に言えるのは凄い。

また、吉田が沙優へ抱いていた気持ちに素直になれずにいたのも大人という縛りが大きかったのかな。沙優が女子高生という存在に悩むように吉田も大人という立場に悩んでいたんだな。

そんな2人を支えて、発破をかけてくれる三島、後藤さん、橋本、あさみ、の優しさは2人に突き刺さったことだろう。

 

吉田が正しいことを貫くと決めて、沙優は自分のことや家と向き合うことを決意して、立ち向かう明日が非常に気になります。

 

吉田と沙優の関係だったり、後藤さんの過去は腑に落ちるものがあり、作品の終わりが近づいてきているので深掘りされてきたなと。

 

 

家出JK・沙優とサラリーマンの吉田、2人の同居生活は沙優の兄・一颯が訪ねてきたことで突然終わりを迎えることに。家に連れ戻されるまでに与えられた猶予は、たった1週間。吉田が自分にそうしてくれたように、自分自身としっかり向き合いたい。タイムリミットを前にして、沙優はゆっくりと口を開いた。「聞いてほしい。私の…今までのこと」学校のこと、友達のこと、家族のこと。沙優が何故家出をして、こんな遠く離れた街までやってきたのか。そして吉田と暮らした日々で、彼女が得たものとは―。サラリーマンと女子高生の同居ラブコメディ、急展開の第4巻。

2021年 6月 購入予定&気になる作品&注目作品をピックアップ

6月は絶対読みたいと思う作品が多くて楽しみで仕方ないです。

新作、新刊共に豊作で嬉しい限りです。

 

新作ではミステリーなら米澤穂信先生の黒牢城、ファンタジーなら三雲岳斗先生の虚ろなるレガリア、青春ならうさぎやすぽん先生のキミの青春、私のキスはいらないの?が見逃せないですね。

 

新刊では

 

 

・注目の新作

黒牢城

虚ろなるレガリア Corpse Reviver

心眼のジークフリーデ

キミの青春、私のキスはいらないの?

ひだまりで彼女はたまに笑う。 step1.めんどくさ可愛い涼原さんとお近づきになりたい 

君は初恋の人、の娘 

祈る神の名を知らず、願う心の形も見えず、それでも月は夜空に昇る。

砂時計のくれた恋する時間

 

 

 

黒牢城

黒牢城

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2021/06/02
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

虚ろなるレガリア Corpse Reviver (電撃文庫)

虚ろなるレガリア Corpse Reviver (電撃文庫)

  • 作者:三雲 岳斗
  • 発売日: 2021/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

ひだまりで彼女はたまに笑う。 (電撃文庫)

ひだまりで彼女はたまに笑う。 (電撃文庫)

  • 作者:高橋 徹
  • 発売日: 2021/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

君は初恋の人、の娘 (GA文庫)

君は初恋の人、の娘 (GA文庫)

  • 作者:機村械人
  • 発売日: 2021/06/12
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・注目の新刊

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。5

カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています4

七つの魔剣が支配する VII 

ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.2

育ちざかりの教え子がやけにエモい 4

魔女と猟犬 2 

本と鍵の季節 文庫

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編4.5

夏を取り戻す 文庫

 

 

 

 

 

 

 

七つの魔剣が支配するVII (電撃文庫)

七つの魔剣が支配するVII (電撃文庫)

  • 作者:宇野 朴人
  • 発売日: 2021/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

育ちざかりの教え子がやけにエモい (4)

育ちざかりの教え子がやけにエモい (4)

  • 作者:鈴木 大輔
  • 発売日: 2021/06/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

6月1日

スニーカー文庫

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。5

カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています4

6月2日

KADOKAWA

黒牢城

6月4日

実業之日本社文庫GROW

初恋部 恋はできぬが謎を解く

16歳の遺書

ジャンプコミックス

呪術廻戦 16

忘却バッテリー10

6月8日

・徳間文庫

M.G.H. 楽園の鏡像 

6月10日

電撃文庫

七つの魔剣が支配する VII 

ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.2

虚ろなるレガリア Corpse Reviver

心眼のジークフリーデ

キミの青春、私のキスはいらないの?

ひだまりで彼女はたまに笑う。 step1.めんどくさ可愛い涼原さんとお近づきになりたい 

幻冬社文庫

作家の人たち

ラストラン ランナー4

6月11日

スクウェア・エニックス

無能なナナ8

6月12日

GA文庫

君は初恋の人、の娘 

どうしようもない先輩が今日も寝かせてくれない。

ブコメ嫌いの俺が最高のヒロインにオトされるまで 

6月15日

講談社タイガ

ネメシス VI 

・角川文庫

涙雨の季節に蒐集家は、

角川ホラー文庫

予言の島

6月18日

ガガガ文庫

育ちざかりの教え子がやけにエモい 4

魔女と猟犬 2 

楽園殺し 鏡の中の少女

ファンタジア文庫

好きな人がバレたら死ぬラブコメ 俺を好きじゃないはずの彼女が全力で惚れさせようとしてくる
 門番少女と雨宿りの日常

・集英文庫

本と鍵の季節

吸血鬼は殺し屋修業中

ヤングジャンプコミックス

久保さんは僕を許さない5

ここは今から倫理です6

サンデーGXコミックス

七海ななみは輝きたい2

東京創元社

ボーンヤードは語らない

6月24日

新潮文庫nex

テアトル・オン・アイス

新潮文庫

火のないところに煙は

月まで3キロ

・マーガレットコミックス

恋を知らない僕たちは11

6月25日

・MF文庫

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編4.5

肉の原見さん

祈る神の名を知らず、願う心の形も見えず、それでも月は夜空に昇る。

メディアワークス文庫

砂時計のくれた恋する時間

オーバーラップ文庫

八城くんのおひとり様講座 

主人公にはなれない僕らの妥協から始める恋人生活 

6月30日

創元推理文庫

夏を取り戻す

 

 

スパイ教室05 《愚人》のエルナ

スパイ教室05 《愚人》のエルナ (ファンタジア文庫)

 

セカンドシリーズの開幕はクラウスの取り合いから始まる。

灯より格上である鳳チームが出てきて、クラススを引き抜くということで灯にピンチが。

スパイのチームとして灯は外から見れば生緩く見えるかも知れないが、互いを想って団結する時は下馬評を覆す魅力がある。

クラウスと出会う前とはみんな違っていて、逞しくなった。

ただ、結末に関しては都合の良いというか何というか。

 

今回の主役である不幸体質のエルナの本質はまさに愚人といえるが、愚かさも愛せるようになった彼女の成長は胸が熱くなります。周りのみんなもそっとしていてくれるのが良い関係ですね。

 

伏線や驚かし方が巧みな作品ではありますが、優秀だった鳳がああなってしまったのはびっくり。

次巻の灯の苦戦は必死だが、それでも足掻く灯のチームワークを信じたい。

 

どんどんハードルが上がっていくが、どうなるかな。

 

"不可能任務"専門機関『灯』、解散の危機が襲い来る――!

「寄越せ――お前たちのボスを」全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関―鳳―はボス不在という問題を抱えていた。そこで目をつけたのは凄腕のスパイ、クラウスだった。チーム―灯―に崩壊の危機が訪れる――!

クラスに銃は似合わない。

クラスに銃は似合わない。 (MF文庫J)

 

SF、ミリタリー、ラブコメ、詰め込まれている題材を上手くかけ合わせていくので不思議な読み応えでした。

作品を構成している題材をどれも出そうとしているので、ある程度は仕方ないがまとまり切れてなくて、だがそうした混ぜていくことで逆に癖のある作品になっていたように思いました。

人を選ぶかなぁ。

 

主人公・田中と妹・瑞穂の仕事の会話は愉快で、状況とズレているのが面白かった。

また、田中が任務として護衛していた谷城の勘違いして浮足立っている内面が可愛くて、田中とどんな関係を築いていくのか楽しみではあります。田中も谷城への気持ちがハッキリしてないので、どう転んでいくのやら。

瑞穂のヤンデレっぷりも怖いが田中との兄妹関係は確固たるものなので、ラブコメ空気はなり辛いだろうが、どうなるか。

田中が大人になろうともがいている心情が良く見えて、応援したくなりました。周りに人と出会いながら変わっていく不器用だけど優しいので魅力でした。

 

脇を固める人達も癖があるので面白かった。

 

戦闘も切り抜け方が巧みでした。

 

続きが読みたいです。

 

相棒は拳銃とAIの妹? 芝村裕吏が贈る予測不能の学園潜入アクション!

突然だが、世界初の完全無欠のAIな妹を持つ兄は、高校生になると何を始めると思う? 俺は妹・瑞穂の膨大な維持費のため、大金を稼げる殺し屋になる…はずだった。だけど会社が自分の仕事適正を護衛と見いだしたから、今俺は中学校に潜入し、ある少女を秘密裏に守る任務を遂行中だ。コードネームはPP01。そしてなぜか相棒は妹(口うるさい)。妙に可愛過ぎる護衛目標に接近(仕事だ)すると、妹がぎゃーぎゃーと騒ぐ(やかましい)。ちょっと都合の良いラブコメ展開を期待したが、そもそも甘い任務を用意されるはずがなかったわけで――では、こっそり銃を忍ばせて、クラスで任務を始めよう。

探偵はもう、死んでいる。5

探偵はもう、死んでいる。5【電子特典付き】 (MF文庫J)

 

前巻から続いている強敵・シードとの対決は熾烈を極めましたが締めはしっかりとしていて、シードの力の代償やうちに秘めた気持ちなどを知れて良かったです。

圧倒的な力を持ち、残虐性も見えるシードにも考える背景があり、ただの敵にならずに良かったと思います。

 

シードとの対決を経て、落ち着くとは思っていませんでしたが、作品の世界観が広がっていって、展開についていくのに必死になります。

きちんと回収されるのだろうか。

 

シエスタがそのままでいるとは思ってはいなかったが、やはりといった展開に。

しかし、君塚達のシエスタへの想いを知っているからこそ、そのままにしないのはグッときます。

シエスタの切ない気遣いを振り切ってみせた君塚達の想いは確かにシエスタに届いていて、ホッとしました。シエスタを1人にしない暖かさが素晴らしいです。

これまではシエスタが引っ張っていたが、これからは君塚達の番。

 

いつかまた、共に歩ける日まで。

 

次からタイトル変わるのかな?楽しみです。

 

 

TVアニメ7月放送開始! 大人気シリーズ待望の第五弾。

高校三年生の俺・君塚君彦は、かつて名探偵の助手だった。
「あんたが名探偵?」二度目の始まりは一ヶ月前、夕暮れの教室。ぬるま湯の日常の中で、俺は同級生の探偵助手になった。
それから――彼女は俺を抱き締めて、叱って、泣いて、笑って、勝手に死んだりしないと誓って、共に世界の理に反する願いを追い求めて、宿敵と死闘を繰り広げて――そして、死に別れた。
また一人生き残ってしまった俺は凍える冷水の如き現実に溺れている。
だけど――
「助手。もう一度、仲間を助けに旅に出よう」
……ああ。俺達がここで終わって良いはずがない。
だってそうだろ?
これは助手が名探偵を取り戻し、ハッピーエンドに至る物語なのだから。