羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

星やどりの声 文庫

良い家族小説でした。 読み終えて、心が前向きになれます。 父親を亡くした家族の人生の分岐点を視点を変えて描いていくことで、全員の心にあったシコリを見つけられて、かつ解消されていく過程が見れるので、なんと素晴らしいことか。心理描写に長けている…

ショーハショーテン! 2

完全アウェーな空間で畦道と東片が繰り出したネタは起死回生のお笑いで場を波を起こしていくのが見事でした。 畦道の機転の効いたネタ作りと東片の演技力が光っていました。 しかし、結果は… 上手くいったお笑いだったが、上には上がいた。 先が読めない作…

天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟

1話目は軽い雰囲気、2話目はちょっとシリアス、3話目は締めでもあるので深みがありました。 安定感のある物語でした。 医療、病院、病気を絡めた人間ドラマになっていて読み応えがあります。 医療のトリックを使うことで、一体何が起きているのか分からず、…

恋せぬふたり

ドラマを観ていて、内容は知っていたが文章でも高橋さんと咲子の関係に惹かれました。小説ならではの、2人の心境が覗けたのが良かったです。ドラマでもモノローグはありましたが、咲子視点だったので、高橋さん視点は珍しく感じました。 変更していた点とし…

うつくしが丘の不幸の家 文庫

以前から気になっていた作品で期待してましたが、期待以上の小説でした。 不幸の家と噂されていた家で暮らしていた家族と、今住もうとする家族の物語。 代々住んでいた人達の家族事情は考えさせられます。読んでいて、悩む家族の人がどう立ち直っていくのか…

高校事変 VII

高校事変の前に起きた甲子園での事件。そこに結衣は立っていた。まだ人を殺し慣れていない様子に初々しさを感じてしまう。 もう7巻まで達すると感覚がおかしくなるよ。 結衣が殺しに目覚めざるを得ない環境が悪い。 昔の事件と今が交差して、不審な謎を暴い…