面白い。
ミステリーとして、歌詞の通り、1人ずつ死んでいく。それも密室で。いったい何が起こっているのか不気味で、最後まで引きつけられました。
密室を作った方法もそうだが、密室にする動機も気になって仕方なかったが、犀川先生の言う通り、動機なんて当事者にしか分からないし分かろうと思うのもおこがましいのかもしれない。
犀川先生は早いうちから犯人、関係者に当たりをつけていて、流石。
犀川先生が犯人だったら、誰にも捕まえられないのではないかな。
ミステリーだけでなく、犀川先生と萌絵の関係にも変化が起きて、遂にかとテンション上がりました。一時期離れ離れになったことでうじうじする萌絵の心境は良かったです。
また、犀川先生のうちに秘めた詩的な想いは良いですね。
国枝さんが結婚してほんのちょっと変わっているのが見えるのは良いですし、萌絵との会話で見えた彼女の本質というのも惹かれるものがありました。
大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。捜査線上に浮かんだのはロック歌手の結城稔。被害者と面識があった上、事件と彼の歌詞が似ていたのだ。N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する。