羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

スクールバック (2)

スクールバック(2) (サンデーうぇぶりコミックス)

2巻が出て良かった。伏見さんの大人と学生の橋渡しポジションでなおかつどちらにも属しているような人なのが良い意味でズルい。この優しさと視野の広さは沼ですね。

 

運動部の怪我、痴漢の発見、人の悪口、警戒心の強い子、どのエピソードもまるで見覚えがあるように思えるが、切実な気持ちを拾っているから、今後の成長が楽しみに思える。

 

 

続きが楽しみです。

描き下ろし大増20Pの第2巻

伏見さんは、とある高校の用務員さん。

背は高いけど、球技は苦手。

学校ではノリが良いけど自宅で反省する日もある。

ふらっと彼女に会いに来て。

ホッとしたり気づきがあるかも。

【編集担当からのおすすめ情報】
ここでしか読めない描き下ろしまんがや設定資料ラフなど合計描き下ろし20P収録!
X(旧Twitter)で1話6万いいね獲得!
サンデーうぇぶりで公開1週間弱で10万拍手獲得!
各方面から大反響のステキな用務員さんが織りなす青春群像劇、どうぞお楽しみください。

さよなら妖精

さよなら妖精 (創元推理文庫)

読み終えた後にタイトルの意味に気づく。悲しすぎる…

小説は発売された後に物語が変わるわけないのは分かり切っていることだけど、それでも否定したくなる結末は何度読んでも痛みが伴う。頼むから幸せでいて欲しかった。無邪気なマーヤには夢を叶えて欲しかった。それくらい魅力的な少女でした。

 

安全な日本と戦争地帯の海外。育ちが違えば価値観、信念が違うのがよく分かる。

主人公・守屋は平均的な日本人だと思う。だからこそ、マーヤは踏み込ませたくなかった。

痛烈なピンタを食らう作品です。

 

大刀洗のクールだけど背負っている姿は痛ましい。彼女がいるから、今作は盛り上がったのかなと。

 

日常に潜む謎解きも魅力的でした。

 

だから変わり映えない日常の大切さ、貴重さが伝わってきました。

 

1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。『犬はどこだ』の著者の代表作となった、清新な力作。解説=鷹城宏

真夜中法律事務所

真夜中法律事務所

五十嵐律人先生のストーリーテラーっぷりが発揮されていて最高でした。

設定、登場人物の目的がしっかりしてる分、結末にかけて高まる展開をしている。

 

冤罪である場合だと死者の幽霊が出てくる。死者が見える法律家の葛藤はいかにといったところ。起訴率を上げるために踏み込まないといけない、しかし証拠がないというのは歯痒い問題。

今作だと死者が見える段階で真相は違うと見抜けるが、現実だとそうはいかない。死者が出てくるからこその真実には驚きました。

設定の意味と狙いが気持ちいいくらい絡んでいて、良かったです。

 

〈その日から僕は、死者が視えるようになったのである──〉

それは暗い夜のことだった。
検事である僕・印藤累(いんどう るい)は、夜道に立ち尽くす幽霊の存在に気づいた。
動揺する僕の前に現れたのは「案内人」を自称する親しげな青年・架橋昴(かけはし すばる)。
彼はこの世に未練を遺す幽霊を、ある場所に導くというのだ。
それは、真夜中にだけ開かれている弁護士事務所……その名は「深夜法律事務所」という。

リーガルミステリの旗手が拓く新境地!

凪の海 横浜ネイバーズ(3)

凪の海 横浜ネイバーズ(3) (ハルキ文庫 い 27-3)

若者達の今を描いているからこそ、物語がより近くに感じる。それは、時事ネタを上手く絡めているから。登場人物の悩みや後悔が実際にあるんじゃないかと思ってしまう。そのリアリティが魅力です。各話の登場人物の心境の変化は読み手にもよく響いてくる。

 

もう大好きこのシリーズ。

隣人達、近くにいる人達を出来るだけ助けるというコンセプトがたまらなく良い。ロンの人助けはお節介かもしれないけど、その人の為になるのは読んでいて気持ちいい。ロンだけでなく、周りの仲間も良い奴ばかり。

人情溢れていて、巻数重ねるごとに愛着が湧いてきます。

 

〈山下町の名探偵〉という名誉だがダサい二つ名を持つロンこと小柳龍一は、友人の凪が所属するヒップホップクルーのライブを観るため、川崎のライブハウスにいた。
終演後、熱気さめやらぬ楽屋で凪は、見知らぬ女性にナイフで切りつけられる。
メジャーデビューを控えていた彼女は、その事件の影響で活動を休止してしまう。
凪の危機にロンはどう動くのか……表題作他、〝eSportsの闇〟〝転売ヤーの実態〟〝闇バイトに誘われた男〟を描く作品を収録した、大人気・現代版IWGP、第三弾!

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)3

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>3【電子特装版】 (GA文庫)

順調に勝ち上がる一輝とステラに試練がやってくる。

序盤のイチャイチャはどこにいくといった感じでハードな展開に。

一輝をなんとしても蹴落とすためにあらゆる手を尽くしてくる黒鉄家の妨害工作に苦しめられる一輝を見るのはしんどいが、仲間の声が救いになるのは今までの頑張りがあったからこそだと思うと熱い。

相手の東堂も背負っているものがあり、譲れない。ぼろぼろの一輝に対して東堂が持久戦に走らずにまっすぐに立ち向かう姿は立派でした。

剣士同士だからこその気概でした。

 

一輝対東堂戦はシリーズでの山場でもある。アニメでも良かったが、やはり良い。

 

 

「この戦いで私の限界を試してやる! 」
学内戦も終盤に近付き、とうとう始まった戦績上位者同士のつぶしあい。
最愛の兄と共に歩んでいくために身につけたすべての力を賭して、
珠雫は学園最強の生徒会長《雷切》東堂刀華に挑む。
一方徐々に評価を高めつつある一輝に、黒鉄本家はその牙を剥く。
卑劣な罠により虜囚の身となる一輝。引き裂かれるステラとの絆。
そしてついに迎えた最終戦、満身創痍の《落第騎士》の前に、
過去最大の敵が立ちはだかる。
怒濤の盛り上がりを見せる『校内編』、逆境の第3巻!
降りかかる艱難辛苦を斬り払い、七星の頂へ駆け上がれ!

あくたの死に際 (1)

あくたの死に際(1) (裏少年サンデーコミックス)

生き方、創作、後悔せずに周りを気にしないで自分の道を進む執念があって、思わず引き込まれていきました。

会社、彼女、自分以外を大切にしても、本心が違う方向を向いていたら辛いだけ。

やりたいことから目を背けない意思が大事。

だから、自分がやりたいことに踏み出す勇気が出るような作品でした。

 

登場人物の味付けもパンチ効いていて、良い感じでした。

 

主人公がどう狂っていくか楽しみな作品ですね。

 

書かずに死ねるか。

大企業に勤めて仕事も順調、
彼女とも良い感じな
社会人・黒田マコトは、
実生活の小さな積み重ねによって
心を病んでしまう。

休職し療養に励む黒田は、
学生時代の文芸部の後輩・
黄泉野季郎と再会する。

卒業後、売れっ子小説家になっていた
黄泉野に焚き付けられ、
黒田は再び筆を執ることにするが、
それは艱難辛苦の道だった―――

雑貨店とある 1

雑貨店とある 1 (芳文社コミックス)

朗らかな店長、しっかりした高校生がいる雑貨店。そこで出るスイーツは悩みを抱えた人の心に刺さる。甘さ、美味さは疲れた人に効くなぁ。

各話に登場してくるスイーツの由来などにはへぇ〜と興味深くて、料理知識も満たされて良かったです。

 

優しいメッセージがある、素敵な作品です。

続巻も読みます。

 

とある町にある1軒のお店。そこはのんびり店長としっかり者の男子高校生が迎えてくれる美味しいスイーツが密かな人気の雑貨店。疲れたサラリーマン、自信がないOL、学校へ行けない少女、家族と似ていないと悩む少年…そんな彼らを癒やしてくれる本日のメニューは!?