羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

神さまがまちガえる(1)

神さまがまちガえる(1) (電撃コミックスNEXT)

 

やがて君になるの作者・仲谷先生の新作とあっては読まずにはいられない。

まず、絵が好きなので、読めるだけで嬉しいです。

物語としては非日常なバグが起きる世界観で過ごすシェアハウスの住民達の日常モノ。

正直、1巻の段階では噛み合わせが悪いのかなとも思ってしまうが、主人公・紺と大家さんのかさねさんの会話や行動にハッとさせられる部分がありました。不思議な現象に巻き込まれながらも楽しんで過ごす日々は魅力がありました。

また、他の住民の掘り下げがまだなので、今後が楽しみです。

 

様々な不思議な現象が愉快です。

かさねさんが神様なのかなと思えますが、違うのかな。

 

すこし不思議がいっぱいの、非日常的・日常ライフ!

起きたら街がジャングルになってた、右を向いたら左を見てた、いつもの階段が一段増えてた……
周期性例外事象、通称"バグ"に満たされたこの世界では、そんなことは日常茶飯事。
シェアハウスの大家にして"バグ"に心躍らせる研究者のお姉さん・かさねと、
彼女とひとつ屋根の下で暮らしながら助手を務める中学生の男の子・紺は、
へんてこな世界で今日もおかしな一日を過ごします。

やがて君になる』完結から2年――仲谷鳰が描く完全新作、待望のコミックス発売!

雑記 秋山黄色のライブに初参加

普段、あまりライブに行かないが、行ける範囲で行われるということで好きなアーティストである秋山黄色のライブに行ってきました。

 

1人で行ったが、知り合い同士で来ている人が思いのほか多くて、びびりました。

ただ、席につけばある程度緩和されました。

とはいえ、ライブ前の独度の空気感はあって。

始まるまで、謎の緊張があって、早く始まれと思っていました笑

 

始まって、曲数重ねていくうちにライブの空気感が伝わってきて、次第に入りこんでいきました。

自分の知っている曲や好きな曲を生で聴けて、感動しました。ナイトダンサー、シャッターチャンスなどなど。

歌はもちろん、パフォーマンスやMCなどもグサグサ刺さってきて、非常に勇気が貰えました。

 

初めてライブに参加しましたが、これからもライブに行きたいと思えました。

 

YouTubeなどで曲聴いている人は一回足を運んでみると、更に秋山黄色を好きになることでしょう。

JK

JK (角川文庫)

 

松岡圭祐先生の新作は少女が肉体を駆使して、悪を滅ぼす様は見事。

それは良いことか、悪いことか。

客観的にはやりすぎかもしれないが、作中の序盤での不良達の悪行を見ている為、心が痛まない。

 

家族想いで周りに好かれていた紗奈に襲いかかる悲劇に非常に胸が痛む。敵が同い年あたりというのがまた嫌だ。

序盤で気持ちを思いっきり落とされるが、そこから紗奈を殺した悪党達が殺されていく爽快劇になっていく。

この辺りの読者の感情をコントロールするのは流石です。

悪党達を殺せるのは悪党だけなのか。悪党達を殺していく謎の人物について、張られた伏線があるので明かされた時は驚いた。

 

先行きが読めず、最後まで気が抜けない物語でした。

締めに示された現実のデータには胸が痛みました。

悪党をどうにかするには警察だけでは手が回らないというのは悲しいことです。

 

「高校事変」を超える、青春バイオレンス文学の誕生!

逗子の山中で発見された一家3人の焼死体。川崎にある懸野高校の1年生・有坂紗奈が両親と共に惨殺された。犯人は紗奈と同じ学校の同級生や上級生からなる不良グループであることが公然の事実とされたが、警察は決定的な証拠をあげることができず、彼らの悪行が止まることはなかった。しかし、1人の少女、高校1年生の江崎瑛里華が現れて事態は急展開をとげる。人気シリーズ「高校事変」を超える、青春バイオレンス文学!

入れ子細工の夜

入れ子細工の夜

 

阿津川先生の濃いミステリーって感じがして、読んでいて疲れる部分もあるが作者のミステリー愛がほとばしっているようで良かったかなと。

固定観念などがあると到底真相にたどり着けないような、自由奔放な揺さぶり方をしてきて、楽しい読書でした。

作者のレパートリーの広さを浴びせられたようだった。

 

個人的には、1.2話が好きでした。3.4話はモチーフをしっていないと少しキツイかな。表題作は特にこねくり回されていて、推理するどころではなかった笑

 

 

どの話も物語の入口から飛ばしていて、結末に至る頃にはすっかりミスリードされている。

遊び心がありつつ、ミステリーとしてしっかり練られているのは良い読み応えに繋がっていたかな。

また、各話の登場人物が良い個性の人達で読みやすい。

よく思いつくなぁという作品集でした。

 

 

本格ミステリ・ベスト10第1位『透明人間は密室に潜む』の衝撃、ふたたび――。古書の街に現れた探偵の秘密、禁断の「犯人当て入試」狂騒曲、虚実が裏返る入れ子細工の2人劇、コロナ禍に覆面レスラー大集合で本人確認不能?……本格ミステリの極限を探る、濃縮された四編

僕たち、私たちは、『本気の勉強』がしたい。

僕たち、私たちは、『本気の勉強』がしたい。【電子特典付き】 (MF文庫J)

 

庵田定夏先生とニリツさん、好きな作家とイラストレーターが組んでいると知った時から楽しみにしていました。

 

今作は受験勉強がテーマになっていて、勉強の仕方や工夫が描かれているが、それはあくまで人生を切り開いていく手段に過ぎない。

様々な事情を抱えた少年、少女が勉強という平等なものを学んでいくことで、成長していく様子は見事でした。

主人公・真嶋が自分相応の人生を歩いていこうとするのは悪いことではないが、それに物足りなさを感じたら、一歩踏み出す勇気を持てるのは良いな。

真嶋を指導する月森はいわゆる天才で、勉強の可能性を信じている。そんな彼女が何があって、そこに至ったのか気になります。

今後の展開で明らかになるのが楽しみ。

真嶋と月森はある程度、勉強出来るが、一回ドロップアウトした南雲が東大目指すのは並大抵ではないと思うが、現状を覆していくのか注目です。

 

今後が楽しみな作品です。

 

夜の魅力がたっぷり描かれていて、不安定な時期だからこそ、映えるのかも知れないですね。

 

ココロコネクト庵田定夏が贈る、真夜中の「東大受験」ストーリー!

真面目すぎると言われる高校生、真嶋正太は夜が好きだ。
田舎の小さな町で、身の丈にあった「普通」を過ごす日々。
でも夜はそんな自分でいなくてもいい、そう思っていた。
ところがとある真夜中、こっそり侵入した「夜の教室」でいつも寝てばかりのクラスメイト・月森灯に出会ってから彼の人生は変わり始める。
彼女曰く、勉強は全てを変えられるというのだ。
勉強は世界に通じている。不可能を可能にする。こんな町からも外に出られる。
「もちろん、明日のテストでも簡単に満点をとれるわ」
「えっ!?!?!?」
これは、夜から世界に挑む物語。真夜中×女子高生×勉強の新世代受験ストーリー、開幕!

ハケンアニメ!

ハケンアニメ!

 

映画観て、再読。1度目より物語に入り込めました。

文章への慣れや社会人が主役の小説を読み慣れている今だから刺さりました。

 

アニメ作りに関わる人達の必死な思いと自分の仕事に対する熱量に心揺さぶられました。

アニメ作りの困難な部分を描くからこそ、願いを込めたアニメが視聴者に届くのは心から良かったなと思えますね。

仕事に誇りを持って、動いていける情熱に羨ましさを感じました。

 

群像劇で、それぞれの視点から見る創作への覚悟には胸を打たれます。

天才ゆえの苦悩、新人ゆえの未熟さ、監督が苦しみながらも前へ前へと向かっていけるのは、周りのサポートがあってからこそ。

 

監督って偉い立場だけど、チームを束ねないといけないから大変だ。

 

 

1クールごとに組む相手を変え、新タイトルに挑むアニメ制作の現場は、新たな季節を迎えた。伝説の天才アニメ監督・王子千晴を口説いたプロデューサー・有科香屋子は、早くも面倒を抱えている。同クールには気鋭の監督・斎藤瞳と敏腕プロデューサー・行城理が手掛ける話題作もオンエアされる。ファンの心を掴むのはどの作品か。声優、アニメーターから物語の舞台まで巻き込んで、熱いドラマが舞台裏でも繰り広げられる―。

花は咲く、修羅の如く 2

花は咲く、修羅の如く 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

自分の好きな事、やりたい事が適したこととは限らない。それでも、選ばなければならない。

花奈と夏江さんが悶々としたり、ぶつかり合いながらも、理解しあっていく2人が魅力的でした。

 

どんな事でも初期衝動は見逃さずに乗っていくのか大事だよな。

青春の痛みを知ることで、シビアに挑んでいく夏江さんの姿は険しいだろうが、応援したくなりました。

 

これから、Nコンへ向けてどんな試練が待っているのか。期待したい。

 

NHK杯全国高校放送コンテスト、通称Nコンに向けて自身が読む課題図書を決めなければいけない花奈。先輩たちにアドバイスを受けながら、自分の“好き”という気持ちに素直に決めることにしたが、勝つことを重視する杏と対立してしまう。
それでも“好き”という気持ちを大切にしたい花奈は、杏に認められるように猛練習を重ねる──。