羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

図書館危機 図書館戦争シリーズ③

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

(内容)

思いもよらぬ形で憧れの“王子様”の正体を知ってしまった郁は完全にぎこちない態度。そんな中、ある人気俳優のインタビューが、図書隊そして世間を巻き込む大問題に発展。加えて、地方の美術展で最優秀作品となった“自由”をテーマにした絵画が検閲・没収の危機に。郁の所属する特殊部隊も警護作戦に参加することになったが!?表現の自由をめぐる攻防がますますヒートアップ、ついでも恋も…!?危機また危機のシリーズ第3弾。

(感想)

巻数を重ねるごとに面白くなっていくシリーズですね。物語の展開と共に、キャラクター達の掘り下げもやってるからかなーと。

手塚と柴崎、玄太と折口、小牧と中澤の脇を固める人達の関係性の変化だったりが堪らなくツボなんですよね。郁と堂上だけの物語じゃないんだと思います。


あと、もう一冊で終わりということで、どのような結末を迎えるのか凄く楽しみです。

郁と堂上はどうなるのか?

最終巻凄く期待してます。

君と放課後リスタート

君と放課後リスタート (文春文庫 せ 13-1)

君と放課後リスタート (文春文庫 せ 13-1)

(内容)

クラス全員、記憶喪失!? ある高校で、「理想の三組」と呼ばれた一クラス全員が突然記憶喪失となる事態が発生。すべての人間関係についての記憶が失われた状態で生まれてきた謎を、主人公の「僕」は解き明かせるのか。「僕」・九瀬永一とクラスメートの叉桜澄は今は全く性格が合わないが、記憶を失う前は付き合っていたようで……。 


(感想)

瀬川コウ先生の新作。

楽しみに待っていました。謎解き乙女シリーズを読んでから、瀬川先生の新作を楽しみにチェックしてました。


今作はクラス全員が記憶喪失という非常に珍しい設定で、どんな展開だろうと思いましたが、割とゆっくり慎重に進んでいき、僕と叉桜が徐々に状況に適応していき、様々な悩みに関わっていくうちに最後に明らかになった、クラスの中の誰が…っていうことが、続きでどう明かされいくか楽しみ。


僕と叉桜が記憶喪失になる前にどうやって付き合い始めたのかも気になる。



楽しみな青春学園ミステリー作品が出てきました。


記憶って、生き方を左右するから大事だよな。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5 (ガガガ文庫)

(内容)

長いようで短い夏休みも、もうすぐ終わり。小町といつもの日々を過ごす八幡の家に、結衣が訪れる。さらには戸塚からの誘い、クラスメイトからの頼み事…。そして花火大会で偶然再会したのは、雪乃の姉・陽乃だった!群れない、期待しない、押してダメなら諦めろ―。人間関係において間違った悟りの境地に達し、孤高を貫く“ぼっちの達人”八幡のスルースキルをもってしても、見過ごせない、やり過ごせない事実が雪乃、結衣、八幡の3人の関係を少しずつ変えていく。間違い続ける青春模様、ターニングポイントの第5弾。

(感想)

奉仕部3人組が揃わない、珍しい巻。

様々なキャラが語る雪ノ下雪乃像があるが、自分は気持ちに正直なんだと思います。

ただ、雪ノ下って様々な見方があるんだなーと思ったんですけど、八幡に近くて遠い感じが強いですね。


八幡は雪ノ下の孤独な生き方に気づかぬうちに憧れていて、そんな雪ノ下が誰もがついている嘘を許容出来ないのを間違ってると思いつつ認められない潔癖さを持っている。

雪ノ下でも間違いを見逃すことがある。

些細なズレですけど、頭から離れないんですよね。


人間って難しい。

やがて君になる(1)


遂にアニメが始まりました。1話見たら、原作の雰囲気やテーマを丁寧に美しくアニメに落とし込まれていて、見終わった時には、原作を読み返さなければと思いました。


実際読み返してみたら、初めて読んだときよりも、より、小糸侑に感情移入出来ました。

恋すると自分でも変われるんじゃないか?そんな淡い期待も裏切られた侑には七海先輩の存在が癒しになるかどうか。

侑の特別が分からないって感情は分かる人には分かるし、刺さる。


百合モノだけど、百合じゃなくても売れる面白さがあるなと改めて思いました。

四月一日さんは代筆屋

四月一日(わたぬき)さんは代筆屋 (宝島社文庫)

四月一日(わたぬき)さんは代筆屋 (宝島社文庫)

(内容)

広島県熊野町、「筆の都」と呼ばれる町にある一軒の代筆屋。そこには四月一日さんという、ふくよかで可愛らしい男性がいる。彼の傍には、態度が悪いせいで不良にしか見えないヤコさんがいて、店の隣には高校生の双子がやっている古い文具屋が並んでいる。看板もないその代筆屋に来るのは、思い悩みながら誰かに想いを届けたい人たちばかり。ちょっと不思議な代筆屋さんと、秘密を抱えた人たちの物語。

(感想)

想いを手紙で伝えるのって、良いよね。最近は電子機器の発展からか手紙って聞かないから、ついついこういう作品を読みたくなっちゃう。

紙に書いて、人に伝えるって恥ずかしい気もするけど大切だよね。


内容としては様々な人の物語が短編で積み込まれていて、サクサク読めて、かつ中身も伴っていて、一気読みします。



休日にカフェかどっかのお供に相応しい作品だと思います。

是非読んで、心をほぐして下さい。

こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ


(内容)

鎌倉のとある高校に、豊富な蔵書を持ちながら、利用者が少なく廃止寸前の旧図書室があった。図書部に在籍する、読書すると作品世界に没頭しちゃう小動物系な卯城野こぐち。彼女はその体質から、落ち着いて読書できるのが旧図書室だけだった。そんな旧図書室とこぐちを助けるため、秘密の趣味は朗読配信と中二病な小説執筆の前河響平が立ち上がる。生徒会長に掛け合うと、旧図書室維持のため、生徒同士で書評バトルを行う「ビブリアファイト」に挑むことになり―。お勧めの本をプレゼンするビブリアファイトでは、実在の名作を多数紹介。原作小説の栞子さんも登場する、本好き少女と恋する少年を描く、青春の1ページ。


(感想)

ビブリア古書堂の事件手帖のスピンオフ作品。

本家と同じで様々な作品を紹介していき、物語を展開していきます。ただ、こちらはビブリアファイトという形で紹介していくので、ライトノベルらしい軽さもあり、本家を知らずとも楽しめると思います。

栞子がちょくちょく出てきて、こぐちと響平にアドバイスをします。程よい距離感なので、ちょうどいいスパイスになってます。


今作は高校生2人が主役なので、凄い重たくはないし、こぐちと響平が意識しあっていて、良いニヤニヤを得られます。

それに、こぐちと響平の好きな作品に対する愛情が読んでて良かったです。自分の好きな作品を語れる相手がいるって素晴らしいことだと改めて思いました。



スピンオフとして、一つの作品としても読める作品です。興味があるならば是非読んでみて下さい。

ビブリア古書堂の事件手帖 〜扉子と不思議な客人たち〜


(内容)

ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりな少女の姿があった―。女店主は少女へ、静かに語り聞かせる。一冊の古書から紐解かれる不思議な客人たちの話を。古い本に詰まっている、絆と秘密の物語を。人から人へと受け継がれる本の記憶。その扉が今再び開かれる。


(感想)

7巻から7年後が過ぎ、栞子と大輔の間に子供が生まれた。子供の扉子に栞子が話しかける形で1冊になっていて、予想とは違っていたけど楽しめました。後日談という形で各キャラのその後が描かれていて、後日談というのか、新章なのか、迷うところ。続きがあるなら読みたいな。


扉子が栞子と文香を二で割ったような子で、どのように成長していくのか読みたいなと思いました。

あと、大輔視点があまりないので、違和感を感じましたが、栞子視点で大輔をどう思ってるかが分かり良かったなと感じました。栞子と大輔は素敵な夫婦なんだな。



続きが出るなら読みます。