完結。様々な視点で描かれていたが、三ッ木高校に絞ったのは非常に良かったと思う。
球児の夏を凝縮しているようで、夏にピッタリの読み応え。
弱かった三ッ木高校が強くなっていることが既に感慨深いものがあります。しかし、弱かったチームから急に厳しく練習するようになったら反動が生まれるよね。それと月谷が成長しているからこそ捕手の鈴江も苦しむ。マネージャーの瀬川も心残りがあったりと色々悩ましい部分もあったが、最後の夏を戦い切った姿は天晴れでした。
特に印象的だったのは、笛吹が主将としてしっかりしていて、かつ成長していたことですね。
中村前主将も良い味出してました。
月谷と木暮の交流にはほっこりしつつ、2人の投げ合いは熱かったです。
試合は終わっても、夏は終わらない様子は野球の魔力だよなぁ。
弱小野球部の三ツ木高校は、エース月谷と主将笛吹のもとで確実に実力をつけていった。急成長を遂げるチームの中、捕手の鈴江は月谷の投球に追いつけず苦しむ。一方、ライバル東明学園の木暮も、思わぬ乱調でエースナンバーを剥奪される危機に。それぞれが悩みと熱い想いを胸に秘め、最後の甲子園へ向けて走り出す!! 感動の高校野球小説、クライマックス!