羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

創元推理文庫

放課後探偵団2

素晴らしい企画! 辻堂先生の作品は読んだことがなかったが、他の武田先生、額賀先生、斜線堂先生、青崎先生の作品は読んでいて好きな作家さん達なので、そんな方達が学生青春ミステリーを題材に短編を描いて下さるなんて嬉しい限りです。 どの話もそれぞれ…

新宿なぞとき不動産

不動産とミステリー、頭に浮かばない組み合わせだったので気になって読みましたが、主人公澤村と後輩神崎の関係や不動産を利用する様々な事情を謎に捉えて踏み込んでいくのが面白かったです。 お人好しで損ばかりする澤村の誠実さは好きだなぁ。神崎もそれは…

サーチライトと誘蛾灯

虫にまつわるミステリー。(あらすじ)昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった…

犬はどこだ

ただの軽い依頼からとんでもないとこへ着地するミステリー。(あらすじ)開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。―それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふた…

最良の嘘の最後のひと言

嘘にまみれたバトルの先にあるものは。(あらすじ)世界的な大企業・ハルウィンが「4月1日に年収8000万で超能力者をひとり採用する」という告知を出した。審査を経て自称超能力者の7名が、3月31日の夜に街中で行われる最終試験に臨むことに。ある目的のために…

終わらない関係 巴里マカロンの謎

久しぶりの小市民シリーズの新刊!小佐内さんと小鳩君の日常を読めるなんて、幸せすぎて、ページをめくる手が止まらない、止まらない。久しぶりの新刊で、作品の雰囲気、空気を忘れてしまってそうという心配がありましたが、全然問題無いです。小佐内さんと…

ジェリーフィッシュは凍らない 文庫

以前から気になってたが、文庫化したので読みました。帯に書いてある通り、「そして誰もいなくなった」の似ている風みたいだけど、詳しくは知らないけど、こんな感じかと思いました。また、模様作だとしても、小型飛行船を起きる謎は面白かったです。墜落事…

放課後の名探偵

高校生男女の多感な時期だからこそ、起きる事件。嫉妬や見栄、傲慢、そんな感情から起こる謎はどれも軽く感じて読みやすかった。だが、当のキャラ達は真面目に生きて、こんな事件を起きている。良い学園の謎でした。色々な話があるが、中でも「誰がGを入れた…

叫びと祈り

海外をモチーフにした謎の短編集。独立した話かと思いきや、全てが繋がる最後にあっ!と驚かされました。最初からどこか違和感があるなと思ったけど、気のせいかと見逃してたら最後に伏線回収されてて、巧みな構成でした。それそれの話がその地域特有のもの…

名探偵の証明

諸行無常。時代は常に移り変わっていく。かつて名探偵として名を馳せた屋敷啓次郎が自分の老いと戦い、そして名探偵の宿命に立ち向かう話。渋いおじさんが好きな人は絶対に読んでほしい。若い名探偵の蜜柑が持て囃される中、屋敷は過去の後悔と向き合い、答…

屋上の名探偵

日常の謎が読みたくなったので、読みました。内容としてはもうひと押し、なんかほしいなと思いました。シスコン主人公・悠介と屋上に潜んでる名探偵・蜜柑が協力し合い謎に挑む。蜜柑は過去に嫌なことがあり出来るだけ目立たないようにしているが、その知性…

名探偵に薔薇を

虚構推理の城平京先生のデビュー作素晴らしいの一言。二部構成になっていて、一部、二部片方でも楽しめるようになっています。しかし、両方読むとズシリとした重みを感じる真相を感じられるので、是非最後まで読んでもらいたいです。童話をモチーフにしなが…

切れない糸

切れない糸 (創元推理文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/07/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (44件) を見る (内容)周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学…

体育館の殺人

体育館の殺人 (創元推理文庫)作者: 青崎有吾出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/03/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る (内容)風ヶ丘高校の旧体育館で、放課後、放送部の少年が刺殺された。密室状態の体育館にいた唯一の人物、女…

真実の10メートル手前

真実の10メートル手前 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/03/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 王とサーカスより先にこちらが文庫化されましたが、買ってから後回しにしていました。作者の米澤さんは…

王とサーカス

王とサーカス (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/08/30メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 待ちに待った文庫版。さよなら妖精読んで、心掴まれた私は調べた。そしたら、ベルーフシリーズという形になって…

午前零時のサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)作者: 相沢沙呼出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/03/22メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る (内容)ポチこと須川くんが一目惚れしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を纏う酉乃初は、凄…

何が困るかって

何が困るかって (創元推理文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/12/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 坂木司ワールド全開の短編集。次から次へと繰り出される話がどれも、短いから書くの難しいだろうがどれも不気味…

坂木 司 引きこもり探偵シリーズ

最近、日常の謎を題材にしている作品を探していたら、坂木司先生の作品が面白いという、情報をキャッチしまして、坂木司先生の代表作である、引きこもり探偵シリーズを読みました。青空の卵 (創元推理文庫)作者: 坂木司出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2…

秋季限定栗きんとん事件 上巻 下巻

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信,片山若子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/02/28メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 78回この商品を含むブログ (323件) を見る 上巻。前巻のトロピカルパフェ事件で袂を分かった、小鳩…

さよなら妖精

米澤穂信作品遠い国からやってきた少女、マーヤ。異国の少女である、マーヤと過ごした2か月は、謎に満ちた日常だった。期限が来て、マーヤが帰国した後、マーヤについての謎解きが始まるーーーーP302までがマーヤと過ごした日々を回想していき、P305から本格…

折れた竜骨 上下

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/07/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (29件) を見る 折れた竜骨 下 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/07/12メディア: 文庫こ…

夏期限定トロピカルパフェ事件

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/04/11メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 152回この商品を含むブログ (532件) を見る 小市民シリーズ 第2巻。前半と後半のギャップが半端無い。最初は緩…

春期限定いちごタルト事件

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2004/12/18メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 414回この商品を含むブログ (661件) を見る 米澤穂信先生の作品は古典部シリーズ、犬はどこだを読んでいて、小市…

犬はどこだ

犬はどこだ (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/02/29メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 60回この商品を含むブログ (145件) を見る 米澤穂信先生の作品は古典部シリーズ以外だと初めて読んだ作品です。読んでたら、古典…

さよならの次にくる<新学期編>

(創元推理文庫)" title="さよならの次にくる (創元推理文庫)" class="asin">後編です。進級した葉山が可愛い後輩の佐藤さんと知り合い、ストーカー問題に悩んでる佐藤さんを助けようと頑張る姿はまさしくハムスターの騎士でした笑ミッションSはしょうもない…

さよならの次にくる<卒業式編>

葉山が初恋相手へラブレターを渡そうとしたけど、渡せなかったときのことから始まり、小学生だし、あるよなーって思った。 そして、ミノの計らいで初恋相手の渡会千尋と関わるようになる。しかし、渡会は学園で吹奏楽部の問題に関わっていてーーーー 前巻の…

理由あって冬に出る

学園コミカルミステリー作品芸術練に、フルートを吹く幽霊が出るらしいーー その謎に迫って行く中でさらに新たな謎を発見していくーー 正直な感想で、面白かったです。ミステリーも先が読めない展開で文章を追うのをやめられなかったです。また、登場する人…