羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ガガガ文庫

クラスメイトが使い魔になりまして2

1巻で顕著過ぎた想太と千影の仲の悪さ。そのチグハグなところはこれからの敵に対しては、二人の間にある溝が弱点になりそうだから、特訓する。そして、1年後までに想太と千影の主従関係を解消しないと、結婚することに。2巻の内容を読む限りだと、ある程度は…

物理的に孤立している俺の高校生活7

クリスマスイベント到来。今回は汐ノ宮さんと大福の関係が主役なんだろうが、予想通りだったが、その結果が周りに影響を及ぼすとは…裏側でフォローに回っていた、波久礼、えんじゅ、愛河の間で大きな変化が生まれて、これ以上ない問題が立ちはだかる。波久礼…

コップクラフト4 DRAGNET MISAGE RELOADED

中編が一本、ゴドノフの話、ふざけたインタビューが少々、本は薄い。だけど不思議と濃厚に感じるのは描写の仕方が上手いからか。マトバがティラナを信用していて、あいつなら大丈夫と思っているのが、最初の頃は想像出来ないな。笑互いに時間を過ごしてきて…

コップクラフト3 DRAGNET MIRAGE RELOADED

表紙の通りティラナが変装し、学園に潜入捜査する。最初は軽いノリで進み。なーんだ、あんまり危ないことはなかった。そんなはずはなく…徐々に明かされていく事件の内側、そして関係者の繋がり。読み進めていくうちに、どんどん暗い話になってきて、シビアに…

ハル遠カラジ3

ハルが様々な経験をしてきて、自分で悩むようになった。そんなハルが心配であれこれ手を出したくなるテスタから母性を感じる笑 というか女性なんですねテスタ…ハルのテスタ離れが難しいが、テスタのハル離れの方が難しいような気がしてきました。そして、二…

むしめづる姫宮さん

悪い虫の魂が思春期の高校生に憑いてしまう町が舞台で、次々と不思議なことが起きていく。主人公・有吉は虫に詳しく、頼りになりそうな少女・姫宮に悩みを打ち明ける。虫が題材にしているから、変化球みたいな奇策を練る作品かと思ったら、少年、少女の悩み…

コップクラフト2 DRAGNET MIRAGE RELOADED

吸血鬼が現れる話とポルノ本窃盗団を取り締まる話の中編二本立て。吸血鬼編では、マトバのポリスとしての腕は確かだとティラナが認めるのは例えがあれだったが良かった。取調室で拷問まがいのことをしていたのはありがちだが、面白かったです。ポルノ本窃盗…

魔法医師の診療記録

魔法、医学、ファンタジー。様々な要素を詰め込んでいて、珍しい作品でした。ただ、内容は王道で横道にそれることなく、真っ直ぐに突き詰めていて、面白かったです。魔法医師・クリミアの医師としての信念は理想主義かもしれないが、それでもめげずに信念を…

コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED

アニメが始まって内容を読み返したくなり、読み返しました。まさかアニメをやるとは思ってなかったですが、作者はヒットメーカーで内容をまとめ上げるのが上手だからか。内容としては、ケイ・マトバという刑事と異国の地からやってきた騎士、ティラナ・エグ…

物理的に孤立している俺の高校生活6

様々なキャラクターが色々な理由を持って、生徒会選挙に挑む。アリアスが順当にいけば生徒会長になれる。ただ、それだけではいけない。元生徒会長の明星さんが場を乱す。波久礼は能力のコントロールについて教わるためにアリアスの当て馬として出馬する。終…

夏へのトンネル、さよならの出口

タイトル、表紙、あらすじから漂う名作感に導かれました。芯を持たないという芯を持つ少年・塔野と普通に埋もれたくない、特別でいたい少女・花城が出会い、互いを知り、仲を深めながらウラシマトンネルを調べる。青春SFもの。ウラシマトンネルは、入ってい…

物理的に孤立している俺の高校生活5

修学旅行編。最初の頃だったら考えられないぐらい、波久礼が楽しんでてホッとしました。新幹線でのお菓子の分け合い、枕投げ、夜の恋話。定番のことでも、ぼっちにとっては大事なんだ。今までの苦労が少しは報われたんじゃないかな。波久礼以外にも、えんじ…

物理的に孤立している俺の高校生活4

前巻で文化祭で友人は出来た。しかし、他クラス。来たるべく修学旅行で孤立しかねんとクラスの中で男友達を作ろうと波久礼は奮闘?する。それと新キャラの後輩が現れる。毎巻テーマを持って、活動している人件は何気に偉いのでは?それはともかく、新キャラ…

マージナル⑥

シリーズ最終巻。前巻、殺人を犯してしまった音羽と小夜歌に京也の魔の手が迫る。正直、京也に殺人を咎められても…と思うのは内緒。ただ、御笠の心を苦しめるものを排除するというのは、京也の心変わりを示していた。せっかく復讐を果たしても音羽と小夜歌は…

千歳くんはラムネ瓶のなか

ガガガ文庫に新たな風を巻き起こすか。青春ラブコメの新しい道を切り開く今作。超リア充グループのリーダー、そして主人公・千歳朔が担任の任務で引きこもりの健太を引き上げて、輝かせる。リア充側ラブコメという珍しい作品で、どちらかと言えば陰寄りの自…

リベンジャーズ・ハイ

近未来SF、異能、復讐、と様々な要素が詰め込まれていて、作者がやりたいことを好きなだけ詰め込んだ印象を受けました。個人的にはそれだけでも好印象でした。主人公・チューミーが過去に因縁の相手、スマイリーを殺すために、色々な無茶をしてたところ、粛…

マージナル⑤

京也と御笠はあまり出てこない。スピンオフ的なもの。双子の姉妹、音羽と小夜歌が毒親に対してどうやって対応していくのか。しかし、あまりにも酷い母親に絶句。これは犯行に及ぶのは無理ない。復讐は良くないと言われるが、周りの大人が助けてくれないなか…

物理的に孤立している俺の高校生活3

ぼっち達は友達という概念を考えてしまう。そんなこんなで、文化祭編。波久礼と高鷲がふとしたきっかけで、どちらが先に同性の友達を作るかと競争することに。ナンテコッタ。ぼっちスキルが高すぎる2人に立ち塞がる、友達の作り方。それぞれチャンスがありそ…

物理的に孤立している俺の高校生活2

生きる上で困難な異能を持ってしまったぼっち達の夏休み。うん。辛い。あれ?こんなはずでは… そんな思いが頭をよぎる。波久礼が高鷲と菖蒲池と仲良くなり、そんな矢先に転入生が。なんだか悩みがありそうな転入生・汐ノ宮と過ごしていく。ぼっちの夏休みの…

クラスメイトが使い魔になりまして

ガガガ賞と審査員特別賞をダブル受賞した今作。落ちこぼれの主人公・芦屋想太が事故に巻き込まれる形で美少女の藤原千影を使い魔にすることに。キャッキャウフフな生活かと思いきや、災難に日常が待っていた。主人公の芦屋が曲がった性格で捻くれていて、コ…

学園者!〜風紀委員と青春泥棒〜

岡本タクヤ先生の新作!学園でこそ起きる青春、そこには光と陰がある。学園内で起こる問題に風紀委員は立ち上がる。いや〜テンポの良い会話や特徴的なキャラがわんさかいたりしていて、まさに青春の闇鍋。とっ散らかっちゃいそうなところを巧みな手腕でまと…

マージナル④

京也がヴェルツェーニとしての役割を終える。物語的には一区切りついた。1巻から京也は御笠を殺したい、でも殺したくない、という矛盾に悩まされてましたが、今巻では殺す相手ではなく、守りたいと思い、奮起するのは熱い。それにしても、非常になり切れず、…

マージナル③

サイコパスの一歩手前のマージナルで踏み止まる京也は葛藤を当たり散らしたりしないで、踏み止まる理性が残ってるがいつまで持つか。御笠が割と踏み込んできたが、京也の心に届くかなぁ。京也の中にまだ、暖かいところがあるのが良いですね。鬱一辺倒になら…

物理的に孤立している俺の高校生活

異能ぼっち青春未満ラブコメ。異能の力は生まれつき決まっていて、その異能のせいでまともに青春を送れない人達がいる。そんな人達にスポットを当てて、青春を謳歌しようと奮闘する物語。主人公の波久礼は周囲の人の体力を奪ってしまう。高鷲は人と目を合わ…

マージナル②

(内容)世間を騒がせた連続バラバラ殺人事件が解決されていないのに、私・宇佐美風香の住む月森市では、またも凄惨な事件が起こった。今後は撲殺だという。でも、私には陰鬱な気持ちが吹きとぶような出来事があった。小さかった頃、仲良しだった“きょーちゃん…

路地裏に怪物はもういない

今慈ムジナ先生の新作。デビュー作のふあゆのように趣味に走ったような作風なんですが、どこか寂しげな空気に包まれていて、まさしく平成という時代の終わりを前にして生まれた物語でした。人が幻想を求めなくなった時代の終わりに魅せる怪異譚。これは終わ…

マージナル

(内容)殺人や拷問を愛好する異端者たちが集うアンダーグラウンド・サイトの管理人である月森高校二年生の摩弥京也は、巷を騒がす連続殺人犯と偶然ネット上で知り合った。彼からとある惨殺画像を受け取った京也は、その死体がクラスメイト南雲小百合のものだ…

ふあゆ

衝撃作。発売された時になんとなく買って読んだら、やみつきになったのは忘れられません。自我と認識という確かなテーマを持って書かれているので、しっかりとしたストーリーラインが構築されています。おかげで途中にダレることなく最後まで突っ走っていき…

きゃくほんかのセリフ!

脚本家・ますもとたくや先生が脚本家を題材にした小説を出すということで、気になっていた作品です。脚本家という仕事の大変さや理不尽さをコミカルに書いて、柔らかめにして。やりがいや達成感を感動的にして、物語のフィニッシュを爽快にしてました。主人…

ジャナ研の憂鬱な事件簿5

(内容)海新高校ジャーナリズム研究会の啓介と真冬。「真実」への向き合い方の差からすれ違ったまま、真冬はもうすぐ卒業を迎える。啓介は、ユリの提案でかつてのソ連強制収容所で起きた「クリスマスイブの奇跡」について調べることに。その過程で自分の変化…