羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶の中の誘拐 赤い博物館

続編。 今回は緋色さんが自ら動いて事件の真相を突き詰めていたのは自分の過去から来ることなのだろうか。 真実が見えない中でもあっさりと真実に迫るヒントを掴む緋色さんの鋭さよ。 そのかわり、今回は聡が緋色さんの推理に振り回されるばかりで、残念で…

ショーハショーテン! 1

原作、漫画が好きな小説家と漫画家とあっては読まずにはいられませんでした。 お笑いがテーマで、主人公・四十万と相方・東片がそれぞれ笑いを大事にしている2人がタッグを組んでいく。互いの背景もしっかりあって、応援したくなりました。 四十万は内気で…

2021年 12月 読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

12月はラノベを読むことが多かったので、 40冊数を超えられました。新作で印象的だったのは、斜線堂有紀先生、松村涼哉先生、額賀澪先生の新作が印象的でした。新刊では、ひげひろの三島の物語、カノうわ、声優ラジオ、嘘と詐欺と異能学園などなど読み応えあ…

アオのハコ3

三角関係の構図的に雛が損な役回りになりそうなものだが、そんなことにならなそうで安心しました。 雛が大喜と千夏の関係と自分の気持ちに気づき始めて不安に襲われるが、大喜の裏表ないハッキリとした支えに救われて、スッキリ前向きになれて良かった。 そ…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 II

面白い! 李奈が成長していて、物語の始まりの頃のようなふわふわしている様子がなく、周りが躊躇いそうな状況でも真実を求めていく姿勢で聞き込みをしているのを見て、立派になったなと。 時折、弱音が見える時はあるけど着実に成長しているのが感じられて…

先生と僕 文庫

大学生と中学生の微笑ましい交流の日々… だけではなく、何気ない出来事の裏に潜む悪意。 見逃していてもおかしくはない悪事を見つけることでもあって、何気ない光景から犯罪を見つけ出すという作風が気に入りました。 最初から最後まで、命の危機というのは…

幻竜苑事件 創元推理文庫

小さな少女からの依頼から幕が上がる。 幻竜苑という旅館で起こる不可解な事件、昔起きた謎の失踪、今と過去が交差するミステリーでした。 犯人のトリックには驚いたし、動機に関してはゾッとするものがありました。 しかし、俊介の真っ直ぐな心が折れるこ…

リエゾン ーこどものこころ診療所ー(7)

表紙の向山さんの表情が堪らない! いつも無表情な向山さんの過去が明らかになり、彼女もヤングケアラーだったこともあり、これからの人生を絞ろうとしている少女・足立と足立母に寄り添っていく姿には心が救われていく気持ちになりました。 頑張れて、なん…

コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―

町田その子先生の作品は登場人物の悩みに違う角度からアプローチをしていくのが良いですね。 コンビニを舞台にした心温まる物語の数々。 1話1話、心に沁みるものがありました。 少年、青年、大人、立場が違っても悩めるというのは同じで、劇的な事が起こら…