羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

人の欲は無数に マツリカ・マジョルカ 文庫

マツリカ・マジョルカ 「マツリカ」シリーズ (角川文庫)


相沢先生の日常の謎

今作は主人公である柴山が謎に出会い、謎が多いマツリカさんに相談し、結末が見えるという流れ。

どの話も謎の真相は明るくはなく、苦い引きがある。

どの話も高校生や大人の悩みや葛藤、そして欲求が詰められていて、考えてしまうものがあります。

間違いを犯しやすい年頃ですけど、深い考えるとこわい時期でもありますね。

柴山が周りを意識し過ぎで1人になってたので、マツリカさんと出会って、変われて良かったです。


作品全体の雰囲気を柴山とマツリカさんの上下関係が和らげていて良かったです。


結局、マツリカさんの謎は分からなかったので、続きで知れたら良いですね。


自分の価値を理解しよう 弱キャラ友崎くんLV.6

弱キャラ友崎くん Lv.6 (ガガガ文庫)


友崎がリア充に至るまでに通る道にある、誰を恋人にするということに入ってきました。

その前に友崎が誰を好きなのか探ることになりました。

大本命は菊池さんで対抗は七海ですかね。大穴はたまちゃんだろうが、無いだろう。


日南や水沢の恋愛観がリア充の総意だったら怖いなぁ、1人だけに絞らずに複数の女性にアタックするのは非リアには難しいよ… 友崎の恋愛観がどの様に変わっていくのか気になります。


友崎が誰を選ぶかを考えていくうえで、今までの生き方で染みついた意識は捨てることに。自虐は自分の価値を下げるからやめようか。あと、友崎がクラスでの立ち位置も周りに広がってきて、リア充に近づいてきています。

友崎が女性にモテる雰囲気が出てきて七海が焦るのはリアルだった。

最初から友崎の良いところを見てるだけに七海が報われないのは辛過ぎるよ。

菊池さんは一歩踏み出して、彼女の良さが周り広まってしまうのが複雑な感じがするが、良いことだから祝福したい。


七海が最後に落とされた爆弾はラブコメの始まりを表していました。


友崎が誰と付き合うのか、どう決断するのか重要な時期が近づいてきました。



信じる心は確かか 魔眼の匣の殺人


魔眼の匣の殺人


数々の高評価を受けたデビュー作屍人荘の殺人の次作ということで、かなりハードルがあったと思うがまたも良いミステリーを生み出してきた。

シリーズ化されることにちょっと不安があったが、杞憂に終わりました。

剣崎比留子シリーズというか斑目機関シリーズというべきか迷うが、そこはおいおい。


今回は予言に巻き込まれて、クローズドサークルの中へ。

登場人物は少ない方で覚えやすく、そして愛着が湧きそうなキャラもいて、物語の進行方法は変えてきた。だが、それが上手くいって、謎の内容や展開、解決の流れがとても研ぎ澄まされていました。犯人の動機等は人によっては受け入れられないかもしれないが…


剣崎さんと葉村くんの絡みも鉄板で、読んでいて、思わず頬が緩みました。だが、2人の距離は近いようで遠い。その距離は詰められるのか気になります。



斑目機関の情報がちょっとずつ明らかになっていきながら、剣崎さんと葉村くんの関係が構築されていきそうですね。



続きが楽しみで仕方がないです。



2019年下半期 これは読んで欲しい新作15選

2019年の下半期が終わったので、その間の2019年の7月から12月までに出た新作のオススメ作品を紹介します。

全体的に日常、青春、ラブコメが多いです。

気になる作品があれば是非読んで欲しいです。


・7月


友人キャラの俺がモテまくるわけないだろ? 1 (オーバーラップ文庫)

友人キャラの俺がモテまくるわけないだろ? 1 (オーバーラップ文庫)

  • 作者:世界一
  • 出版社/メーカー: オーバーラップ
  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: 文庫

主人公とヒロインは偽の恋人関係を結び、始まるラブコメ。ニヤニヤしつつシリアスもあって、楽しめます。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/07/25/210000


・8月


アヤカシ・ヴァリエイション (LINE文庫)

アヤカシ・ヴァリエイション (LINE文庫)

  • 作者:三雲岳斗
  • 出版社/メーカー: LINE
  • 発売日: 2019/08/05
  • メディア: 文庫


三雲先生の男達の友情やらなんやらを詰め込んだ物語で、良い友情もありました。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/08/05/211500



吸血鬼に天国はない (電撃文庫)

吸血鬼に天国はない (電撃文庫)

  • 作者:周藤 蓮
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/08/10
  • メディア: 文庫

運び屋と吸血鬼の不思議な関係を遠回りに、しかし確かに近づいていく距離感が絶妙な作品です。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/08/13/220000




ひげを剃る〜の作者が描く、コメディダンジョンモノ。終始笑いが絶えない作風で、息抜きにオススメです。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/08/25/213000



むしめづる姫宮さん (ガガガ文庫)

むしめづる姫宮さん (ガガガ文庫)

思春期である高校生の悩みを上手く扱って、物語を彩っていて、輝いていました。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/08/27/211500



主人公が過去を悔いやり直す物語だが、重くならずに、かといって軽くならずのバランスで良い作品です。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/08/31/214500




世界は愛を救わない (講談社ラノベ文庫)

世界は愛を救わない (講談社ラノベ文庫)

様々な愛を取り扱っていて、とても刺さる物語でした。愛を貫くのは大変だなと。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/08/30/203000



・10月


太陽のシズク ~大好きな君との最低で最高の12ヶ月~ (新潮文庫nex)

太陽のシズク ~大好きな君との最低で最高の12ヶ月~ (新潮文庫nex)

  • 作者:三田 千恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/27
  • メディア: 文庫

余命を題材にしつつミステリーも恋愛も詰め込まれていて、最後の感動は印象に残ってます。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/10/29/211500


・11月


君は誰に恋をする (LINE文庫)

君は誰に恋をする (LINE文庫)

  • 作者:天乃 聖樹
  • 出版社/メーカー: LINE
  • 発売日: 2019/11/05
  • メディア: 文庫

複雑な4角関係の青春モノで、みんなの気持ちを思うと仕方ないけど、納得する物語でした。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/11/06/213000



終わった恋、はじめました (講談社タイガ)

終わった恋、はじめました (講談社タイガ)

様々な恋の形を読めて楽しめるし、それを踏まえて迎える最後には胸が震えます。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/11/23/220000


・12月


大学生の登場人物達が誰と付き合うのか楽しみなラブコメ作品です。これからに期待大の作品です。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/03/220000



リバーシブル・ラブ―初恋解離― (LINE文庫)

リバーシブル・ラブ―初恋解離― (LINE文庫)

  • 作者:喜友名トト
  • 出版社/メーカー: LINE
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: 文庫

二重人格のヒロインを救うと同時に夢を追う大切さが分かる感動作品です。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/06/223000


同居系ラブコメ作品で大人とJKの歳の差を入れつつ進む良作です。スローな動き出しで、これからどうなるのか楽しみです。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/22/213000


弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)

弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)

  • 作者:紙木織々
  • 出版社/メーカー: オーバーラップ
  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: Kindle

創作と夢を合わせて、青春作品としてまとまっていて、読後感が良い作品です。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/25/210000


天才少女Aと告白するノベルゲーム (ファミ通文庫)

天才少女Aと告白するノベルゲーム (ファミ通文庫)

ゲームと青春、ミステリーを絡めていき、複雑な背景を映していて、とてもビターな味でした。

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/31/210000




2019年 12月 読んだ本とオススメ作品 読書メーターから

すっかり40冊読むのに慣れてきましたが、まだまだ読みたい作品に溢れていますので、これからも楽しく読んでいきます!

12月に読んだ本の中でオススメを挙げてますので、気になった作品は是非読んで欲しいです。




新作は大半がラブコメや青春ものが良かったです。「カノジョに浮気されていた俺が小悪魔な後輩に懐かれています」「1LDK、そして2JK」「弱小ソシャゲ部が神ゲーを作るまで」はシリーズ化していきそうで、注目してます。「キンダーガーデン・アーミー」「天才少女Aと告白するノベルゲーム」は単巻でまとまってますので良いです。


・新作で面白かった作品

カノジョに浮気されていた俺が小悪魔な後輩に懐かれています

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/03/220000


リバーシブル・ラブ

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/06/223000


キンダーガーデン・アーミー

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/16/212721


1LDK、そして2JK

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/22/213000


弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで1

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/25/210000


天才少女Aと告白するノベルゲーム

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/31/210000


新刊は順当といえば順当な作品が面白かったですね。特にあげるならば「吸血鬼に天国はない」「教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?」「さよならの言い方を知らない」は引きが強くて次巻が非常に楽しみでいます。


・新刊で面白かった作品

継母の連れ子が元カノだった3

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/02/210000


吸血鬼に天国はない2

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/11/223000


お前ら、おひとりさまの俺のこと好きすぎだろ。4

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/23/220000


教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?6

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/26/140000


君死にたもう流星群5

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/27/213000


さよならの言い方なんて知らない3

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/28/210000


既刊では「弱キャラ友崎くんLV.4.5」「お前らおひとりさまの俺のこと好きすぎだろ。2.3」が最高でした。他にも存在は知っていたけど読んでなかった作品が面白かったです。


・既刊で面白かった作品

陸王


弱キャラ友崎くんLV.4

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/07/220000


弱キャラ友崎くんLV.5

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/12/223000


お前ら、おひとりさまの俺のこと好きすぎだろ。2

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/13/210000


お前ら、おひとりさまの俺のこと好きすぎだろ。3

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/21/150000


君死にたもう流星群4

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/17/220000


ようこそ実力至上主義の教室へ11

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/14/220020


神とさざなみの密室

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/18/210000


屍人荘の殺人

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/19/220000


スターディング・オーヴァー

http://wing31.hatenadiary.jp/entry/2019/12/29/223000


ABC殺人事件


12月の読書メーター
読んだ本の数:47
読んだページ数:15178
ナイス数:1156

ペテン師は静かに眠りたい 1 (ヒーロー文庫)ペテン師は静かに眠りたい 1 (ヒーロー文庫)感想
主人公のセイギが言葉巧みにはったりをかまして、異世界で活躍するのが爽快でした。仲間や敵が個性豊かな面々で良かったです。物語の構成も良くて、引き込まれるものがありました。
読了日:12月31日 著者:片里 鴎
ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
名前は知っていたが、中身は知らなかったので楽しく読めました。読んでいて、どこから連続殺人の犯人を切り崩していくのかなと思ったら、そう来るかという結末でした。綺麗に伏線を回収していくのは流石です。
読了日:12月30日 著者:アガサ・クリスティー
天才少女Aと告白するノベルゲーム (ファミ通文庫)天才少女Aと告白するノベルゲーム (ファミ通文庫)感想
ゲーム作りではなく、名作ゲームを作ったことにより、生み出された悲劇を外部から来た主人公が解いていくというもの。真実は優しいような苦いような、その気持ちの揺れ幅を青春に当てはめるというのに作者の持ち味が出ていました。
読了日:12月30日 著者:三田 千恵
スターティング・オーヴァー (メディアワークス文庫)スターティング・オーヴァー (メディアワークス文庫)感想
再読。2度目ですが、何度読んでも色々感情が揺さぶられそうで好きな作品です。不幸だと思っていても、それを変えようとする意思があれば大丈夫。愛おしい最後でした。自分が10歳からやり直せるならどうするかな。
読了日:12月29日 著者:三秋縋
GOSICK VI ゴシック・仮面舞踏会の夜 (角川文庫)GOSICK VI ゴシック・仮面舞踏会の夜 (角川文庫)感想
ヴィクトリカと一弥への気持ちが明かされるのは良いな。というかこれまでよく引っ張ったな。あと、誰もが仮面をかぶっているのかなとも思う謎と真実でした。
読了日:12月28日 著者:桜庭 一樹
さよならの言い方なんて知らない。3 (新潮文庫nex)さよならの言い方なんて知らない。3 (新潮文庫nex)感想
今回は、最強の存在である月生さんを倒すということ。それと架見崎という街の秘密について、迫っていて、作品の大事な部分をやっていたが、何度か読み返さないといけないなと思いました。最後に落とされた事実は愕然としたし、香屋の剥き出しの気持ちに胸が熱くなりました。
読了日:12月28日 著者:河野 裕
ぼくたちのリメイク7 ものをつくるということ (MF文庫J)ぼくたちのリメイク7 ものをつくるということ (MF文庫J)感想
決まったレールをちょっと変えただけで一流クリエイターは前に進むよね。恭也自身は何も変わってない。ここからが、本番という形だけど、恭弥がどこに進んでいくのかは興味があります。
読了日:12月27日 著者:木緒 なち
君死にたもう流星群5 (MF文庫J)君死にたもう流星群5 (MF文庫J)感想
夢を見れない人には夢に夢中になってる人が眩しすぎる。大地が今まで放っておいた自分の本質を変えなきゃいけない時が来た。散々、周りの背中押しといて自分は…とか怒られるよ。自分と向き合って、一皮向けた大地がこれからどうなっていくのか期待したい。
読了日:12月26日 著者:松山 剛
きゃくほんかのセリフ! (2) (ガガガ文庫)きゃくほんかのセリフ! (2) (ガガガ文庫)感想
ドラマの脚本についての話でした。1巻同様に興味深い脚本についてを読めました。ドラマも様々な制約があり、そこをどうにかするというのがミソなんですね。佐江ちゃんの自立心も立派だなと思いました。
読了日:12月26日 著者:ますもと たくや
教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 6時間目 (MF文庫J)教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 6時間目 (MF文庫J)感想
恐ろしいほどに計算された人の悪意と善意。ロリの可愛さで抑えているけど、大人ばかりだと怖い作品になるな。自分と人を比較するのは子供なら仕方ない。なんせ大人が汚れているのだから… もう誰に焦点を当てれば良いのやら。天才か。
読了日:12月25日 著者:さがら総
弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)感想
良い青春だ。創作での苦悩と高校生だからこそ出来る無茶なパワーが組み合わさり、とても面白い作品になっていました。影があるから光が際立つんだなと改めて感じました。
読了日:12月25日 著者:紙木織々
最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ 温泉旅行編:繋いだ手だけがここにある (ダッシュエックス文庫)最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ 温泉旅行編:繋いだ手だけがここにある (ダッシュエックス文庫)感想
甘々な主人公とヒロインはいかが?糖分摂取が捗るが、2人の関係の背景がチラッとしか見られなかったのはもったいない。ぶっちゃっけ、戦闘よりもそっちを知りたかったかな。
読了日:12月23日 著者:紙城 境介,きただ りょうま
薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)薬屋のひとりごと 2 (ヒーロー文庫)感想
読んでて、手が止まらないし面白いんだけど、その面白い部分を上手く表せない。猫猫の活躍っぷりは痛快なのは分かる。
読了日:12月22日 著者:日向 夏
お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。4 (ファンタジア文庫)お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。4 (ファンタジア文庫)感想
男の主人公で特に好きになった姫宮のおひとり道がここで途絶えるのは悲しい。幸いなのは完結だからと誰もキャラクター性を変えずに最後まで貫いたこと。それは大事。良いシリーズでした。
読了日:12月21日 著者:凪木 エコ
1LDK、そして2JK。 ~26歳サラリーマン、女子高生二人と同居始めました~ (ファンタジア文庫)1LDK、そして2JK。 ~26歳サラリーマン、女子高生二人と同居始めました~ (ファンタジア文庫)感想
表紙や設定でこれは買わざるを得ない。サラリーマンが2人の女子高生と同居し、変化していくのを見るのも良いし。自分の夢を重ねて、感慨にふけっても良い。ゆっくりだけど、確かに変わっていく日常の大切さが詰まっていました。
読了日:12月21日 著者:福山 陽士
劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 (角川文庫)劇場版アニメ ぼくらの7日間戦争 (角川文庫)感想
あまりにも描写が薄くて、映画観てから読んでも納得いかないかな。残念ながら、良いところが見つけられなかった。
読了日:12月20日 著者:伊豆 平成
お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。3 (ファンタジア文庫)お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。3 (ファンタジア文庫)感想
夏休みに入り、自分の世界に浸る姫宮が羨ましい。自分もそんな確固たる意志があればと思わずにはいられない。様々な思惑でリア充のキャンプに参加しても周りに配慮せず、ただ悩んでる遠藤にアドバイスを送る姫宮のカッコ良さが光った。ラブコメに入るか否か。
読了日:12月20日 著者:凪木 エコ
屍人荘の殺人屍人荘の殺人感想
大絶賛の嵐で期待し過ぎていたが、先入観無く読めば良かったか。クローズドサークルの作り方やキャラの扱いが予想の斜め上でした。葉村くんがこれからどう歩んでいくのか楽しみです。
読了日:12月19日 著者:今村 昌弘
塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い (ガガガ文庫)塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い (ガガガ文庫)感想
気になるというか、それちょっとというのが多かったので、手放しに勧められない。とはいえ、ラブコメとしては山があって良かったと思う。ただ、自分に合わなかっただけ。
読了日:12月19日 著者:猿渡 かざみ
バビロン 2 ―死― (講談社タイガ)バビロン 2 ―死― (講談社タイガ)感想
アニメで知ってるから、恐る恐る読みましたが、原作は割とあっさりしていました。曲世があまりにもチート過ぎて白けてしまいますが。ぶっちゃっけ正崎さんに活路が見いだせなさそう。半田さんしか残ってないし。どうなる。
読了日:12月18日 著者:野崎 まど
2 新装版 (メディアワークス文庫)2 新装版 (メディアワークス文庫)感想
正直に言えば物足りないです。今までの登場人物がフル活用されるのは好きでしたが。
読了日:12月18日 著者:野崎 まど
神とさざなみの密室神とさざなみの密室感想
思想が極端に違う2人の男女が密室に閉じ込められる。極限状態に追い込まれることで、自分と考えの違う相手の事を理解しようと思考を巡らせていくのが、ミステリー要素と上手く絡んでいて良かったです。
読了日:12月16日 著者:市川 憂人
キンダーガーテン・アーミー (電撃文庫)キンダーガーテン・アーミー (電撃文庫)感想
戦場での生き方しか知らない男が幼稚園で働くことになり、自分の戦う意味や今まで知らなかったことを知ることになる。ドタバタな展開だけど、手堅いドラマがありました。是非続きが読みたいです。
読了日:12月15日 著者:蘇之 一行
ようこそ実力至上主義の教室へ11 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ11 (MF文庫J)感想
再読。一年生の締めくくりの試験はクラスの力をどう使うか試される。各クラスの力関係が分かる内容でした。正直、介入は白けますけどそこ以外は満点。坂柳の本心が見えて、彼女をより好きになれました。健気。清隆の実力がじわじわと知る人が増え始めてきましたね。
読了日:12月14日 著者:衣笠彰梧
君死にたもう流星群4 (MF文庫J)君死にたもう流星群4 (MF文庫J)感想
今まで不気味だった黒井さんにスポットが当たってみると、やはり彼女も人間味がある素敵な少女だった。サブヒロイン達に構っている間に星乃の我慢が止まらなくなるのは大地の責任だ。泥臭く底に落ちながらも、必死にあがく大地と星乃が歩み寄れて良かったです。
読了日:12月14日 著者:松山 剛
パーフェクトフレンド 新装版 (メディアワークス文庫)パーフェクトフレンド 新装版 (メディアワークス文庫)感想
小学生女子のコミカルな会話が面白かったり、友達を追求した先にあるものも興味深い。なにより最後に登場した黒幕よ…
読了日:12月14日 著者:野崎 まど
ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学 (電撃文庫)ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学 (電撃文庫)感想
末間が知らず知らずに帝王に近づいて言ってるけど、その時にブギーポップはどうするかのか。初期から気になった末間の立ち位置がどうなっていくのか気になる。あと、藤花の素が出てくるのが多かったな。
読了日:12月13日 著者:上遠野 浩平
魔法医師の診療記録 (2) (ガガガ文庫)魔法医師の診療記録 (2) (ガガガ文庫)感想
ピンチの時に、敵や技名でナチュラルに笑わせてくるのやめてほしい。笑ってしまう。変則的な敵や珍しく設定なのに流れが王道だから、そこまで嫌な感じにならないのが凄い。作品のバランスがとれている。
読了日:12月12日 著者:手代木 正太郎
吸血鬼に天国はない(2) (電撃文庫)吸血鬼に天国はない(2) (電撃文庫)感想
吸血鬼であるルーミーが種族としてと約束に悩み、シーモアはルーミーとの距離感を掴みかねる。不器用で言葉足らず、そんな2人がゆっくりと近づいていくのが魅力でした。全体的にこじんまりしてるかもですが、それがルーミーとシーモアには合ってるかもしれないです。
読了日:12月11日 著者:周藤 蓮
娘じゃなくて私が好きなの!? (電撃文庫)娘じゃなくて私が好きなの!? (電撃文庫)感想
突っ込むところが多くてあまり好きになれなかった。残念。続きはどうしようか。
読了日:12月10日 著者:望 公太
失恋探偵ももせ3 (電撃文庫)失恋探偵ももせ3 (電撃文庫)感想
最終巻。想像していたものより、はるかに良い余韻を残してくれました。不器用な野々村と百瀬の恋は確かに響きものがありました。
読了日:12月10日 著者:岬 鷺宮
お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。2 (ファンタジア文庫)お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。2 (ファンタジア文庫)感想
今回は姫宮があまりおひとり様を満喫してなかったかな?周りのヒロイン達に振り回されるのが目立った。これから、姫宮とヒロイン達の関係がどう変化していくのか注目したい。新キャラの夢乃は根がいい子で良かった。この作品、本当に悪いやついないから安心感があります。
読了日:12月10日 著者:凪木 エコ
人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)感想
薄々犯人は分かっていたから、あまり衝撃は受けなかった。ただ、発売当時は新鮮なトリックだったんだろうなと。島田さんと館の魅力が欠けていたのはキツかったか。
読了日:12月09日 著者:綾辻 行人
小説 雲のむこう、約束の場所 (角川文庫)小説 雲のむこう、約束の場所 (角川文庫)感想
設定やら登場人物が入り乱れていて、情報量を抑えてたら、もっと面白く感じたかな。
読了日:12月09日 著者:加納 新太
性春デイズ ~男子高校生の性の心理戦~ (LINE文庫エッジ)性春デイズ ~男子高校生の性の心理戦~ (LINE文庫エッジ)感想
ほぼ、男子の性事情を話すだけで小説の体裁を保ってるのは攻めすぎて怖い。よく出版出来たな。たまに重たい背景をちらつかせといて、ふざけまくる男子高校生の性春。嫌な人は嫌だろうな。
読了日:12月08日 著者:望公太
弱キャラ友崎くん Lv.5 (ガガガ文庫)弱キャラ友崎くん Lv.5 (ガガガ文庫)感想
再読。たまちゃんが友崎や水沢の指導を受けて、変化を遂げる。友崎が自分の能力に過信せずに、周りに助けを求められるから好かれるんだよな。紺野の問題の解決は日南の策がえぐ過ぎてスッキリした感じはないけど、とりあえず平和になって良かった。
読了日:12月07日 著者:屋久 ユウキ
弱キャラ友崎くん (Lv.4) (ガガガ文庫)弱キャラ友崎くん (Lv.4) (ガガガ文庫)感想
再読。友崎がすっかり日南からの課題に対する対応力が上がってる。紺野の欲を利用し、やる気にさせたり、泉の背中を押したり、ブレーンも板についてきた。ただ、紺野のことは見逃していた。それが問題だった。モヤモヤする引きになったな。
読了日:12月07日 著者:屋久 ユウキ
GOSICKs II ゴシックエス・夏から遠ざかる列車 (角川文庫)GOSICKs II ゴシックエス・夏から遠ざかる列車 (角川文庫)感想
短編なので気楽に読める。今回はヴィクトリカと一弥の周りの人達の話で、脇を支える人達の掘り下げというところ。どの話も良いなと思うところがあり、染みました。
読了日:12月06日 著者:桜庭 一樹
タスキメシ (小学館文庫)タスキメシ (小学館文庫)感想
駅伝小説で、主人公が怪我や恐怖で走る側ではいられなくなるというのは心が痛む。しかし、家族や学校の先生、友人、周りの人達に支えられて、自分の道を確かめられるなんて幸せだ。主人公だけでなく、周りの人達も魅力的で、見る角度が多数にある構成も良かった。続きも読みたい。
読了日:12月06日 著者:額賀 澪
僕と彼女の嘘つきなアルバム (角川文庫)僕と彼女の嘘つきなアルバム (角川文庫)感想
言葉の多様性や、心の在り方など深いところに及ぶ内容と青春を混ぜたからか作品が揺れていると感じたのは残念だった。だけど、普段見過ごしているところに着目する良いところもありました。
読了日:12月05日 著者:高木 敦史
リバーシブル・ラブ―初恋解離― (LINE文庫)リバーシブル・ラブ―初恋解離― (LINE文庫)感想
人生迷っていた主人公が二重人格の少女と過ごしていくうちに夢を見つけ出していく。そして、問題を抱えていた少女に決意を決めて踏み込んでいく主人公の姿は輝いていました。恋と夢を繋げている、良い作品でした。
読了日:12月05日 著者:喜友名トト
薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)感想
後宮が舞台の作品は始めてだったので最初は流れが掴めなかったが、途中から慣れてきて、一気読みでした。猫猫の太々しい振る舞いや、謎解きがツボに入りそうなので続きも読んでいきます。
読了日:12月04日 著者:日向 夏
失恋探偵ももせ2 (電撃文庫)失恋探偵ももせ2 (電撃文庫)感想
1巻よりミステリー要素が増していて、興味を持てる話になってる。ただ、野々村と百瀬の痴話喧嘩は原因は書かれているが、描写が薄くて、そこまでいっちゃうかと思う。百瀬の可愛さは光りました。本音を出し合った2人が迎える次の最終巻はどうなるのか気になります。
読了日:12月03日 著者:岬 鷺宮
冴えない彼女の育てかた Memorial2 (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた Memorial2 (ファンタジア文庫)感想
インタビューと書き下ろしだけで十分に楽しめる。特典小説はうーんとなる。
読了日:12月03日 著者:丸戸 史明
継母の連れ子が元カノだった3 幼馴染みはやめておけ (角川スニーカー文庫)継母の連れ子が元カノだった3 幼馴染みはやめておけ (角川スニーカー文庫)感想
水斗に振られた、いさなが生き生きと水斗にくっついているのは面白い。確かに振られたって友達でいられないわけではないし、堂々としていられるよ。その結果、水斗といさなの距離がバグってるんだけど、そこにモヤモヤする結女が可愛い。そして、今回は幼馴染ゆえの苦しみを背負った暁月と川波の過去が明らかに。どんどん広がっていく作品に期待が膨らみます。
読了日:12月02日 著者:紙城 境介
カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています (角川スニーカー文庫)カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています (角川スニーカー文庫)感想
付き合っていた彼女に浮気されて振られて傷心の主人公にまた新たな恋が生まれそうな話。小悪魔な年下ヒロイン、相性が良く互いに理解し合える同級生ヒロイン、そして、振られた元カノ。様々な関わり合いをしていき、誰と付き合うのか。恋の争いが楽しみな作品です。個人的には同級生ヒロインの彩華推しです!
読了日:12月02日 著者:御宮 ゆう
陸王 (集英社文庫)陸王 (集英社文庫)感想
ドラマを見ていて、原作も楽しみにしてました。陸王を作るこはぜ屋、陸王を履く茂木、サイドストーリーもあるがやはり大事なのはこの二つの熱さ。読んでいて、胸が苦しくなる。だけど、そのおかげで光る最後。走りたくて仕方がない
読了日:12月01日 著者:池井戸 潤

読書メーター


迷いも悩みも青春の糧に 天才少女Aと告白するノベルゲーム

天才少女Aと告白するノベルゲーム (ファミ通文庫)


青春の苦いところをよく見せる達人。三田千恵先生の新作。


タイトルにある通り、ゲーム作りがメインかと思いきや、名作と言われるとあるゲームが作られたことにより、生み出された悲劇の解明がメインでした。

外部から入ってきた、主人公・水谷が問題視されているゲーム部に入り、外からの視点で過去を探っていく、青春ミステリー。

また、それだけでなく、水谷の複雑な家庭環境も物語の進行に合わせて重なっていき、自分の殻と向き合っていくという面もあります。


登場する人物達、みんな複雑な気持ちを抱えていて、素直に自分の気持ちを吐き出せない。そんなみんなが抱えている悩みなどは事件の解明と共に明かされていきます。

どの真実も優しいような苦いような気持ちが分かれそうですが、高校生の気持ちの揺れ動きを青春に落とすところに作者の持ち味が出ていたかな。


水谷の爺ちゃんには何度も癒されました。こんな爺ちゃんになりたい…


それはさておき、皆の後悔が洗い流されて良かったです。

明るくはないですけど、これはこれで良い青春なのではないでしょうか。





少しのきっかけで人生は変わっていく スターティング・オーヴァー

スターティング・オーヴァー (メディアワークス文庫)


冬にぴったりな内容。人生に上手くいっていた主人公が10歳から2周目の人生に歩き出すところから始まる。

唐突な物語の始まりでしたが、徐々に主人公が1周目と同じ道を歩き始めてるのに、不幸に落ちていくあたりから不思議と物語に入れるような気になりました。

上手くいかない日々を惨めに過ごしていくが、最後に気づかされた事実によって、物語が反転するのはスッキリしました。


不幸の中に微かな幸せは落ちていて、人はきっかけを掴む努力をすれば幸せの方向に向かっていけると思わされました。


最初は暗い話でしたが、そのまま終わらずにかと言って明るくもならない匙加減が良かったです。


愛おしいと思える最後でした。



自分も人生やり直す機会があったらどうするかなーともしもの話を考えたくなりました。


何度読んでも、違う感情が湧いてきそうな魅力がある作品でした。