羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

声優ラジオのウラオモテ #02 夕陽とやすみは諦めない?

声優ラジオのウラオモテ #02 夕陽とやすみは諦めきれない? (電撃文庫)


イメージが必要で大変な声優ラジオ。

(あらすじ)

電撃大賞《大賞》受賞作・第2弾! 青春声優エンタメ再びON AIR
第26回電撃小説大賞、選考委員満場一致の《大賞》受賞作!! 
第1弾は発売即日重版で話題の青春声優エンタメ、おまちかねの第2弾です! 
裏営業スキャンダルが何とか収束を迎え「コーコーセーラジオ!」も、めでたく続行決定! ――とほっとしたのも束の間…… 
「本当甘ちゃんだよね。ふわふわ友情ごっこがしたいならよそでやれよ」 
ストイックな実力派の先輩声優・柚日咲めくるに突然浴びせられた強烈な罵倒。でもそんな彼女も実は、秘密の《ウラオモテ》を隠していて…… 
さらに、夕陽とやすみの高校まで追いかけてくる、不躾な視線やシャッター音。事態に業を煮やした夕陽の母が、ふたりに課した超難題とは!? こじらせ先輩声優めくるのホントの思いも明らかに――! 
「そのまま行け、ふたりとも――ッ!」 
声優生命最大の危機でも、夕陽とやすみは止まれない、中途半端じゃ辞められない……! 諦めきれないふたりの声優ラジオ、ここに再びON AIR!!


2巻はどんな内容かなと思っていたら1巻でやらかした事の顛末が終わっておらず、その尻拭いをすることになるとは。

そこはあっさり流すのかなと思ったが、的確に問題だったと突きつけて、その上で改善点を探るという中々リアルな対応で、驚きました。

おしかりを受けて再出発しようとしたが、元のファンや外野の存在が絡んできて、苦しい事態になるのも、これから夕陽とやすみが声優として駆け上がっていく上で重要なことなんだろう。


新キャラである柚日咲さんはなんかあるなと思ったらそういうことかと。

プライベートと仕事が絡みあうと複雑な気持ちになって、感情が乱れるよ。

先輩の桜並木さんは頼り甲斐があって、優しいが、そんな彼女にも裏の顔があるのかな。気になる。


夕陽の母が中々の難問を突きつけていたが、行き過ぎていたところはあるが事務所側にも非があるからなぁ。

かわりにやすみの母は正反対で眩しく見えました。


最後の盛り上がりは見事でした。

事態がそんなに加熱するかという疑問はありますが、それでも最後の心からの叫びには胸が熱くなりました。


声優は声が優れているだけでなく、イメージや素行も見張られるようになって大変ですね。


次巻からが始まりですね。

どうなっていくのか楽しみです。



それにしても夕陽は風呂場に入るとネジが外れるの本当に好きです。もっと下さい。(変態)



サーチライトと誘蛾灯

サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫)


虫にまつわるミステリー。

(あらすじ)

昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者"名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。


タイトルと表紙に不思議と惹かれるものがありました。

主人公が昆虫好きで好奇心旺盛な性格なので事件に対しては独特のスタンスで挑んでいたように思う。

さまざまなトンチンカンのような会話の中に事件の鍵になることが入っていたのは良かった。後になって、意味を知るという。


短編集で一つ一つの話展開がそれぞれ違って、楽しみ方がたくさんあります。

中でも特に好きだったのは、ホバリング・バタフライですね。

事件を追いかけていくスリルと真実に潜む神秘性が特殊な余韻を生み出していました。

あとは、ナナフシの夜の悲劇のきっかけが頭に残ります。


キャラクターの個性やミステリーの組み立て方が堅実で、これからが楽しみな作家ですね。

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)


ハルヒロがリーダーとしての役割に悩む。

(あらすじ)

…見捨てるなんて、できない。というか、見捨てるべきじゃない、と思う。見知らぬ世界「グリムガル」へと連れて来られたハルヒロたちは経験を積んでようやく半人前から抜けだそうとしていた。ステップアップのために新たなダンジョン「サイリン鉱山」へと挑むのだが、そこはパーティに加わったメリイが過去に仲間を失った場所でもあった。順調にいくかと思われたハルヒロたちの探索だったが、予期せぬ仲間との別行動を強いられ、更にデッドスポットという異名を持つ巨大なコボルドが襲いかかる。新たな試練とともに、灰の中から生まれる冒険譚の第二章が紡がれる!


ゴブリン狩りにもなれてきて次のステップに移ろうとなり、メリィの仲間達を殺した場所に行くことに。

ハルヒロはパーティーで暫定的にリーダーの立ち位置に収まっているのを認識してどう進んでいくのか悩みどころ。メリィが相談に乗ってくれるけど、頼りきりにならないという意地を張れるのは良いところ。


パーティーの問題児であるランタの扱いについて、確かにランタの普段の行いが悪い。

だけど、本当にランタだけか?とハルヒロにぶつけるランタには一理あるかもしれない。

分かりやすい標的を作って、皆をまとめているのか。

いや、ランタが悪過ぎるだろう笑

皆とはぐれてから語られるランタの胸中を読むと一概には断定出来ないか。


そして、メリィの仲間を成仏させることが出来たと思ったら、強敵デッドスポットが。

そこでハルヒロが投げやり気味だけどリーダーとして決断を下せたのは良かったですね。

運が良かったけど、無事に帰れるんならなんでも良いですね。


これから、ハルヒロはどんなリーダーになっていくんだろうか。



放課後は、異世界喫茶でコーヒーを4

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 4 (富士見ファンタジア文庫)


歌姫が隠していた気持ちとは。嘘は難しい。

(あらすじ)

ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校生ユウが切り盛りする喫茶店だ。いよいよ迷宮街に歌姫がやってきた。日に日に賑やかさに拍車がかかる街の喧騒から離れるように、ユウの店は深夜営業中。そんなある雨の日、ユウは店の裏口に座り込んでいた、真っ白なドレスに身を包む鳥族の女の子ティセと出会う。「わたし、またここに来ていいですか?」深夜に集う「ろくでなし」なお客さんたちのなかで、いつの間にか場違いな常連となっていたティセ。どうやら彼女こそ祝祭の主役である「歌姫」そのひとらしく…?


歌姫のティセが主役の今回。

雨の日に出会って始まる関係って良いよね。

最初は恐る恐るユウのお店に来ていたが周りのお客さん達と仲を深めていって居心地の良い場所を見つけて気持ちを落ち着けるのは大事。

ただ、ティセには歌姫という立場がある。

ティセが抱えていた気持ちは吐き出さないといけなかったが、ユウが懐に踏み込んでいったことで不幸な結末にはならなかった。

最終的にティセが仲良くなった人達が背中を押す展開は響きました。良かった。

相手から距離を置くのも大事だが、思い切って飛び込むのも重要っていうことをユウは知った。


なんだかんだで悪い人がいないのが良いです。


ポニーさんが言う、夜に外に出ているやつはろくでなしというのもなかなかいい。

ろくでなし達の生き様は良かったです。


深夜営業に以降してリナリアやアイナ、ノルトリの出番が少なくなったのは残念。

これから出番増えると良いなぁ。


ユウが元いた世界に戻れるのかというのも気になるし、戻れることになっても戻るのかというのも気になります。


灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ

灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)


グリムガルでの冒険の始まり、始まり。

(あらすじ)

おれたち、なんでこんなことやってるんだ…?ハルヒロは気がつくと暗闇の中にいた。何故こんなところにいるのか、ここがどこなのか、わからないまま。周囲には同じように名前くらいしか覚えていない男女、そして地下から出た先に待ち受けていた「まるでゲームのような」世界。生きるため、ハルヒロは同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、スキルを習い、義勇兵見習いとしてこの世界「グリムガル」への一歩を踏み出していく。その先に、何が待つのかも知らないまま…これは、灰の中から生まれる冒険譚。


最終章が始まるので、また1巻から読み返していこうと思います。

改めて読み返してみると、最初のグダグダ具合が酷い笑 これから成長していくんだけども、こんなに弱かったっけ?と。

急にグリムガルに飛ばされて、さぁ旅をして下さいというのも酷ですよね。


最初の地道な幸せも束の間、パーティーをまとめていたマナトに頼り切りになっていたのがまざまざと分かる展開になって、パーティー崩壊寸前。

マナトの優しさに溺れていたのが分かります。みんな目立つマナトに頼り切りだったし、マナトも自分を隠し過ぎた。

そして、主人公・ハルヒロがみんなと会話しながら状況を打破していくのが良い。

コツコツと前に進むハルヒロパーティーがどうにか軌道に乗り、因縁の相手にやり返す戦闘は熱かったです。


みんな弱く、迷いながら成長していくのが良いですし、急に強くなるのではなく徐々に段階を踏んでいくので過程も楽しめます。

何より命のやりとりに切迫感があるので読んでいて作品にのめり込めます。


久しぶりに読みましたが、最高でした。


冒険が好きな人は楽しめます。

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを3

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 3 (富士見ファンタジア文庫)


ユウとリナリアが前に踏み出す。

(あらすじ)

ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校ユウが切り盛りする喫茶店だ。迷宮街に歌姫がやってくる。街は観光客でごった返してお祭り騒ぎ。ユウの店にも新規客が増えてきて、てんてこ舞いしていたところ、リナリアが悩みを抱えて来店してきた。なんでも、学院の寮が立ち入り禁止になり宿を探しているらしい。「うちに泊まったら?部屋、空いてるけど」「なっ、なななっなにを…変なことしないわよね?」住み込みアルバイトのリナリアと、仕事も食事も寝るときもいつも一緒の夏休み。ドキドキの同居生活が始まります。

有名な歌姫が来るということで、ユウの喫茶店に予想外の量のお客様が押し寄せてくる。

忙しさに巻かれて、ユウが大切にしているものを見失ってしまう。あの人やあの人がいない。

観光客からすれば、珍しいお店だから繁盛するのは分かるんですが、それだけが良ければ良いってわけじゃないよと。

お店の静かな雰囲気で飲むコーヒーや常連同士の関係を気に入っている人がいる。

ユウがお客様と積み上げてきた空間は何よりも大切なものだった。

リナリアやコルレオーネさんが気づかせてくれて、進むべき道を選べて良かったです。


リナリアも両親の過去や事情を知り、自分が目指す道を決めることが出来てホッとしました。ユウとのぶつかり方といい、魅力的なキャラクターです。出番が減りそうなのが残念ですが、応援したいですね。


営業方法が変わり、どうなっていくのか楽しみです。


2020年 5月 読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

5月も40冊読めて良かったです。

その中でも面白かった、新作、新刊を紹介していきます。




・新作で特に面白かった作品

中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくれる

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/03/211500

戦翼のシグルドリーヴァ上

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/04/210000

アンフィニシュトの書

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/12/210000

透明人間は密室に潜む

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/21/210000

吸血鬼は僕のために姉になる

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/23/210000

探偵くんと鋭い山田さん

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/25/210000

さよなら世界の終わり

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/28/220000

処女のまま死ぬやつなんていない

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/29/213000


・新刊で特に面白かった作品

吸血鬼に天国はない3

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/11/210000

ひきこまり吸血鬼の悶々2

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/15/213000

難事件カフェ2

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/22/213000

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる14

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/17/211500

物理的に孤立している俺の高校生活8

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/20/213000



・既刊で特に面白かった作品

ベイビー、グッドモーニング

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/07/210000

最良の嘘の最後のひと言

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/08/210000

犬はどこだ

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/19/210000

友達いらない同盟

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/05/26/210000


5月に読んだ本です。


5月の読書メーター
読んだ本の数:45
読んだページ数:14190
ナイス数:1352

黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫)黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫)感想
今までの館シリーズで1番伏線の量が多くて、読み終えた後の驚きが大きかったです。トリックや事件の背景も良かったです
読了日:05月31日 著者:綾辻 行人
呪殺島の殺人呪殺島の殺人感想
呪い、孤島、密室、様々な要素がてんこ盛りな状況で、主人公は記憶喪失。凄い混沌としていますが、種明かしされた真相には表と裏をひっくり返した感じがありました。
読了日:05月30日 著者:萩原 麻里
サクラの降る町 (KAエスマ文庫)サクラの降る町 (KAエスマ文庫)感想
少女達の様々な後悔が入り乱れてすれ違いや勘違いが生まれていましたが、よくぞ幸せな結末へ導きました。読んだ後は晴れやかな気持ちになりました。構成が良かったですね。
読了日:05月30日 著者:小川 晴央
暇人同盟 友達いらない同盟2 (講談社ラノベ文庫)暇人同盟 友達いらない同盟2 (講談社ラノベ文庫)感想
再読。新藤のその場限りの綱渡りのようで、打算を含んでいるの良いですね。しかも、城ヶ崎の為にというのも、男らしい。澄田、城ヶ崎が恋を自覚して、これからってときに打ち切りはもったいないです。続きが読みたい。
読了日:05月29日 著者:園生 凪
処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな (新潮文庫 あ 99-1 nex)処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな (新潮文庫 あ 99-1 nex)感想
最高の青春でした。周囲の流れに逆らい続ける生き方をしていてロックだった。主人公が囚われていた籠から解き放たれる最後のライブなんて感動しました。名前が付いてる人物は皆優しくて、作品全体を素敵な雰囲気にしていました。
読了日:05月29日 著者:葵 遼太
さよなら世界の終わり (新潮文庫 さ 92-1 nex)さよなら世界の終わり (新潮文庫 さ 92-1 nex)感想
死にかけるたびに不思議な力、未来視、洗脳、憑依が使える少年、少女が痛みを乗り越えて、掴む未来に幸せが訪れますよう祈るばかりです。かなり生々しい描写がありますが、最後まで読んで戦いの果てまで見届けてほしいですね。
読了日:05月28日 著者:佐野 徹夜
ネバーランド (集英社文庫)ネバーランド (集英社文庫)感想
半分くらいまで読みましたが、合わなかった。
読了日:05月28日 著者:恩田 陸
家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね? (GA文庫)家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね? (GA文庫)感想
家族モノ、ラブコメ、成長、色々詰め込まれていたが、見事にまとめ上げるていた。ただ、最後の展開的にヒロインは決まりだろうか。個人的には波月推しなんだが。
読了日:05月27日 著者:高木幸一
友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)感想
再読。主人公・新藤の価値観や考え方はもっともだが、みんながみんなそんなに強くは生きられない。同盟の澄田と城ヶ崎が新藤を接していくうちに自分と向き合うようになって変わっていく過程にスパイスがあり、良い読み応えに繋がっていったのかな。青春は暗くても確かな友達がいればいい。
読了日:05月26日 著者:園生 凪
生徒会探偵キリカS1 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカS1 (講談社ラノベ文庫)感想
また1からのスタートだがらか軽い雰囲気の内容でした。朱鷺子さんを悩ませる正体、コンサートの妨害についての謎をキリカとひかげが解決していく。これからどう展開していくのか楽しみです。
読了日:05月26日 著者:杉井 光
孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)感想
孤島で起こる殺人の数々に巻き込まれていく。今回もさっぱり犯人が分からなかった。ただ、犯人が頑張って動き回り過ぎでは笑 切ない最後なのは前巻同様でした。新キャラのマリアの今後が心配です。
読了日:05月25日 著者:有栖川 有栖
探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる (MF文庫J)探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる (MF文庫J)感想
ミステリーというより謎解きものだったが、どの話も不思議な状況でありながら見事解決をしていました。主人公が凡人でありながらどこかズレてる価値観を持っていて、山田姉妹のキャラクター性も個性的で良かったです。今後が気になる引きだったので、是非シリーズ化してほしいです。
読了日:05月24日 著者:玩具堂
吸血鬼は僕のために姉になる (ダッシュエックス文庫)吸血鬼は僕のために姉になる (ダッシュエックス文庫)感想
世界観やそれぞれのキャラクターが背負っているものがよく描けているので、感情が揺さぶられ続ける1冊でした。特に友人の彼の下りは目頭が熱くなりました。作品にのめりこめたので続きが読みたい気持ちが強いです。
読了日:05月23日 著者:景 詠一,みきさい
夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)感想
どの話もどこに着地するのか予想出来ないんですけど、安定感がありました。1話目の落ちはじんわりと怖さが迫ってくるのにぞっとします。私の掘り下げもされていて、追いかけたいシリーズになりました。円紫さんではなく、私が前面に出てくると読みやすいなと思いました。
読了日:05月22日 著者:北村 薫
難事件カフェ2 焙煎推理 (光文社文庫)難事件カフェ2 焙煎推理 (光文社文庫)感想
3つの中編。どれも読み始めは軽いが事件の真相に迫ったら重くなる。だが、どれも読み終えたら考えさえられる内容で、読む手が止まりません。弟が警察官を辞めた理由はそっちか〜となりました。続きが楽しみです。
読了日:05月21日 著者:似鳥 鶏
透明人間は密室に潜む透明人間は密室に潜む感想
中編が4本あり、どの話も設定が濃いので新鮮な気持ちで読みました。中でも表題作は設定や事件の背景がかなりトリッキーで楽しく読めました。全体的に騙されて気持ち良かったです。ノンシリーズなのが惜しいくらい魅力な話ばかりでした。
読了日:05月20日 著者:阿津川 辰海
物理的に孤立している俺の高校生活 (8) (ガガガ文庫 も 3-18)物理的に孤立している俺の高校生活 (8) (ガガガ文庫 も 3-18)感想
異能力者という設定がここで活きてくるのかと。業平、えんじゅ、愛河が異能に振り回されて、自分の気持ちに正直になれない状況が非常にもどかしい。次巻で終わりなのが寂しいですが、どうか幸せな結末が待っていますように。
読了日:05月20日 著者:森田 季節
楽園ノイズ (電撃文庫)楽園ノイズ (電撃文庫)感想
最初の凛子の話がピークだったように思えて辛い。
読了日:05月19日 著者:杉井 光
鵜野森町あやかし奇譚 猫又之章 (PHP文芸文庫)鵜野森町あやかし奇譚 猫又之章 (PHP文芸文庫)感想
思春期の悩みに猫が関わっていき、心がほぐれていく模様が美しい。葛藤や苦しみを乗り越えていく主人公の朝霧と少女の日野の姿に夢中になっていました。祖父、祖母さんも人格者で、支えになっているのも素敵でした。心洗われる余韻がありました。
読了日:05月19日 著者:あきみず いつき
放課後は、異世界喫茶でコーヒーを2 (ファンタジア文庫)放課後は、異世界喫茶でコーヒーを2 (ファンタジア文庫)感想
今回は夢がテーマになっていて、読み応えがありました。運命の人を見つけたら離さないことや陰から妻や娘を助けるなどの義が胸に刺さりました。リリアナやノルトリの悩みも包み込んでいて、ユウも成長していました。
読了日:05月18日 著者:風見鶏
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 14 (GA文庫)俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 14 (GA文庫)感想
ひめが切り込んだ、鋭太と真涼の偽の恋人関係についてと真涼の両親の問題に当てていて、非常にハラハラしたが、解決方法が真っ直ぐなやり方でスッキリしました。次は最後に真の顔が見えたあのキャラを掘り下げるんだろうけど、未知ですね。
読了日:05月17日 著者:裕時悠示
緋弾のアリア (2) 燃える銀氷 ダイヤモンドダスト (MF文庫J)緋弾のアリア (2) 燃える銀氷 ダイヤモンドダスト (MF文庫J)感想
黒髪和服幼馴染の白雪の回。アリアと白雪のやりとりは物騒だけど、関係が落ち着いて良かったです。少しずつ、キンジとアリアが近づいてきていて、パートナーらしくなってきました。白雪が籠から出られるようになって、ホッとしました。レキは謎だけど万能過ぎるな。
読了日:05月16日 著者:赤松 中学
緋弾のアリア (MF文庫J)緋弾のアリア (MF文庫J)感想
有名作でアニメを見ていたけど、原作は読んでいなかった。全体的にテンポが良く、伏線の使い方が上手かった。読んでいて、アリアの破天荒なところとキンジの頑固さがぶつかり合っていて、良い関係だった。終盤の盛り上がりも良かったです。
読了日:05月16日 著者:赤松 中学
竜と祭礼2 ―伝承する魔女― (GA文庫)竜と祭礼2 ―伝承する魔女― (GA文庫)感想
読み終わるまでが読書だ。調査をして地道な展開をしていきながらたどり着く真実に余韻があり、大好きです。ド派手な展開がなくともファンタジーで厚みを出せるのは凄いですね。
読了日:05月15日 著者:筑紫一明
ひきこまり吸血姫の悶々2 (GA文庫)ひきこまり吸血姫の悶々2 (GA文庫)感想
2巻も面白い。コマリちゃんの力の裏側が見えてきつつ、友人ポジションの新キャラ・サクノの抱えている問題に触れていて、読み応えしかなかったです。コマリの嘆きが面白いですし、奮い立つ姿はカッコいい。どんどん世界観が広がってきていて、続きが楽しみです。
読了日:05月14日 著者:小林湖底
リベリオ・マキナ4 ―《白檀式改》紫陽花の永遠性― (電撃文庫)リベリオ・マキナ4 ―《白檀式改》紫陽花の永遠性― (電撃文庫)感想
案外あっさり片付いてしまったなと思いました。前巻の絶望感を覆す熱さを期待していただけにちょっと気になりました。ただ、カノンが最初から目指していたところに辿り着けて良かったと思います。続いてほしいです。
読了日:05月13日 著者:ミサキナギ
ブロードキャストブロードキャスト感想
放送部が主役とは珍しいなと思っていたが、物語は王道を行っていました。苦しみながらも仲間と力を合わせて挑んだ大舞台の最後には悔しさや清々しさが待っていました。周りを気にせず、作り手に回るというのに勇気が貰えました。
読了日:05月12日 著者:湊 かなえ
犬はどこだ (創元推理文庫)犬はどこだ (創元推理文庫)感想
再読。犬探し程度の気持ちで始まった調査事務所に失踪者探しと古文書の解読という依頼が来て、調査を進めていくうちになんだか思っても見ないところで繋がっていくのが凄かったです。最後の主人公の立ち振る舞いはやむを得ないが、話が終わっても消えない不穏さがあります。素晴らしいです。
読了日:05月12日 著者:米澤 穂信
吸血鬼に天国はない(3) (電撃文庫)吸血鬼に天国はない(3) (電撃文庫)感想
シーモアとルーミーが自身の変化に戸惑いながらも今の立ち位置を受け入れて、前に進んでいく。凄い遠回りだけど、その分確かな関係を築いていけるんだろうな。死神もそういうことかと。死神も迷いから抜け出せて良かったです。
読了日:05月11日 著者:周藤 蓮
アンフィニシュトの書 悲劇の物語に幸せの結末を (電撃文庫)アンフィニシュトの書 悲劇の物語に幸せの結末を (電撃文庫)感想
バットエンドに立ち向かうために本の世界に入り、主人公になってループを繰り返しながらハッピーエンドを目指す。様々な失敗を繰り返して、傷ついたりしたから、最後の展開が響きました。また、続きが読みたい作品でした。
読了日:05月11日 著者:浅白 深也
三角の距離は限りないゼロ5 (電撃文庫)三角の距離は限りないゼロ5 (電撃文庫)感想
秋玻と春珂、二人を同じくらい好きになるのは土台無理な話でしたね。矢野はしばらく停滞が続いてましたが、踏ん切りがつきそうで良かったです。高校生の頃は大人がみんな立派だと思うもの。良いクッションを設置していました。
読了日:05月10日 著者:岬 鷺宮
日和ちゃんのお願いは絶対 (電撃文庫)日和ちゃんのお願いは絶対 (電撃文庫)感想
お願いをするとその通りになってしまう日和ちゃんと恋をした主人公の頃橋の2人のセカイの話。描写や展開がざっくりしすぎているのは気になるが、話が二転三転、仕掛けがあったりと最後までハラハラする展開でした。続くよね?
読了日:05月09日 著者:岬 鷺宮
月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 1 (オーバーラップ文庫)月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 1 (オーバーラップ文庫)感想
タイトルで損してるような。だが、読んでみたらスラスラ読めて、ほっこりしました。社会人の友情は良いね。
読了日:05月09日 著者:黄波戸井ショウリ
難事件カフェ (光文社文庫 に 22-4)難事件カフェ (光文社文庫 に 22-4)感想
カフェで働く兄弟が様々な事件を解決していく。スイーツに擬えて、物語が構成されていて素晴らしいです。最初は警察が嫌な感じですけど、話が進んでいくうちに好きになっていきました。最後の事件は重かったですが、攻めた内容で良かったです。
読了日:05月09日 著者:似鳥 鶏
リバース (講談社文庫)リバース (講談社文庫)感想
巧みな伏線の張りかたをしていて、それがじわじわと明かされていくので読む手が止まりません。犯人の正体は大体分かったが、それでも、この展開を生み出すのは凄い。お見事。
読了日:05月07日 著者:湊 かなえ
最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)感想
再読。大企業の社員になれる、大金が手に入る。そんな募集に集う超能力達の嘘合戦が堪らなく面白い。次から次へと変わる状況が楽しかった。タイトルにある、最良の嘘のルールが作者らしくて良いなと。
読了日:05月06日 著者:河野 裕
ベイビー、グッドモーニング (角川文庫)ベイビー、グッドモーニング (角川文庫)感想
再読。残酷のようで優しい物語でした。一つ一つの話が身に染みる出来事ばかりで、読み終えた後に残る熱を大切にしていきたいと思いました。全てが繋がる最後には希望が見えました。
読了日:05月06日 著者:河野 裕
プロペラオペラ (2) (ガガガ文庫)プロペラオペラ (2) (ガガガ文庫)感想
終盤の戦いは熱かった。物語にメリハリが効いてて、流石でした。ただ、クロトとイザナがもうちょっと立場が良くならないと老害達の尻拭いで終わってしまう。カイルは出番がなかったのはどうなんだろう。スパイのユーリの描写が良かったです。
読了日:05月05日 著者:犬村 小六
戦翼のシグルドリーヴァ Rusalka(上) (角川スニーカー文庫)戦翼のシグルドリーヴァ Rusalka(上) (角川スニーカー文庫)感想
夏から始まるオリジナルアニメーションの前日譚。苦難の連続で、過去に苛まれていた主人公のルサルカが再起するまでの話でした。読み応えしかなく、これが前日譚?となること間違いなしですね。設定が強い。
読了日:05月04日 著者:長月 達平
ループ・ループ・ループ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)ループ・ループ・ループ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
11月24日が終わらない。何度もループを繰り返していき、徐々に明かされていく情報が全て繋がった最後に爽快感がありました。ループしていたわけには暖かさや寂しさもあり、真実が明らかになって良かったです。
読了日:05月03日 著者:桐山 徹也
中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる (講談社ラノベ文庫)中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる (講談社ラノベ文庫)感想
恋愛に傷ついた主人公と恋愛に振り回されたヒロインが出会い、周囲を気にしながらも恋に落ちていくという真っ直ぐな物語でした。変に揺らぐことなく、終わりまで突っ走っていてて、胸が熱くなりました。続いてほしいですね。
読了日:05月03日 著者:弥生 志郎
あなたを諦めきれない元許嫁じゃダメですか? (角川スニーカー文庫)あなたを諦めきれない元許嫁じゃダメですか? (角川スニーカー文庫)感想
主人公、ギャル、許嫁、それぞれの視点が見えて、企みは面白い。ヒロイン達のヤキモキした姿には応援したくなるが、主人公のどっちつかずで責任を負いたくない姿勢が感じられて、情けない。引きは良かったと思う。
読了日:05月02日 著者:桜目 禅斗
タイタンタイタン感想
仕事が必要なくなった未来で、仕事の意義を考える。この題材で長編を書ききるんだと驚きました。最後まで仕事や働く意味などで、ぐいぐい惹きつけられる物語でした。話の落ちもしっかりしてるので、大変満足でした。
読了日:05月02日 著者:野崎 まど
未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)感想
分厚かったのでじっくり読みました。主人公の掴み所のなさや不穏な空気に、最後まで惹きつけられました。作者の他作品も読みたくなりました。
読了日:05月01日 著者:早瀬 耕
アスラクライン〈2〉夜とUMAとDカップ (電撃文庫)アスラクライン〈2〉夜とUMAとDカップ (電撃文庫)感想
最初は短編のノリでしたが、中盤から物語の重要な要素に触れていました。シリアスとコミカルのさじ加減が絶妙でした。
読了日:05月01日 著者:三雲 岳斗

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