羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

物理的に孤立している俺の高校生活

異能ぼっち青春未満ラブコメ。異能の力は生まれつき決まっていて、その異能のせいでまともに青春を送れない人達がいる。そんな人達にスポットを当てて、青春を謳歌しようと奮闘する物語。主人公の波久礼は周囲の人の体力を奪ってしまう。高鷲は人と目を合わ…

流星の下で、君は二度死ぬ

身近な人が死ぬ予知夢を見る、少女・みちるが大切な人が死ぬ未来を見てしまうところからこの物語は始まる。過去に予知夢を見ておきながら、何もせず予知夢通りに身近な人が死んでしまい、後悔していたみちるだが、そんな後悔を抱えながらも大切な人のために…

きみの世界に、青が鳴る

階段島シリーズ最終巻。この物語は七草と真辺が軸に回っていて、最初から最後まで突き通していて、良かった。七草と真辺は互いに補い合っていて、だけどわかってないこともあって。それはとことん話し合う。 大地くんの問題、魔女について、考えに考えぬいて…

探偵はぼっちじゃない

本屋で一目惚れし、読みました!表紙やあらすじ読んで良いな〜と思ってたら帯に作者が15歳という情報が。驚いて、これは買うしかないなと。お話は中学3年生という多感な時期に共同して小説を書く。という緑川・星野視点と新任教師で理事長の息子という立ち位…

2019年 5月 購入予定&気になる作品

4月発売予定だった作品が流れてきていて、少し予定が狂うかと思いましたが、そんなことはなく、程よく発売日がばらけていて良かったです。ちょっと気になる作品は・講談社ラノベ文庫「2年B組は全滅しました」・HJ文庫「鬼畜の僕はウサギ先輩にかなわない」…

やがて君になる(6)

やがて君になる(6) (電撃コミックスNEXT)作者: 仲谷鳰出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2018/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 遂に始まる生徒会劇。侑、燈子、紗弥香の想いが交差する。劇を終えた…

虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん plan.2

人生攻略本作る、赤三月と九木野瀬の物語第2巻。今回は新たに人生攻略をしたわけではなく、低スペックながら主人公である九木野瀬の過去を新キャラの歌ノ森と合わせて書かれていて、よい掘り下げでした。そして、赤三月も胸な秘めてるものの一部が垣間見える…

マージナル②

(内容)世間を騒がせた連続バラバラ殺人事件が解決されていないのに、私・宇佐美風香の住む月森市では、またも凄惨な事件が起こった。今後は撲殺だという。でも、私には陰鬱な気持ちが吹きとぶような出来事があった。小さかった頃、仲良しだった“きょーちゃん…

路地裏に怪物はもういない

今慈ムジナ先生の新作。デビュー作のふあゆのように趣味に走ったような作風なんですが、どこか寂しげな空気に包まれていて、まさしく平成という時代の終わりを前にして生まれた物語でした。人が幻想を求めなくなった時代の終わりに魅せる怪異譚。これは終わ…

撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろⅡ ー弾丸魔法とゴーストプログラムー

今、期待大のシリーズ第2巻。今巻はレインとエアの写し鏡とも言える新キャラ、デットリムとイスナが登場。敵なんだけど憎めない、どこか掴みきれない二人なんだけど、話が進むにつれて、嫌いになれない。嫌いになれるわけがなかった。立場は違うが、レインと…

屋上の名探偵

日常の謎が読みたくなったので、読みました。内容としてはもうひと押し、なんかほしいなと思いました。シスコン主人公・悠介と屋上に潜んでる名探偵・蜜柑が協力し合い謎に挑む。蜜柑は過去に嫌なことがあり出来るだけ目立たないようにしているが、その知性…

名探偵に薔薇を

虚構推理の城平京先生のデビュー作素晴らしいの一言。二部構成になっていて、一部、二部片方でも楽しめるようになっています。しかし、両方読むとズシリとした重みを感じる真相を感じられるので、是非最後まで読んでもらいたいです。童話をモチーフにしなが…

夜空の呪いに色はない

階段島シリーズ第5巻。遂に階段島における問題、魔女についてと大地の母親について語られる。物語は終わりへと向かっている中、七草と真辺は現実の自分と話し、そして決断する。いやはやここまで深く物語を描かれていると文章を読むのに夢中になって仕方ない…

よるのばけもの

単行本で読んでたが、文庫版の表紙に惹かれ読みました。1度読んだ時よりもより作品の命題に気づけたし、最後の引きをよりよく感じられました。1度目はあっけないなと感じてしまい、あまり良い印象を持てなかったんですけど、主人公・あっちーの苦しみが分か…

涼宮ハルヒの暴走 角川文庫

短編集。消失を経て、キョンは長門に気を配るようになったり、長門もちょっとずつ変わっていってて良い。ハルヒもなんだかんだで周りを見てるんだなーと感心。キョンとハルヒが信頼しあっているのもニヤッときますね。アニメで見てない雪山症候群が面白かっ…

友達の妹が俺にだけウザい

買う前から期待してた作品。どうやら、発売即重版が決まったみたいでめでたい。内容としてはラブコメで珍しい、主人公の友人の妹・彩羽がグイグイ主人公・明照と物語を引っ張っていって、ラブコメの敷居を広げる新しい境地でした。妹の彩羽がとにかくウザい…

マージナル

(内容)殺人や拷問を愛好する異端者たちが集うアンダーグラウンド・サイトの管理人である月森高校二年生の摩弥京也は、巷を騒がす連続殺人犯と偶然ネット上で知り合った。彼からとある惨殺画像を受け取った京也は、その死体がクラスメイト南雲小百合のものだ…

夜明けのブギーポップ

ブギーポップシリーズの前日譚。ブギーポップと炎の魔女が生まれる話に夜明けというタイトルをつけるの最高過ぎでは?物語の前日譚はどんな作品でも心踊るものですが、今作はより一層胸が熱くなりますました。それは、ブギーポップや霧間凪が凄く魅力的に書…

ふあゆ

衝撃作。発売された時になんとなく買って読んだら、やみつきになったのは忘れられません。自我と認識という確かなテーマを持って書かれているので、しっかりとしたストーリーラインが構築されています。おかげで途中にダレることなく最後まで突っ走っていき…

不死人の検屍人 ロザリア・バーネットの検屍録 骸骨城殺人事件

この作者の作品は初めて読みました。ガガガ文庫から出てる「魔法医師の診療記録」の存在は知っていまして、読もうかなーと思ってたら丁度今作が出たので、こちらから読んで見ようと思いました。まず、面白かったです。設定的に条件付で死者がアンデットとし…

静かの海 その切ない恋心を、月だけが見ていた 下

下巻。真咲と行成の恋と進路はひと段落する。真咲は母親の進めで進学校に進み、行成は大阪の会社へ。心だけでなく、物理的にも離れてしまう。そんな不安に押しつぶされそうになる真咲が辛い。そして、自分が女性だってことも自分の口からでは言えず、他人か…

静かの海 その切ない恋心を、月だけが見ていた 上

この作品の単行本を献本で読んで、筏田かつら先生を知りました。文庫化ということで改めて読みましたけど、何度読んでも楽しめますね。行成と真咲のすれ違いながらも友情(愛情?)を育んでいってて、いつかはバレるというのを意識しながらも言い出せない真咲…

ぼくたちのリメイク5ぼくたちに足りないもの

前巻の4巻があまり自分の中で消化しきれず、モヤモヤしていたので、今巻を読むまでに間が空きました。読んだ感触だと悪くないなと。ただ、物足りない。なぜならキャラは変わっていこうとしてて良いんだが、物語が進んでないからだ。4巻であんなに盛り上げと…

小説王

ドラマが今月から放送されるということで、読みました。結果的にめちゃくちゃ面白くて、ドラマを見る前に読んで良かったなと。作家・編集者を軸に話は回っていて、小説を生み出す大変さ、小説を売り出す難しさが深く掘り下げられていてた。電子書籍やスマホ…

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

京アニでアニメ化していて、とても面白く。去年はリズと青い鳥を見て今月は最終章の映画を控えてるので、原作を読み始めました。探り探り読み進めましたが、とても面白かったです。内容は知っていても、部活特有の人間関係の歪みや厳しい空気が重くのしかか…

自由なサメと人間たちの夢

以前に、住野よる先生が推していたな〜と思い、買いました。歪みを抱えながら生きている人達が欲望に忠実になっている姿を映す短編集。様々な人達の歪みが感じられて、とても面白かった。歪んでいるだけでも、必死に生きている。一般の歪みに関係ない人達に…

また、同じ夢を見ていた

以前に単行本で読んでいたが、何となく読み返そうと思い文庫を買い、再読しました。主人公は小柳奈ノ花。人生とは〜を口癖にちょっぴり背伸びした女の子。この物語はそんな奈ノ花が、尻尾が短い猫、手首に傷がある南さん、カッコイイアバズレさん、おばあち…

凶器は壊れた黒の叫び

階段島シリーズ第4巻。安達が階段島に訪れることで状況は一変する。大地くんのために新聞部の設立を提案する、それは堀を魔女から下ろすための罠だった。やっぱり安達は好きになれないが、ちょっと同情してしまう。最初から諦めてる安達に堀が意思を告げるの…

ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王

ブギーポップは笑わないから始まったこの物語。笑わないから登場してるキャラ、新刻や田中や新キャラ達の苦悩が浮かび上がってくる。歪曲王は人の心残りを指差して突きつけて、試練を与えてくる。嫌な出来事は逃げたって良いと思うが、向き合わなければなら…

キノの旅ⅩⅧ the beautiful world

キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫)作者: 時雨沢恵一,黒星紅白出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2014/10/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る 今回、良かった話「スポーツの国」・スポーツって競技…