羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022年下半期おすすめのラノベ

2022年下半期に読んだおすすめのラノベを紹介していきます。

個人的ベスト3は

わたしはあなたの涙になりたい

チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日

砂の上の1DK です。

 

・おすすめの作品

わたしはあなたの涙になりたい

S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。

現実でラブコメできないとだれが決めた? (6)

チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日

砂くんの上の1DK

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編8

デモンズ・クレスト1 現実∽侵食

竜の姫ブリュンヒルド

公務員、中田忍の悪徳

青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない

 

涙、笑い、感動、よくあるパターンかもしれないが、だからこそ胸に残るし、響く。この物語に救われました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/21/210000

 

 

裕時悠示先生が別名義でなろうで書いていた作品を書籍化。

今までの作品より軽さはあったが、その分、展開がすんなり受け入れられるから良いなと。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/08/01/120000

 

 

 

 

誰もが、笑って終われるラブコメ作品でした。

全員をハッピーにしてみせたのは素晴らしかった。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/22/210000

 

 

子供しか戦場に出られない世界で大人の陰謀に苦しみながらも、自分の気持ちを貫くアシト、ユア、幼なじみの・エリンの姿に胸を打たれます。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/08/11/120000

 

 

スパイ・宗史と未知の細胞・ノンが同居して、築いていく関係。そして崩れていく感情。起床転結が非常に良く出来ていて、素直に流れるがまま読み進められました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/02/210000

 

 

溜めの巻ではありますが、龍園の坂柳への策や坂柳の龍園への対処、一之瀬クラスの諦め、など続きが気になる要素があります。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/26/210000_1

 

登場人物が小学生だからこそ、パニックになるし仲違いも起きる。そして必死さ、緊迫感を生み出していて、楽しみなシリーズになりそうです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/14/210000

 

 

竜と姫の関係はもちろんだが、姫と従者の関係も魅力的でした。

いつの時代も人と竜の関係はうまくいけないのは自然な流れなのか。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/11/210000

 

 

仕事一筋の男がある日家に帰るとエルフがいた。最初に仕事の出来る面を見せていたので、エルフと対面したら迷走していく思考や行動のチグハグ感が上手く表現されていました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/13/210000

 

話の合間にあった、麻衣さんの誕生日イベントや麻衣さんの咲太への気持ちは、改めて2人の結びつきの強さを感じられました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/09/210000





 

 

 

 

ルリドラゴン 1

ルリドラゴン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

発売前から気になっていた作品。

少女に突然ツノが生えてきて、生活が一変する。

非日常の様で、日常。だけど非日常のワクワクもある。無敵か。

主人公・ルリが戸惑いながらも、向き合って変わっていく様子は瑞々しくて、読んでいて心が洗われるようだ。

ドラゴンの父は人間の母としか話しているシーンがなかったが、ルリと対面する時が気になりますね。

母の優しさはしっかり伝わってきて、ルリが拗ねずに学校へ行けるのは母のおかげでもある。

ツノが生えることで、様々なクラスメイトと話す機会が増えて、友達が増えていきそうなのは微笑ましいですね。

 

絵柄が良くて、作風にマッチしていて、非常に気に入りました。

続きが楽しみで仕方がないです。

 

高校生の青木ルリは、ある朝目覚めると突然頭にツノが生えていた! 実は父親が龍だから遺伝かも? と母に言われたルリは戸惑いながらも、とりあえず学校へ…。見慣れないツノに興味津々なクラスメイト達に加えさらにもう一つのドラゴン体質が明らかに!? いつもの毎日にちょっとした異変──。
ドラゴンガール・ルリの日常がゆるっと始まる。

ざつ旅-That's Journey- 8

ざつ旅-That's Journey- 8 (電撃コミックスNEXT)

 

やっぱり、この作品を読むと旅に出かけたくなる。

ちかが旅をして、巡り合わせを楽しんで、漫画に取り入れていく様子はとても良いです。

また、視野が広がり考えも変わっていく感覚を表現するのが上手い。

学生から社会人の狭間を描いていて、チカや周りの人達がどんな成長していくのか楽しみです。

 

旅の非日常はそこにいる人にとっては日常というのはまさにその通り!と唸りました。

 

ちかがどんな漫画家になるのか楽しみです。

 

SNSで旅先のアンケートを取るざつな旅にハマった新人漫画家の鈴ヶ森ちか。
これまで日本全国津々浦々の旅を経験してきたちかが今回訪れるのは年の瀬の千葉。
大学卒業を間近に控えた彼女は、千葉での初日の出に何を想うのか。

今回の旅では、千葉県の千倉、山梨県甲府の旅などをお届け!

ざつな旅だからこそ出会える新鮮な出会い、風景がある、初めてがたくさんの旅コミック第8巻!

2022年下半期おすすめの文芸作品

2022年下半期に読んだ文芸作品のおすすめを紹介していきます。

全体的に重めですが、読み終えた後は新たな気持ちと出会う感覚がある作品ばかりです。

 

・おすすめ作品

汝、星のごとく

付き添うひと

傲慢と善良

ペンギンは空を見上げる

君といた日の続き

死にがいを求めて生きているの

光のとこにいてね

嘘つきなふたり

タスキメシ 箱根

凜として弓を引く 青雲篇

 

そんなつもりじゃなかったのに…

互いに道を歩きながらも想いあっているのに、隣にはいない切なさは辛かった。

時の経過は残酷な程に試練を与えていく。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/08/04/210000

 

少年犯罪を取り扱う付添人という職業を扱っていて、子供達とその友人、家族の距離感や問題を描いていて、各話に登場する悩める人達の心からの叫びを大切にしているのが印象的でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/23/210000

 

最初は男女のもつれか?と始まりましたが、徐々に失踪した真実と真実の婚約者である架の過去や恋愛観、人生を追っていくうちに浮かび上がってくる傲慢さに怖くなりました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/08/210000

 

 

思春期の葛藤と成長、そして希望が詰まっていて、心に響く成長物語になっていました。

心洗われるとはこのことか。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/19/210000

 

 

心が洗われて、下を向いたままではいられなくなります。最愛の娘が亡くなり、妻とは離婚。絶望していた主人公がある日、過去から飛んできた小さな少女・ちぃ子と出会う。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/20/210000

 

 

 

ゆとり教育、誰かと比較するのではなく自分らしさを、生きがい、やりがい、時代の流れによって変わらざるを得ない世の流れに翻弄される若者の胸中を掘り下げている。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/25/210000

 

 

少女と少女、家庭に振り回される少女2人が心を寄せ合い、離れて、また出会い、離れる。ままならない人生を描いていて、最後に掴んだ光には切なさと暖かさがありました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/08/210000

 

 

ミステリ要素がありつつも、悩みを抱えている女性2人が殻を破る成長小説。

正しさでは拭えない不幸があり、それを分かち合えた2人の嘘つきに幸あれ。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/12/210000

 

 

 

選手を支える栄養士と現役の部員の視点を交互に織り交ぜて、箱根駅伝に出場して、目標を目指すのかを描いていて、どちらの立場を知っているからこそ、故障や襷などの事態には胸が苦しくなりました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/05/210000

 

 

ギスギスといっても暴力とかイジメではなく、部員同士の精神的未熟さや視野の狭さから、上手く噛み合ってない感じが微笑ましくて堪らない。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/15/210000

 

 

薫る花は凛と咲く(6)

薫る花は凛と咲く(6) (マガジンポケットコミックス)

 

前巻で凛太郎の薫子への想いが溢れて、薫子も凛太郎への気持ちを確認する。

初めから両想いが伝わってきたから、不安はなかったです。

変に引き伸ばさずに2人が気持ちを伝え合えて、すれ違わずに心通わせることが出来て良かった。真っ直ぐに好きを貫く姿を見て、ときめきました。

薫子が凛太郎への好きが芽生えたきっかけが明かされて、ご馳走様でした。

 

初々しい形からの始まりですが、全てが鮮やかに映っていて、お似合いです。これから、どんな関係を築いていくのかワクワクします。

 

恋愛、友情、家族、全て取り扱っていて、胸に響く物語です。

 

お嬢様校に通う和栗薫子と出会った、底辺男子校に通う紬 凛太郎。薫子と過ごす時間を心地よく感じる凛太郎だったが、次第に、自身が抱く恋心に気づき始めていた……。ある日、薫子と二人きりになった凛太郎は突如、彼女への想いが溢れ、「好きです」───思わず言葉が零れ出てしまう。この出来事をきっかけに、凛太郎は、自身の気持ちを薫子に伝える決意をする。“近くて遠い”二人の、一途で淡い恋心の行方は──!?

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな (新潮文庫)

 

久しぶりに読み返しましたが、良かった。

喪失を抱えた少年が思春期の悩みを抱えた友人達とバンドを組み、生きるための活路を見出していく。それぞれ事情があって、でも味気ない学校生活を変えたい意思を持つことで、周りから何言われようとぶれない強さ、団結力があって良かったです。

仲間の大切さがよく伝わってきました。周りに馴染めない人達が集まって、絆を深めていく様子は良いですね。心開いてぶつかり合えるのは貴重です。

 

大切な人の喪失を乗り越えていく主人公の最後は見事なものでした。また、回想で登場する彼女の優しさもグッときました。

 

ロックな生き様に惹かれます。

 

タイトルで回避して欲しくない作品です。

 

彼女は死んだ。そして僕らは、出会った。ねーねーねー。高校三年生の朝は、意外な声に遮られた。狸寝入りを決め込む僕に話しかけてきた同級生、白波瀬巳緒。そして、隣の席の、綺麗な声が耳に残る少女、御堂楓。留年し、居場所がないと思った学校のはずなのに、気づけば僕の周りに輪ができていく。胸はまだ、痛む。あの笑顔を思い出す。でも、彼女の歌声が響く。ほんのり温かいユーモアと切なさが心を打つ、最旬青春小説。

よるのばけもの

よるのばけもの (双葉文庫)

 

再読したら、1度目とは違った感覚になって読み終えられました。

インパクトは薄いかもしれないが、周囲を気にして生きていた主人公にとっては革命を起こしたんだなと。

学生の頃の夜は大人とは違う悩みや迷いを呼ぶ。

主人公・あっちーが想像が膨らみすぎて身動き出来ない。悶々としながらもうちに眠る葛藤を打ち破っていく様は見事でした。

学生ならではの閉塞感と鬱屈した感情を描いていて、胸が詰まる展開でした。

よるにばけものになるのも無理はない。

しかし、読み終えるときにはスッキリした気持ちになりました。

モヤモヤしながら生きるより、自分の意思を持って生きる方が何倍も良い。今作の鍵になる矢野さんには天晴れ。彼女は強い。特殊な人間ではなく普通の人間なんだよな。

 

夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて―。大ベストセラー青春小説『君の膵臓をたべたい』の著者が描く、本当の自分をめぐる物語。