羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2021年 8月読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

8月の読んだ本と読んだ中でおすすめの作品を紹介していきます。

新作ではミステリー作品のシンデレラ城の殺人、推理大戦、自由研究には向かない殺人がキャラと設定、物語の展開が衝撃的でした。

 

新刊では君恋シリーズのスピンオフ、だんじょる、チラムネが青春、ラブコメ作品で盛り上がっていました。天才王子の赤字国家再生術はシリーズが終盤に向かってウェインが牙をむきそうで楽しみです。

 

・新作のおすすめ作品

butterfly World 最後の六日間https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/01/210000

シンデレラ城の殺人https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/02/210000

新世代ミステリ作家探訪https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/03/210000

無自覚チートのお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされるhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/08/210000

アイアムマイヒーローhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/13/210000

推理大戦https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/25/210000

自由研究には向かない殺人https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/27/210000

 

・新刊のおすすめ作品

君に恋をするなんてありえないはずだった 課外授業は終わらないhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/06/210000

男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 3. じゃあ、ずっとアタシだけ見てくれる?https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/07/210000

恋は双子で割り切れない 2 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/09/210000

天才王子の赤字国家再生術10 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/15/210000

千歳くんはラムネ瓶のなか6 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/20/210000

君のせいで今日も死ねないhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/21/210000

君と漕ぐ4 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/30/210000

 

・既刊のおすすめ作品

とらドラ!5.6.7.8

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/14/210000 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/17/210000 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/05/210000

ダンまち12.13.14 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/18/210000

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/19/210000 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/06/210000

君の話https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/23/210000

叫びと祈りhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/31/210000

 

8月の読書メーター
読んだ本の数:39
読んだページ数:13346
ナイス数:991

とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)の感想
歯痒いくらいに噛み合わない、竜児、大河、実乃梨の恋愛模様が辛い。亜美や北村も関わりがある分、下手に動けない。溜まりに溜まった気持ちが暴れ出して、みんながバラバラになるのだけは避けて欲しい。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/07/210000
読了日:08月31日 著者:竹宮 ゆゆこ
君と漕ぐ4 ながとろ高校カヌー部の栄光 (新潮文庫)の感想
今まで、傍観することしか出来なかった舞奈が大会デビュー。浮き足立つ姿や、悔しさ、喜びを感じる瞬間は部活でしか得られない感情を綺麗に切りとっていて、見事でした。希衣と千帆の関係も改善して、これからのながとろ高校カヌー部の面々の青春が楽しみです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/30/210000
読了日:08月30日 著者:武田 綾乃
幻月と探偵の感想
ミステリとして謎への興味と真相に至るまでの調査の積み重ねが大事に描かれていて、読み終えた時はハッとさせられる真実がありました。犯人の目的を知ったら、ゾッとするものがありました。人間怖い…
読了日:08月30日 著者:伊吹亜門
初心者からプロまで一生使える 伝わる文章の基本の感想
文章を書く上で勉強したいと思い、読みました。基本的な事が多いが、知らなかった情報を得られて、読んで良かったです。文章を書くのは勘で書き進めるだけでは駄目ですね。
読了日:08月28日 著者:高橋 廣敏
自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫 M シ 17-1)の感想
最高に面白かった。主人公のピッパの真実に対してや周りの人への向き合い方は魅力的で、彼女が自由研究という名目で過去の事件を追っていく過程により入り込むことが出来ました。ミステリーとしても文句なしですが、1番は最後の締めくくりに胸が一杯になりました。ミステリー好きやそうでない人、幅広く読んで欲しい作品ですね。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/27/210000
読了日:08月27日 著者:ホリー・ジャクソン
クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。3 (MF文庫J)の感想
素直になれない2人が、それでも歩み寄ろうと勇気出すのはぐっとくる。普段は互いに関心があるように振る舞ってないのに、大事な時は素直になるのは緩急があって良いです。まだまだこの未熟な2人の行く末を楽しみたい。朱音の妹に関しては、してやられました…ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/29/210000
読了日:08月26日 著者:天乃 聖樹
また殺されてしまったのですね、探偵様 (MF文庫J)の感想
設定は好きだったが、展開が物足りない。もう少し複雑にしてほしかった。因縁とか色々あるけど、探偵と助手のイチャイチャが1番楽しめたな。
読了日:08月26日 著者:てにをは
推理大戦の感想
タイトル通り、1冊でいくつもの推理がギュッと詰められていました。なのでページ数以上に読み応えを感じることが出来ました。登場人物達のバックボーンを密に描いておいて、あの大オチはやってくれるな唸りました。めでたし、めでたしなのは良かった。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/25/210000
読了日:08月25日 著者:似鳥 鶏
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか14 (GA文庫)の感想
再読。死闘に次ぐ死闘の連続で、ベル達が死に物狂いで生き延びようと戦う姿に胸を打たれました。ベルがいないヘスティアファミリアの冒険は柱がいなくても、やってやるという覚悟が伝わってきて良かったです。ベルとリューさんの深層での死が隣にある戦闘の間にラブコメがあり、ご馳走様でした。リューさんか過去から解き放たれて安心しました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/06/210000
読了日:08月23日 著者:大森 藤ノ
青少年のための小説入門 (集英社文庫)の感想
小説を書くために費やす情熱の日々は、良い青春でした。様々な方法で小説を書くために工夫を凝らすのは興味深いことばかりでした。少年と青年の2人で1人の関係を追っていくのが楽しくて仕方なかったです。最後まで読ませる展開でした。
読了日:08月22日 著者:久保寺 健彦
君のせいで今日も死ねない。 (ファンタジア文庫)の感想
特別の扱いに悩む少女が自由奔放に生きている少年に自殺を止められて、そこから始まる現実逃避の日常は楽しくて救いになる。自分の生き方に悩む少女が少年との日々を経て、自らの意思で殻を破る姿は爽快でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/21/210000
読了日:08月21日 著者:飴月
千歳くんはラムネ瓶のなか (6) (ガガガ文庫 ひ)の感想
前巻の千歳チームの崩壊からどんな展開になるか心配でしたが、1人1人の心情を描いて気持ちが繋がっていくのは美しい。未熟な恋や心を泥臭く追求していて好きでした。優空と夕湖、千歳の3人が始まりの頃を思い出して、再び今のこんがらがった感情と向き合っていく様子はまさに青春。素晴らしい落とし方でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/20/210000
読了日:08月20日 著者:裕夢
とらドラ!〈7〉 (電撃文庫)の感想
大河と竜児の恋愛協力関係から保護関係という歪な関係に変わってしまったことを突きつけられるが、竜児は気づかない。大河は気づき苦しむ。実乃梨は自分の気持ちより調和を選ぶ。3人の関係を俯瞰して見れる亜美はむしゃくしゃする。遂に向き合う時がきた。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/09/05/210000
読了日:08月19日 著者:竹宮 ゆゆこ
君の話の感想
再読。夏に浸りたくなる作品なので、久しぶりに読み返しました。記憶は良くも悪くも人が変えられるけども、思い出や感情までも意図して弄れるのは幸せなのかもしれない。なかった記憶を現実にしようとする彼女の生き方、それを受け止める彼、2人の運命が交差する終盤は美しかったです。嘘だから良いんだ。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/23/210000
読了日:08月18日 著者:三秋 縋
ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (創元推理文庫)の感想
本屋大賞についてや、書店員の本を売ることに対しての情熱を感じられて良かった。反面、小説を評価するランキング化することや書店員への嫌悪も描いていてシビアだった。
読了日:08月18日 著者:大崎 梢
叫びと祈り (創元推理文庫)の感想
再読。最初の砂漠を走る船の道が好きで仕方ない。なぜ、事件が起きたのかが分からなかったので真相を知った時は何度もそうだったのか!と噛み締めたくなるようなシチュエーションでした。また、ラクダの存在も愛おしい。他の各話も良かったが自分の中では砂漠を走る船の道が頭に残っている。タイトルの回収も真っ直ぐで良かった。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/31/210000
読了日:08月17日 著者:梓崎 優
忘られのリメメントの感想
再読。読み返してみても、舞台設定をよく生かしたSFミステリーになっていて、魅力に思いました。キャラクターも、物語も上手く描いているから想像しやすい作品になっていたと思います。まとまり方が好みでした。
読了日:08月16日 著者:三雲岳斗
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13 (GA文庫)の感想
再読。リューさんが殺人をした?信じがたい噂から始まったが、きちんと種は撒かれていて、ミステリ風味にリューさんの動きが明かされて良かったです。リューさんの過去に関係するジャガーノートは絶望感がある強敵で、ダンジョンの闇を感じました。ベル達がとんでもない状況に陥って、さぁどうする。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/19/210000
読了日:08月16日 著者:大森 藤ノ
天才王子の赤字国家再生術10~そうだ、売国しよう (GA文庫)の感想
ここ数巻フラーニャが前に出てきていたが、その理由が腑に落ちました。ウェインの裏の顔に気づき始める周りを引っ張るのに相応しいのはフラーニャだったからか。ウェインは最初から国を売国しようとしたり、愛国心はないしね笑 ただ、いくら束ねても現時点ではウェインを引きずり落とすのは至難の業かと。ニニムの正体も明かされ、物語は大きく動いていきそうだ。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/15/210000
読了日:08月15日 著者:鳥羽 徹
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12 (GA文庫)の感想
再読。異端児編で、悩み苦しみ、傷つき、そしてライバルに敗北して、いっぱい悔しい思いをして様々な気持ちを胸に再出発の回。今回の敵は知性を持ち始めた危険なモンスターが相手で、苦戦を強いられましたが、ベルの強さが際立つ終盤の戦いは見事でした。 リリや春姫の成長も見られて、パーティに自力が生まれてきている。階層が深くなるにつれて、危険度が高くなってきていて、ハラハラドキドキします。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/18/210000
読了日:08月14日 著者:大森 藤ノ
アイアムマイヒーロー!の感想
晴れ、時々くらげを呼ぶでデビューした作家の新作ということで楽しみにしてました。未来に希望が持てず、ふらふら生きている主人公が過去にタイムスリップして、子供の頃の自分と向き合うことで生まれる変化が素晴らしい。読んだら勇気が貰える作品でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/13/210000
読了日:08月13日 著者:鯨井 あめ
謎を買うならコンビニで (講談社タイガ)の感想
コンビニで起きた不審な自殺。それは自殺ではない、殺人だと調べてくれと依頼され、潜入することになる主人公。関係者達と接していき、徐々に真相に迫っていき、どんな秘密があるのか気になって仕方なかった。推理が終わり、解決しても後味は苦いものがあり、コンビニの歪んだ実情が孕んでいたのは印象深かったです。
読了日:08月13日 著者:秋保 水菓
サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)の感想
本好きとしては本屋で生まれる、書店員とお客様の交流が描かれている話が堪らなく好きなので、読みたいものが読めたという感じです。
読了日:08月12日 著者:大崎 梢
海底密室 (徳間文庫)の感想
海底という厳しい条件下で密室殺人が起きた。なぜ?どうやって?が尽きなくて最後まで惹きつけられました。ただ、詳細が科学知識がないと解けないものというのと、主人公にあまり感情移入し辛いので、モヤモヤするのはあります。犯人はぼんやりと分かりますが裏側まではさっぱりでした。
読了日:08月12日 著者:三雲岳斗
火星に住むつもりかい? (光文社文庫)の感想
現代で疑わしきものは罰せよを行う狂気。前半の殺伐とした裁きは胸糞でした。現実ではこんなに大衆が愚かではないよな… と否定したいがしきれないのが怖い。歪な社会の平和警察が変わる様子だったのは救いでした。
読了日:08月11日 著者:伊坂 幸太郎
残り全部バケーション (集英社文庫)の感想
軽快に独特のリズムで進んでいくのが癖になります。様々な人達のつかの間の時間に不思議な出来事が混ざっていて、読むのが楽しかったです。1話からの伏線を最後の最後に回収するのは見事ですし、方法も遊びがあって素晴らしかったです。
読了日:08月10日 著者:伊坂 幸太郎
ファミリー・レス (角川文庫)の感想
不完全な人のもどかしさがよく描かれていて、底から抜け出していく心情の変化に心が暖まります。家族って当たり前ではなく。嫌なこと、見たくないこと、向き合いたくないこともきっとある。負の部分から目を逸らさずに向き合う、良い作品でした。
読了日:08月09日 著者:奥田 亜希子
とらドラ! (6) (電撃文庫 た 20-9)の感想
優等生の北村がグレる。理由は分からず、周囲は困惑するが北村だってまだ大人ではない。それはカリスマ生徒会長だってそう。軽いノリが8割だが胸に突き刺さる2割が恐ろしくも美しさすら感じる。人って感情を操りきれない時もある。竜児や大河、実乃梨と亜美だってそう。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/17/210000
読了日:08月08日 著者:竹宮 ゆゆこ
恋は双子で割り切れない2 (電撃文庫)の感想
1巻で関係において誤解が解けてこれからだと思っていたら、思わぬ伏兵の思惑にハマる純、琉実、那織達。新キャラの雨宮が引っ掻き回していたが、今後どう絡んでくるのか注目したい。純は琉実に行くと思うけど、那織が2人の間に割って入るのか楽しみだ。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/09/210000
読了日:08月08日 著者:高村 資本
男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 3. じゃあ、ずっとアタシだけ見てくれる? (電撃文庫)の感想
1巻から続いていた日葵が素直になれずにいて、悠宇との噛み合わない関係が崩れていくというもの。再び引き離されそうになる悠宇と日葵だが、周りのサポートがあり、踏み止まれて良かった。先を見すぎたり、考え過ぎたりして足元を見つめ直すことが出来てなかったが、今回きちんと夢のあり方について考えて、覚悟を決めるのは見事でした。これからの展開が楽しみです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/07/210000
読了日:08月07日 著者:七菜 なな
無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる (電撃文庫)の感想
流行りの青春ラブコメとは違う仕掛けがあり、タイトルの意味を知ると景色ががらりと変わります。異質な青春ラブコメになっているが、楽しいわちゃわちゃ感もあるので、良いバランスでした。主人公の危機についてはどうなるかハラハラしましたが、良い締めだったのではないか。ただ、本質的な問題はそのままなので、次巻が気になります。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/08/210000
読了日:08月06日 著者:紺野 天龍
君に恋をするなんて、ありえないはずだった 課外授業は終わらない (宝島社文庫)の感想
君恋シリーズの短編集。まさか読めると思ってなかったので嬉しいです。靖貴と恵麻の恋が始まる前もすれ違っているのは流石笑 2人だけでなく周りの人達の恋も描かれていて君恋ファンには堪らない1冊になっている。シリーズの続編を期待しても良いのだろうか。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/06/210000
読了日:08月06日 著者:筏田 かつら
とらドラ! (5) (電撃文庫 た 20-8)の感想
前回の合宿でみんな変わり始めていて、今回は大河の父親が登場。一見、普通な人に見えるが裏があって…竜児は自分の父のこともあり、目が眩むのは仕方ない。ただ、本質を気づいてからの行動は満点だと思います。文化祭を通して、青春している竜児達が眩しく映りました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/14/210000
読了日:08月05日 著者:竹宮 ゆゆこ
死の黙劇: 山沢晴雄セレクション (創元推理文庫 M や 8-1)の感想
興味本位で読みましたが、ガッツリ本格短編集になっていて、細かなところまで見逃さないように気をつけないとさっぱりな難解さ。注意していてもやっぱり分からない。だがそれが良い。前半、後半で語り手が変わりますが前半の名探偵の方が読みやすいし好きでした。
読了日:08月04日 著者:山沢 晴雄
腕貫探偵 (実業之日本社文庫)の感想
安楽椅子探偵モノ。様々な謎を持ちかけられる腕貫男が不思議で仕方ない。解決までの筋道を示して、あとは相談者自身が解決してもらうという形で、不思議な感じがしました。どの話も解決まで持っていく推理が見事で、楽しめました。
読了日:08月03日 著者:西澤 保彦
書きたい人のためのミステリ入門 (新潮新書)の感想
ミステリを読む人ならば書いてなくても、読んで、得るものがあります。謎の作り方や伏線の張り方、解決の仕方、ミステリを読んでいて注意するところがありますよと親切に知ることが出来ました。また、編集者として投稿者へのアドバイスも当たり前のようで見逃してしまうことで勉強になりました。
読了日:08月03日 著者:新井 久幸
新世代ミステリ作家探訪の感想
自分が好きな作家や名前を知っている作家さん達の作家としての考えが知れそうだと思い読みました。どの作家さんの対談も興味深く読めましたが、中でも青崎先生、斜線堂先生、阿津川先生のお話はのめり込めました。みんな様々な考えがありつつ、似ている部分も感じられました。また、この企画の続きを読みたいと思いました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/03/210000
読了日:08月03日 著者:若林 踏
シンデレラ城の殺人の感想
シンデレラが名探偵で容疑者。もうこの字面だけで惹かれる物語でした。主人公・シンデレラは口先が上手くて、屁理屈が上手い。そんなシンデレラが殺人の容疑をかけられて、無罪を示すために理屈をこねくり回して、突破していくのが痛快でした。ミステリーとしても複雑に絡み合っていて、推理していくシンデレラと同様にのめり込むことが出来ました。おすすめのミステリー作品です。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/02/210000
読了日:08月02日 著者:紺野 天龍
Butterfly World 最後の六日間の感想
最後まで読んで、VRゲームを舞台にした理由がよく分かりました。無事に羽ばたいていく余韻が素晴らしいです。主人公がVRに取り憑かれてる理由やその原因、謎の事件が起きる館が生まれた背景などがしっかり不足なく描かれているので、没頭して読み込みました。ミステリーとしてのとっかかりと解決までの筋道が見事な力作でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2021/08/01/210000
読了日:08月01日 著者:岡崎 琢磨

読書メーター

 

 

とらドラ!8

とらドラ!〈8〉 (電撃文庫)

 

今まで表に出てこなかった、竜児や大河達の人間関係の歪みが皆に事実を突きつけてくる。

歯痒いくらいに噛み合わない、竜児、大河、実乃梨の恋愛模様が辛い。亜美や北村も関わりがある分、下手に動けない。

竜児と大河は自分の気持ちを向ける相手を想って迷っていて、実乃梨は自分の考えを曲げられず、現状を維持しようとする。

そんな関係をずっと前から予期していた亜美からすると当然だと思うし、ずっと演じ続ける実乃梨を許せなくなるよね。

亜美と実乃梨は互いに素を隠して過ごしている分、今までの水面下で思うことが積もってしまったんだろう。

 

大河が自立しようとしても、様々な壁があって辛い。

 

溜まりに溜まった気持ちが暴れ出して、みんながバラバラになるのだけは避けて欲しい。

 

 

 

始業式前日。インフルエンザからようやく回復したものの、精神的にはいまだ立ち直れない竜児に、大河は自立宣言を突きつける。それは…、他ならない竜児と、実乃梨のため。そして幕を開ける新学期。竜児はぎくしゃくしながらも実乃梨となんとかもう一度向き合おうとする。折りしも学年最後のイベント、修学旅行が目前に迫っており、竜児はそこで実乃梨の真意を確かめようと決意するが―。なにやら雰囲気の変わった大河と北村、新学期になって突き放すような態度をとる亜美。それぞれの思惑を秘めた修学旅行の行方は!?超弩級ブコメ第8弾。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか14

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか14 (GA文庫)

 

分厚い1冊だが、死闘に次ぐ死闘の連続で、ベル達が死に物狂いで生き延びようと戦う姿に胸を打たれましたし、リューさんの過去を知れたりと気になって仕方ない展開になっていて一気読みですね。

読み終えた後はヘトヘトになりましたが、良い終わり方だったので、心地よい気分に浸れます。

 

いつも引っ張ってくれるベルがいないヘスティアファミリアの冒険は柱がいなくても、やってやるという覚悟が伝わってきて良かったです。

いつも勇気をくれるベルがいないと、士気にかかわるが、そこはアイシャが上手くやってくれた。

そして、ヴェルフもパーティを救う偉業を成し遂げたのは見事でした。

 

ベルとリューさんの深層での死が隣にある戦闘の間にラブコメがあり、ご馳走様でした。

冗談はともかく、互いに出来ることを分かち合い、諦めたくなるところでも泥をすすってでも助かる道を模索していくのはハラハラしたが、その分、最後のクライマックスが引き立ちましたね。

 

リューさんか過去から解き放たれて安心しました。

 

 

 

「迷宮の孤王―アンフィス・バエナ!」絶望の『予言』は終わらない。惨禍の宴が繰り広げられた27階層で巻き起こる新たな異常事態。退路を断たれたリリ達は、ベル不在の中で『冒険』を余儀なくされる。「深層…」一方でベルとリューを待ち受ける過酷の名は『37階層』。孤独、孤立、孤絶、最凶の舞台で幕を開ける最悪の決死行。そして迫りくる“厄災”の影。かつてない過酷に翻弄される中、リューは生と死の狭間で過去の情景を見る。「私には、もう…『正義』はない」これは、少年が歩み、女神が記す、―“眷族の物語”―

とらドラ!7

とらドラ7! とらドラ! (電撃文庫)

 

実乃梨の様子がおかしい。

竜児が避けられているが、打つ手はなく。

大河が協力するが、遂に自分の中に眠っていた竜児への気持ちに自覚してしまうのはなんとも切ない。

しかも、実乃梨に悟られてしまうなんて。

 

ようやく、大河と竜児の恋愛協力関係から保護関係という歪な関係に変わってしまったことを突きつけられるが、竜児は気づかない。

大河は自分の気持ちと竜児への気遣いに苦しむ。

実乃梨は自分の気持ちより調和を選ぶ。

3人の関係を俯瞰して見れる亜美はむしゃくしゃする。

遂に向き合う時がきたといった感じ。

 

実乃梨に関しては描写が少ないのはズルい感じがする。

ただ、殻にこもって周りを振り回すのはちょっといただけない。

亜美は察して、促しても分かろうとしない面々に腹を立てて当たり前だ。

 

竜児、大河、実乃梨、亜美、北村の仲良しの関係は分岐点に立つ。

 

 

 

停学が明け、大河が学校に戻ってくる。折りしも世間はクリスマスの季節。クリスマス大好きという大河は、唐突にいい子バージョンに変身。一方、実乃梨は部活の試合でエラーをしたとかでふさぎこみ、竜児にもぎこちない態度を取るようになる。そんな中、新生徒会長・北村が、有志によるクリスマスパーティの企画を立ち上げる。竜児や大河、そして学園の公式美少女、亜美の参加もあり準備は盛り上がるが、実乃梨は相変わらず元気がなくて―。はたしてクリスマスパーティの行方は!?今回も目が離せない展開です!超弩級ブコメ第7弾。

とってもカワイイ私と付き合ってよ!3

とってもカワイイ私と付き合ってよ!3 (角川スニーカー文庫)

 

表紙から並々ならぬ雰囲気を感じましたが、やはり大切な話が詰まっていました。

大和と結朱の偽物カップルが本物になるのか、否か。

 

大和と結朱のいつもの軽いやりとりは健在だが、偽物の関係から変わらざるを得ない出来事がふらっと舞い込んできて、大和と結朱は自分の気持ちと現状を確かめることに。

2人は素直になれず偽物の関係でいられるよう維持しようとなりそうでしたが、周りの友人のサポートで、本物へ踏み出そうと決意出来てホッとしました。

恋に不慣れな2人の、揺れ動く感情についていけない未熟さが物語を引き立てていました。

 

大和がきちんと自分の気持ちに嘘をつかず、結朱と向き合えたのは良かったですね。

結朱も自分の気持ちを押し殺さずに、素直になれたのも良かった。

 

あとがきにあるように、展開が早い気もしましたが、1冊1冊に全力な姿勢は見事だと思いました。

打ち切りで描ききれないというのは寂しいので、大和と結朱の恋が読めて本当に良かったです。

 

偽物から始まっても良いじゃないかと思える青春でした。

 

完結にも見えるが出来ることなら、続きが読みたいです。

 

恋人たちの聖夜に偽物カップルが向き合う本物の感情の行方は――。

ふとしたきっかけから偽物カップルになった陰キャオタクの和泉大和とリア充ナルシストの七峰結朱。その関係は文化祭でお互いの想いの一端に触れ少しずつ変わり始めていた。
クリスマスが近づき、大和がデートスポットとして何気なく選んだイベントは、実は片想いの相手を誘って告白するためのもので――。それを知る結朱は予想外の提案に戸惑いながらも、その胸はどこか抑えられない高鳴りを感じていて……。
「ほ、本気なの? それなら私も覚悟決めないと……!」
恋人たちの聖夜に、偽物の関係と本物の感情に揺れる2人は何を思うのか――。ナルかわ青春ラブコメ第3弾!

お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について2

お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について2 (角川スニーカー文庫)

 

1巻から少し間が空いていたので、続巻無いのかなと思っていたので、無事に刊行されて良かった。

ただ、最初登場人物を頭で思い出しながら読みましたが、読み進めていくうちに思い出していきました。

 

由弦と愛理沙が関係が育まれていき、互いに好きが育っていく様子が非常に良い。

最初の頃は疑いつつ、恐る恐るだったが、互いに信頼出来ると分かってからの距離の詰め方が急で、ドキドキしますね。

特に愛理沙が変わってきていて、感情ダダ漏れで由弦に甘えているのは、可愛いとしか。

由弦も男なので、愛理沙の無自覚の誘惑に耐えるのが大変だ。

仲が良くなっているが、思い違いしているところがあり、恋人関係にまで発展するには何か後押しするものがないと難しいかな。

側から見たら馬鹿ップルだけど笑

 

由弦と愛理沙の周りの大人の事情や政略結婚という形が2人にどう影響を与えていくのか興味深い。次巻も楽しみです。

 

出来たら早めに読みたいです。

内容は面白いから。

 

 

夏祭り。お泊り。縮まる二人の距離――。

夏祭りにいったり、映画を観たり、と甘い時間を重ねているうちに少しずつ心の距離が縮まっていく由弦と愛理沙。
いつものように由弦の家で愛理沙の手料理を食べたり、ゲームをして過ごしていると、突然雷が落ち停電する事態に。すると、幼少期のトラウマを思い出した愛理沙が「今日は……帰りたくないです」と、半ば強引に由弦の家に泊まることを決める。
初めてのお泊りに緊張する中、由弦が別々の部屋で寝ようと準備していると、頬を赤らめた愛理沙から「同じ部屋で一緒に寝てくれませんか……?」と頼まれて……!?
嘘の婚約から始まる焦れ焦れ甘々ラブコメディ、第二幕です。

飛び降りようとしている女子高生を助けたらどうなるのか?2

飛び降りようとしている女子高生を助けたらどうなるのか?2 (角川スニーカー文庫)

 

1巻で綺麗にまとまっていたとはいえ、続きが読めるのは嬉しいです。

結城と小鳥がふとした繋がりを守り抜いて、絆を固めていたように見えたが、まだ関係は完成しておらず、高校生男女らしく揺れ動く感情にほっこりします。

まだ付き合いたてなのを忘れるくらい、熱々の2人ですが、少しずつ前進していくのを追っていくのが楽しみです。

 

どう話を膨らますかと思いましたが、小鳥と同じような境遇のユイが登場し、ユイの本心に迫るホームドラマになっていて、母娘が寄り添うのは良かったです。

不自然なミナの背景もしっかり詰まっていて、感情移入出来て、終盤のユイとミナの本音で向き合うところは目頭が熱くなりました。

また、結城と小鳥がユイと一緒にいる時間は心がぽかぽかしました。

 

 

このシリーズは家族間の絆や問題を掘り下げていくのかな。

と思いきや、次巻は友人サイドの話になるのかな?

続きが楽しみなシリーズです。

 

 

 

生きる事を諦めた女子高生との幸せな新生活、待望の第2幕。

「おかえりさなさい、結城さん。今日も一日お疲れ様でした」
勉強にアルバイトと忙しい日々を過ごす結城に彼女が出来た。
毎日とびきりの笑顔で出迎えてくれる彼女に満たされ、小鳥もまた結城との同居生活で心の傷を癒やしていくのであった。
そんな日々を過ごしていたある日、結城と小鳥は1人寂しそうにポツンと佇む隣人の少女と出会う。
孤独な少女が2人の生活に加わることで、まるで新婚のような暮らしがはじまって?
「私、結城さんの彼女になれて本当に良かったです……!」
家族のような繋がりの中、磨り減った2人の心は更に満ちていく。
生きる事を諦めた女子高生との幸せな新生活、第2幕。