羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2020 16本目 映画 小説の神様

遂に公開。

相沢沙呼先生の原作を読んで心揺さぶられて、何度か読み返している好きな作品なので、絶対観に行こうと思ってました。

 

感想としては優しい小説の神様って感じでした。重要な一也や詩凪の壁にぶち当たり、苦しむことはそうなんだが、秋乃の友人達、小説を読まない人の意見や売れっ子作家が話すコツなど、読んでて心削られるところは全カットでした。まぁ、話が重すぎて収集がつかなくなるから仕方ないかな。

その代わりに文芸部員全体の掘り下げをしていたので、柔らかい雰囲気で、多くの人に届けようとしているんだと思いました。

また、映画全体で映像ならではのシロクロや表現があり、最後の壁が破れるのは爽快で見応えがありました。

 

詩凪役が橋本環奈さんでイメージピッタリでした。

ただ、九ノ里はキャラクター像が変わっていて違和感がありました。そこは飲み込むのに時間がかかったなと。

 

青春要素がありつつ、小説を書くことの苦しみや喜びを表現していて心に響く映画になっていたんじゃないか。

一也の父の台詞は読書家に届いてほしいなと思いました。

読書は人の心を豊かにするし、小説を生み出すのは並大抵な努力ではいかない。

作家のみなさんを応援したくなります。

 


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2020年 9月 読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

 9月は季節の変わり目なので体調が悪い時が少しあったが、上手く乗り越えられました。

40冊も読めれば良いですね。


・新作で印象的だった作品

似鳥鶏先生の「生まれつきの花」

住野よる先生の「この気持ちもいつか忘れる」 

この2作品は実力派作家の新作で、やはり読み応えや面白さがありました。

「沖晴くんの涙を殺して」はかなり胸に突き刺さる内容の感情再生物語てした。

僕の目に映るきみと謎は」はミステリー、ホラー、青春が絡み合っていて素晴らしい余韻でした。


・新刊で印象的だった作品

「継母の連れ子が元カノだった5」

ふられたヒロインの扱いは珍しくて、生々しさがありました。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる15」

鋭太の夢の叶え方が泣けました。

「千歳くんはラムネ瓶のなか4」

スポ根の熱さが素晴らしい。

「さよならの言い方なんて知らない4」

心理戦の行方が気になります。



 

・新作で特に面白かった作品

恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/05/210000

 ニキ

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/11/213000

空想クラブ

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/12/210000

生まれつきの花

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/16/210000

この気持ちもいつか忘れる

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/17/210000

 経験済みなキミと、経験ゼロなオレがお付き合いする話。

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/20/210000

沖晴くんの涙を殺して

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/21/211500

姉ぶる初恋相手に絶対敗けない!

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/24/210000

僕の目に映るきみと謎は

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/25/210000


・新刊で特に面白かった作品

継母の連れ子が元カノだった5

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/01/210000

君と漕ぐ3

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/02/210000

育ちざかりの教え子がやけにエモい2

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/06/210000

 ひきこまり吸血鬼の悶々3

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/15/210000

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる15

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/13/210000

死体埋め部の回想と再興

千歳くんはラムネ瓶のなか4

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/19/210000

さよならの言い方なんて知らない4

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/29/210000


・既刊で特に面白かった作品

きみのために青く光る

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/26/210000

さよなら僕らのスツールハウス

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/28/213000

チルドレン

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/09/30/213000

戦力外捜査官

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2020/10/04/210000


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9月の読書メーター
読んだ本の数:42
読んだページ数:13704
ナイス数:1312

働く男 (文春文庫)働く男 (文春文庫)感想
良い感じに軽くて刺さる。ユーモア溢れる星野源さんの人情味が感じられました。様々な分野で活躍して忙しいと思うが、星野源さんは根っからのクリエイター。何かを生み出した広めていきたいという信念があるんだろう。又吉さんとの対談は深い思考のぶつけ合いのようで面白かったです。
読了日:09月30日 著者:星野 源
死呪の大陸 (MF文庫J)死呪の大陸 (MF文庫J)感想
世界観は良かったですが、展開の仕方に疑問を持ってしまったのは残念。1巻は主役に見せ場を持たせて欲しかった。キャラの背景は重いので、軽い空気が気になった。
読了日:09月30日 著者:斜守 モル
さよならの言い方なんて知らない。4 (新潮文庫)さよならの言い方なんて知らない。4 (新潮文庫)感想
今回は架見崎という街そのものを揺るがす事態に発展していくため、様々な人物に焦点を当てているので少々物足りないかもしれない。しかし、香屋の存在が広がっていくことやトーマの香屋への気持ちについては抜群に良かったです。ただ、1番はなんといっても今まで影が薄かった秋穂が目立つことが出来たことだと思います。
読了日:09月29日 著者:河野 裕
女王国の城 下 (創元推理文庫)女王国の城 下 (創元推理文庫)感想
下巻。厚いが、前半の冒険があったからこそ解決に繋がっているので良し。犯人の待遇とかは皮肉にも江神さんに刺さるもので、容赦ない。宗教は関わるものではないな。この作品のトリックは線密過ぎて驚くどころではなく、ただ唾を飲む感じになるのが凄い。
読了日:09月28日 著者:有栖川 有栖
夏の王国で目覚めない (ハヤカワ文庫JA)夏の王国で目覚めない (ハヤカワ文庫JA)感想
少女が家族との折り合いをつけられるようになる成長物語とその他の人物も成長していく晴れ晴れとした後腐れない結末が素晴らしいです。変則的なクローズドサークルに巻き込まれる複雑なミステリーも読み応えがあり、全てが明かされる解決シーンは圧巻でした。作家さんの他作品も追って行こうと思います。
読了日:09月27日 著者:彩坂 美月
僕の目に映るきみと謎は (角川文庫)僕の目に映るきみと謎は (角川文庫)感想
青春、ミステリー、ホラーの三要素を上手い織り合わせていて、読み終わったら全てが繋がっている構成に唸ること間違いなし。ホラーの要素が多めだが他の要素も効いていてホラーが苦手な人でも楽しめるようになってました。何より、表紙の主人公とヒロインのかけ合いや関係が好きすぎて愛おしい。シリーズ化されるのを願うばかりです
読了日:09月25日 著者:井上 悠宇
サイコメ 3 殺人希と期末死験 (ファミ通文庫)サイコメ 3 殺人希と期末死験 (ファミ通文庫)感想
ヤンデレ妹・綾花来襲。ひたすら兄を慕うのかと思いきや嫌いになったり、自由奔放な裏側に潜んでいた気持ちに振り回されるが、気がついて諭してくれるガスマスクの察しの優しさよ。鋭利は良いやつというのが際立っていました。
読了日:09月24日 著者:水城水城
アクセル・ワールド25 -終焉の巨神- (電撃文庫)アクセル・ワールド25 -終焉の巨神- (電撃文庫)感想
もう年1冊が限界なんだろう(悟り)そして、内容もいやーな終わりかたで個人的にやって欲しくなかったもので、ひたすら辛い。分かってるけど見たくなかったな… クロウの母親の話はこれからの伏線か。謡や玲那の話はほっこりしたりジーンと来るものがありました。メタトロンは可愛い。
読了日:09月24日 著者:川原 礫
姉ぶる初恋相手に絶対敗けない! (ファンタジア文庫)姉ぶる初恋相手に絶対敗けない! (ファンタジア文庫)感想
両片想いの主人公とヒロインが両親の再婚により姉弟関係になる。なんとしても結婚したい2人が見せる不器用な感情の見せ方が見事でした。最後に距離が縮まったと思ったら新たなヒロイン2人登場とか先の展開が気になる終わりかたでした。
読了日:09月23日 著者:佐倉 唄
少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)感想
凄い繋がりかた。少女達が色々な思惑を持って生きていった結果が死にたどり着く構成や展開が抜群に上手い。無駄なく終わりへ向かっていくので、潔いなと思いました。
読了日:09月23日 著者:湊 かなえ
死体埋め部の回想と再興 (ポルタ文庫)死体埋め部の回想と再興 (ポルタ文庫)感想
まさかの続巻。あの終わりが1番だと思っていたが、続きが読めて良かったと思う内容でした。死体を埋めたり背徳感に悩みながらも、祝部は織賀との関係を大事にしてたんだと分かる構成になっていたのが良かった。
読了日:09月22日 著者:斜線堂 有紀
沖晴くんの涙を殺して沖晴くんの涙を殺して感想
震災により家族を失い、感情も無くしてしまい、喜びの感情しか残っていなかった少年・沖晴。そんな沖晴が死が近づいている京香と過ごしいくうちに感情を取り戻していく再生の物語。非常に心に訴えかけてくる内容で、人は喜びも悲しみも背負っていきていくのが幸せなんだと思いました。辛いことがあっても感情が残っていれば大丈夫。生きていくうえで大切なものが詰まっていました。
読了日:09月21日 著者:額賀 澪
経験済みなキミと、 経験ゼロなオレが、 お付き合いする話。 (ファンタジア文庫)経験済みなキミと、 経験ゼロなオレが、 お付き合いする話。 (ファンタジア文庫)感想
非処女のヒロインのあり方は難しいと思うが、ギャル系のキャラとして括れない魅力がありました。主人公の龍斗はオタク気質でナヨナヨしているところがあるが、締めるところは締めていて好感が持てます。価値観が違う2人が付き合っていくことで距離を縮めていくのが魅力的でした。
読了日:09月20日 著者:長岡 マキ子
むしめづる姫宮さん (3) (ガガガ文庫)むしめづる姫宮さん (3) (ガガガ文庫)感想
思春期の心の揺らぎを虫の特性で表していて、良い青春物語だった。羽汰が様々な問題と関わっていき、自分の小ささに悩むが先生や凪、瀬川と受け止めてくれる人がいてくれたおかげで迷いながら生きていくのを選択出来て良かったです。素敵な締めくくりでした。
読了日:09月20日 著者:手代木 正太郎
千歳くんはラムネ瓶のなか (4) (ガガガ文庫)千歳くんはラムネ瓶のなか (4) (ガガガ文庫)感想
素晴らしいスポ根と詩的な表現。朔は野球、陽はバスケ。夢中でガムシャラになるからこそぶつかる周囲との壁。それを乗り越えていくのは容易いことではないけど、身体と心を束ねて前に突き進んでいく朔に惹かれますね。カッコいい主人公です。こんなのヒロイン全員落ちるに決まってる。陽も殻を破った最後は華麗で素敵でした。
読了日:09月19日 著者:裕夢
神さまのビオトープ (講談社タイガ)神さまのビオトープ (講談社タイガ)感想
生きていくうえで普通から外れた人達の心の葛藤が描かれていました。生き方は誰かに邪魔されるかもしれないが、心は広くあり続ける大切さが伝わってきました。
読了日:09月18日 著者:凪良 ゆう
この気持ちもいつか忘れる CD付・先行限定版この気持ちもいつか忘れる CD付・先行限定版感想
人生はみんな特別だと思いたがるし、思わない人もいる。純粋に不器用な主人公だからこそ一時の気持ちを大切にしておくことが出来た。ただ、大切な気持ちはいつまでも頭の中に居続けとは限らない。大切な気持ちと出会った時の衝動を忘れていくというのは悲しいけどそれだけではないんだなと思いました。
読了日:09月17日 著者:住野 よる
生まれつきの花: 警視庁 花人犯罪対策班生まれつきの花: 警視庁 花人犯罪対策班感想
差別がこの物語の大事な部分になっていて、現代の問題を取り入れつつミステリーもやっていて器用な作家ならではの作品でした。前半の事件の違和感がそのまま真相に繋がっていて、見ていたものは全て表面でしかなかったのを知ってからのひっくり返る様は素晴らしかったです。良い社会派ミステリーでした。
読了日:09月16日 著者:似鳥 鶏
そして、バトンは渡された (文春文庫)そして、バトンは渡された (文春文庫)感想
親というバトン。最後に託されものは栄光だった。細かなところで引っかかるものがありましたが、親から子供への様々な愛情表現が良かったです。
読了日:09月15日 著者:瀬尾 まいこ
青い花の下には秘密が埋まっている 四季島植物園のしずかな事件簿 (宝島社文庫)青い花の下には秘密が埋まっている 四季島植物園のしずかな事件簿 (宝島社文庫)感想
タイトルにある青い花の下に眠っていた真実は暖かくて切ない気持ちになりました。主人公の過去の憎しみが晴れて良かった。最初は好きじゃないなと思ったが、徐々に魅力が出てきました。
読了日:09月15日 著者:有間 カオル
竜と祭礼3 ―神の諸形態― (GA文庫)竜と祭礼3 ―神の諸形態― (GA文庫)感想
だんだん思考を重ねていくうちにたどり着いたイクスとユーイの再会のところは情報量の多さにやられそうになるが、噛み砕いていく楽しさがありました。感想書きづらいのは魅力が形を見せないからか。次巻が楽しみです。
読了日:09月14日 著者:筑紫一明
お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件3 (GA文庫)お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件3 (GA文庫)感想
周や真昼達が進級したことにより、周囲との関係も変わってきて、学校内でも近づけるようになった2人。相変わらず煮え切らない周の頑な気持ちも真昼の攻めの姿勢で癒されて良かったです。これは真昼から行くしかないのかな。主人公として周から行ってほしいんだが。
読了日:09月14日 著者:佐伯さん
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 15 (GA文庫)俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 15 (GA文庫)感想
カオルが遂に牙を剥く。今回は控えめだったが次巻では本領発揮してきそうな要素は伝わってきた。そして、鋭太の念願の推薦については、そうなるのか〜と唸らずにはいられない。カッコいいな。真涼は千和を買っていたからこそあの怒りが生まれるんだな。偽物が本物を上回った。次巻がめちゃくちゃ楽しみです。
読了日:09月13日 著者:裕時悠示
ひきこまり吸血姫の悶々3 (GA文庫)ひきこまり吸血姫の悶々3 (GA文庫)感想
今巻は説明が多めでエンジンがかかるのが遅めだが、コマリが本気出してからの熱量は爽快。本人は覚えてないが周りがコマリから希望を貰って悪を倒すのは痛快ですね。平和を目指す同志が増えたり、世界観が広がっていき、これからどうなるのか楽しみです。
読了日:09月13日 著者:小林湖底
カノジョの妹とキスをした。2 (GA文庫)カノジョの妹とキスをした。2 (GA文庫)感想
あぁ落ちていく。晴香にも事情はあるんだろうけど、これは時雨に傾くよ。正直、もっと緊迫していくのかと思ってたがあっさりケリがつきそうだな。博道の情緒不安定かところは苛々するが、晴香も駄目だ。時雨しか魅力がない。
読了日:09月12日 著者:海空りく
空想クラブ空想クラブ感想
空想を楽しんでいた仲間たちを引っ張っていたリーダーが死に、宙ぶらりんな状況で数年が経っていた時間が動きだす。再びみんなが集まって空想するために足や頭を使い奔走する様はまさに青春でした。真実は明るいものではなかったが、最後に託した光に救われた気持ちになりました。
読了日:09月12日 著者:逸木 裕
ニキニキ感想
周囲に合わせられなくて苦しんでいる少年が周囲を騙して自分の好きなまま生きている先生と出会うことで変化していく。飲み込めない感情が溢れていたが、最後はこれからも生きていく2人の姿が想像出来る良い余韻でした。
読了日:09月11日 著者:夏木 志朋
わたし以外とのラブコメは許さないんだからね (電撃文庫)わたし以外とのラブコメは許さないんだからね (電撃文庫)感想
有坂さんかわええ… それが1番。主人公の瀬名と最初から両想いで糖分多めでした。ベタなやりとりに、ひたすらニマニマしてしまいます。ただ、付き合うまでの日々がもっと読みたかったなと。これからどうなっていくのか楽しみなラブコメです。
読了日:09月10日 著者:羽場 楽人
宇宙でいちばんあかるい屋根 (光文社文庫)宇宙でいちばんあかるい屋根 (光文社文庫)感想
映画観てから読んだから細かな違いを感じれて良かった。小説はファンタジー色強めで、映画は現実に寄せていきかつ幸せな方向に変わっていて、どちらも良かったです。つばめが星ばあと過ごした時間は貴重な宝物なのが読んでて伝わってきました。
読了日:09月10日 著者:野中 ともそ
泣きたい私は猫をかぶる (角川文庫)泣きたい私は猫をかぶる (角川文庫)感想
映画が見れないので小説で。両親を拒絶していた美代が自分がいかに視野が狭く、思慮が足らなかったのかが分かるのは貴重な経験だ。想い人の日之出も葛藤を抱えながらも成長していくのはまさに青春でした。思春期ならではの悩みと猫になるというファンタジー要素が上手く噛み合っている作品でした。
読了日:09月08日 著者:岩佐 まもる
戦力外捜査官 姫デカ・海月千波 (河出文庫)戦力外捜査官 姫デカ・海月千波 (河出文庫)感想
過去と現在の事件が交差していき、たどり着いた犯人の叫びは誰が否定出来るのか。戦力外になる主人公バディや周りの人物のキャラが立っていて、会話や関係の変化が楽しめる魅力的な作品になっていました。続きを読みます。
読了日:09月08日 著者:似鳥 鶏
幻獣遁走曲【新版】 (創元推理文庫)幻獣遁走曲【新版】 (創元推理文庫)感想
猫丸先輩のアルバイト集みたいな感じで気楽に読めたり、ちょっとヒヤリとするところもあり、緩急が絶妙。様々な分野に唾をつけといて損はないという猫丸先輩の考えは習いたいと思いました。
読了日:09月07日 著者:倉知 淳
チルドレン (講談社文庫)チルドレン (講談社文庫)感想
常識に囚われずに自分が信じる考えを貫く陣内の陽と陰の姿が魅力的に感じました。家庭調査官にお仕事要素としての家庭の問題に対してのアプローチは難しいなと。ただ、陣内みたいな人がいればなんだかんだ愉快で楽しめるんだろうな。短編でありながら長編とも取れて素晴らしかったです。
読了日:09月07日 著者:伊坂幸太郎
きみのために青く光る (角川文庫)きみのために青く光る (角川文庫)感想
再読。似鳥鶏先生の作品で初めて読んで印象的だったのもあるが改めて読んでも全ての短編が少しのファンタジー要素を活かした成長物語になっていて好きです。単巻でまとまっているが、登場人物の未来が楽しみになりますね。
読了日:09月06日 著者:似鳥 鶏
さよなら僕らのスツールハウス (角川文庫)さよなら僕らのスツールハウス (角川文庫)感想
男女が人生の一部を共有するシェアハウス。そこでの生活はみんなそれぞれが違う想いで受け止めていて、その違いを各人物ごとに見せていくのは儚くて暖かいものでした。各話読み進めていくうちに繋がっていく縁には胸に来るものがありました。
読了日:09月05日 著者:岡崎 琢磨
糸 (幻冬舎文庫)糸 (幻冬舎文庫)感想
映画では漣と葵目線だったが、小説では他の登場人物の視点から掘り下げていて、映画の合間にあった情報不足を補えました。良い小説だと思います。映画観た人は是非読んでほしいです。
読了日:09月04日 著者:林民夫
あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね (ファミ通文庫)あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね (ファミ通文庫)感想
過去の傷に苦しむ主人公に寄り添う、クレイジーヒロイン2人。あれ?ヒロインとは?ここまで振り切った犯罪や道徳を犯してくると笑える。前半、中盤、終盤とがらりと雰囲気が変わっていき、最後に見せたヒロイン2人の勇気には拍手ですね。
読了日:09月03日 著者:藍月 要
女王国の城 上 (創元推理文庫)女王国の城 上 (創元推理文庫)感想
上巻。ひたすら謎を感じさせるもので、ここからどう解決へ持っていくのか楽しみです。マリアが意味深な発言をすることが多かったが、的をいているのか気になる。
読了日:09月03日 著者:有栖川 有栖
サイコメ 2 殺人姫と林監学校 (ファミ通文庫)サイコメ 2 殺人姫と林監学校 (ファミ通文庫)感想
ハーレム状態になったけど、これほど羨ましくないものも珍しい。殺人が当たり前の学校からどう抜け出すのか。妹ちゃんは兄よりやばいよ…
読了日:09月02日 著者:水城水城
育ちざかりの教え子がやけにエモい (2) (ガガガ文庫)育ちざかりの教え子がやけにエモい (2) (ガガガ文庫)感想
ひなたがどこにいても浮いた存在で、周りに良くも悪くも影響を与えていく。だが、達也にはあまり効果がないようだったが、たまりにたまった達也への想いが溢れてしまうあたりひなたも中学生なんだと感じられる。ひなた母のことがあるなら、これから2人は…
読了日:09月01日 著者:鈴木 大輔
恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。 (ファンタジア文庫)恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。 (ファンタジア文庫)感想
田舎に帰って恋愛とは関係ない、スローな生活を送ろうとしていた主人公・和泉だが、同じく恋愛に興味がない友近と偽の恋人関係を結ぶことで大変なことに。和泉の語りが柔らかく頬が緩みつつ、ほんのりラブコメ要素も散らばせた印象で、これからが楽しみなラブコメです。
読了日:09月01日 著者:岬 かつみ
継母の連れ子が元カノだった5 あなたはこの世にただ一人 (角川スニーカー文庫)継母の連れ子が元カノだった5 あなたはこの世にただ一人 (角川スニーカー文庫)感想
結女のポンコツ具合には慣れていたが、前巻の流れからこうだと先が思いやられますね。いさなは負け方が上手いヒロインですね、振られてもしっかり美味しい立場に居座れるんだから、その図々しさに魅力を感じ始めてきました。珍しく水斗が読み間違えていたが、しっかり修正してくるんだからモテるよな。
読了日:09月01日 著者:紙城 境介

読書メーター



カノジョの妹とキスをした。2

カノジョの妹とキスをした。2 (GA文庫)

 

不純愛ラブコメ

まさかこうなるとは… 予想を超えるくらいドロドロになっていきそう。

晴香のターンだと思っていたが、予想以上に潔癖で身体を許さない。事情はあるんだろうけど、それを話さないと博道は信じられないよ。

好きが呪縛になっていきそうだけど、時雨がどうにかするというのか。

時雨が作品の潤いになっていくなんて予想外。

浮気は好かないが、なぜか博道と時雨の後ろめたい関係を肯定したくなりそうだ…

 

博道と晴香が付き合っていくのは難しいんじゃないかな。

時雨が晴香とどう向き合っていくのか楽しみです。

 

(あらすじ)

初めての恋人・晴香と付き合って一ヵ月。親が再婚し恋人とそっくりな義妹が出来た。名前は時雨。晴香の生き別れの妹だ。俺はそんな義妹とキスをした。重ねられた時雨の唇の感触が忘れられない。晴香とキスはそれに塗り潰されて思い出せないのに。時雨を異性として意識する時間が増える。でもそんなのは晴香に対する裏切りだ。俺は晴香との仲をもっと深め、時雨と距離を置こうとする。だが俺がそう決意した日、時雨が高熱を出して倒れてしまい…?彼女の双子の妹からの告白。高2の夏休み。お泊りデート。動き始める“不”純愛ラブコメ、『堕落』の第二巻!

 

 

 

戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

戦力外捜査官 姫デカ・海月千波 (河出文庫)

 

タイトル通り、戦略外捜査官になるまでのドジっぷりには目を当てられない。

だが、戦略外になってからが本番。

普通だったら何もしなくていいという意味だけど、海月は何してもいいと捉える。

最初は噛み合わないバディだったが、設楽が海月が真面目に事件と向き合っていることを認め、互いに信頼出来ると思い合ってからは怒涛の展開で面白かったです。

序盤から挟まれていた過去の事件と今起きている事件が繋がったときは見事な展開だと思いました。

また、犯人が叫んだ訴えが切なるもので、それに応える警察側の主張も立派なものでした。

読み応えのある作品になっていました。

被害者から容疑者へ人の心は変わってしまうときがあるが、負けずに現実と戦わないといけないんだな。辛いけど。

 

シリーズものということで追っていきたいと思います。

 

(あらすじ)

警視庁捜査一課に着任したドジッ娘メガネ美少女警部・海月千波は、周囲の期待を裏切る捜査能力の低さで、配属から2日で戦力外通告を受ける。お守役の設楽恭介刑事と独自に連続放火事件を追ううち、女子大学院生殺人、さらに7年前の幼女殺害事件に辿り着くが…。凸凹コンビは犯人の壮大な復讐計画を阻止できるのか!?

 

 

 

戦翼のシグルドリーヴァ Sakura (上)

戦翼のシグルドリーヴァ Sakura(上) (角川スニーカー文庫)

 

前日譚 日本編。

欧州編に比べて、まだ危機が遠くにいるといったところで穏やかな始まり。

沖田桜が枯れない桜という異名通り、意志の強い少女だが、まだ幼い渡来園香や上司である天塚弥生や神宮寺晃という癖者と過ごしていくうちに着実に成長していく、

忙しく厳しい特訓を挟みつつ、ドタバタ騒ぎで賑やかな雰囲気だが、もちろんそう上手くはいかずに、桜にとっては辛いことが沢山ある。

悩み、心揺れながらも決して折れずに戦乙女を目指し、しっかりなってみせて、素晴らしい限り。

桜や園香が戦乙女になるまでの過程は苦しみぬいた末だったから、戦場で輝く姿を期待したいな。

 

ピラー来襲により緊急事態に。

平和だった日本にも危機が訪れて、戦乙女の力が必要になり、桜や園香、弥生や晃達が死地へ向かわなければならなくなるが、彼女達ならきっと大丈夫だと信じたいです。

 

下巻はハードな展開になるだろうが、枯れない桜はどう逆境に立ち向かっていくのか楽しみで仕方ないです。

 

 

(あらすじ)

長月達平が送る空戦ファンタジー。 少女たちの戦いの舞台は、日本の空へ― 

突如、世界中に出現した正体不明の『敵性存在』。 
その敵に対抗できるのは、神に選ばれし存在――『戦乙女』だけだった。 
自衛官の父を持つ沖田・桜は、座して平和を甘受する生活に満足できず、誰かのために戦う力を求めて『第一次戦乙女選抜試験』への参加を決める。 
そこで桜が出会ったのは、弱冠11歳ながら『戦乙女』を志す少女、渡来・園香だった。 
ときに競い、ときに肩を並べ、『戦乙女』を目指して訓練の日々を送る桜たち。 
しかし、運命の時は刻一刻と近付いて――。 
「かかってきなさい、侵略者。あなたたちの蛮行を、日ノ本の桜は許しはしない」

 

 

それでも、好きだと言えない

それでも、好きだと言えない (講談社ラノベ文庫)

 

タイトルと表紙から漂う名作臭がたまらないですね。

期待してた分、どうなるかと思いましたが、見事に期待を裏切ってくれて素晴らしいどころではなく最初から最後まで惹きつけられました。

 

主人公の有馬悠人が記憶喪失の幽霊・レイナと出会って、変わっていく。

自分の気持ちを押さえ込んで生きていた悠人が天真爛漫なレイナに背中を押されて、嫌われても自分の思っていることを吐き出せるようになり、周りからも人が寄ってくるようになるのは良いことだ。周りやその場の空気に合わせているだけでは個性が死んでしまう。

クラスメイトとぶつかり合いながら成長していく悠人だが、レイナに問題が起きていた。

レイナの問題は悠人の過去が関係していて、中盤から一転してシリアスへ。

悠人が自分の気持ちを押さえ込むことになった原因やレイナが幽霊になった原因、レイナが悠人に取り憑いていた理由が繋がっていたのは見事な構成でやるせなさを感じます。

ただ、そこで立ち止まらずに、レイナの切ない過去が明かされてからの悠人の奮闘には胸が熱くなりました。

最後の悠人とレイナが幸せを手繰り寄せようと想いを告げる最後は心に響きました。

 

1冊で様々な感情を味わえて素敵な作品でした。

1度読んだら印象に残る作品になりました。

 

読み終えてタイトルを見るとまさに作品の切ない心が映し出されているようで、良いタイトルだなと。

 

これは、好きだと言えないよ。

 

(あらすじ)

夏の終わり。人付き合いが苦手な僕の前に現れたのは、記憶喪失の幽霊、レイナだった。レイナに取り憑かれた僕は、彼女を成仏させるため、記憶を取り戻す手助けをすることになった。 
けれど、天真爛漫でお節介なレイナの存在は、僕の日常を大きく変えていき、そして僕の心さえも奪ってしまった。だけどこの気持ちは絶対に伝えることはできない。レイナの死の真相と彼女の後悔を知ってしまったから……。 
後悔と一途さと失われた記憶が紡ぐ、”7つ”の好きだと言えない理由。大切だからこそ、伝えられない想いがある。ほろ苦くて、ちょっぴり泣ける青春ラブストーリー。 
――それでも、好きだと言えない。 

 

天才美少女な幼馴染のくせに、なんで俺の前でだけスキだらけなんだよ

天才美少女な幼馴染のくせに、なんで俺の前でだけそんなにスキだらけなんだよ (角川スニーカー文庫)

 

主人公・桐島公平とヒロイン・神野毬萌が幼馴染という関係で、天才で周りから注目される存在である毬萌は公平と一緒にいる間は気を抜けて過ごしている心地良い空気はとても良かったです。距離が近いからこそ互いに遠慮なくぶつかり合えるし気を許せる関係が羨ましい。

しかし、近いからこそ恋という意識は芽生えてなかった。

ただ、公平に後輩の花梨がぐいぐいきていて、毬萌の心境は揺れて、今まで隠していた気持ちが浮かび上がってきて、苦しんでしまう。だが公平が真っ直ぐに向き合ってきて、気持ちを落ち着ける。

認識の隙間を縫って互いに意識しあえるようになった公平と毬萌の関係の発展が楽しみです。

 

花梨ちゃんと毬萌の争いが楽しみです。

 

公平の語りや文章が良い意味で砕けていて、好きです。

ブレない公平の行動、勢いある展開、ヒロインの無邪気さ、魅力的な作品です。

 

是非シリーズ化してほしいです。

 

 

 

(あらすじ)

このラブコメは……スキだらけ! 

幼馴染の神野毬萌は、チートレベルの天才と評判の美少女だ。 
しかし何故か俺の前でだけ、天才と紙一重の突拍子もない行動力で突如ポンコツに変貌する。 
「にははー、コウちゃんありがとっ!」 
そんなあいつを陰ながら助けてやるのが俺の日常だ。 

4月から生徒会長に就任した毬萌を補佐するべく、幼馴染の腐れ縁で俺も副会長になることに。 
だが、ある日俺が後輩の冴木花梨に告白されてから、幼馴染の距離感に変化が訪れた。 
俺の前でも完璧なままでいようと、必死に無理をする毬萌。 

「コウちゃんに幸せになってほしいんだもん」と涙を見せるお前は……なんで俺の前でだけそんなにスキだらけなんだよ。