羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022年 6月読んだ本とおすすめ作品

 6月の新作では、電撃文庫の新人賞作品・竜殺しのブリュンヒルドが特に印象的でした。多くの人に読んでもらいたい作品でした。青春とミステリーを組み合わせた、夏休みの空欄探しが眩しかったです。

新刊では、競歩王、よう実、グリムガル、クジラアタマの王様が印象的でした。

 

 

・おすすめの新作

竜殺しのブリュンヒルドhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/11/120000

本格王2022 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/17/210000

夏休みの空欄探しhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/23/210000

凡者の合奏https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/26/120000

同い年の妹と、二人一人旅https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/27/210000

 

・おすすめの新刊

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 V 信頼できない語り手https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/13/210000

虚ろなるレガリア3 All Hell Breaks Loose https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/12/210000

競歩https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/16/210000

晴れ、時々くらげを呼ぶhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/18/120000

魔女と猟犬 (3) https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/19/210000

発注いただきました! https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/21/220000

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編7 https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/24/213000

灰と幻想のグリムガル level.19 この世のすべてを抱きしめて痛いhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/25/213000

クジラアタマの王様https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/28/210000

 

 

・おすすめの既刊

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/09/210000

ただ、それだけでよかったんですhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/29/120000

高校事変 XII https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/02/210000

運転者 未来を変える過去からの使者https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/03/120000

幻獣調査員https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/06/120000

和菓子のアンhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/07/210000


6月の読書メーター
読んだ本の数:41
読んだページ数:13277
ナイス数:742

和菓子のアン (光文社文庫)和菓子のアン (光文社文庫)感想
再読。主人公・アンの成長物語でもあり、デパ地下のお仕事要素あり、和菓子の知識あり、ミステリーもあら、色々な要素が詰まっていながらも混雑せずにすらっと頭に入ってくるのは作品の良さですね。アンの同僚が個性的で掛け合いも楽しい。今作を読んだら和菓子を食べたくなるのと、現実でアンみたいな子がいないか探したくなるかもしれない。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/07/210000
読了日:06月30日 著者:坂木 司
学園の魔王様と村人Aの事件簿学園の魔王様と村人Aの事件簿感想
ラノベみたいな作風でサクサク読める。探偵と助手の関係性を楽しむ作品かな。謎、事件が半グレが関わるものがほとんどで、求めていた日常の謎ではなかったのが残念でした。
読了日:06月29日 著者:織守きょうや
クジラアタマの王様 (新潮文庫)クジラアタマの王様 (新潮文庫)感想
夢での戦いの結果が現実に影響される。最初は半信半疑だったが、物語が進むにつれて納得するしかないような展開にしていて上手い。前半の社会人として、厄介な上司に振り回されていながら、なんとか立て直そうと働く姿は応援したくなりました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/28/210000
読了日:06月28日 著者:伊坂 幸太郎
100億人のヨリコさん (光文社文庫)100億人のヨリコさん (光文社文庫)感想
最初は軽いホラーのようだったが、次第に世界規模に広がっていくのは頭が痛くなります笑 解決方法は疑問があるが、収まってくれて良かったなと。
読了日:06月28日 著者:似鳥 鶏
同い年の妹と、二人一人旅 (MF文庫J)同い年の妹と、二人一人旅 (MF文庫J)感想
一人旅好きの主人公・海人の親と旅館の女将さんが再婚することにより、義理の妹・栞が出来る。そのことにより、起こる変化。海人についてくる栞、最初は仕方なしだったが、次第に誰かと旅をする良さに気づいていくというもの。良い青春。旅の様子も愉快で、続いて欲しいなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/27/210000
読了日:06月27日 著者:三月みどり
今夜、世界からこの涙が消えても (メディアワークス文庫)今夜、世界からこの涙が消えても (メディアワークス文庫)感想
前作のスピンオフみたいな形。正直、シチュエーションが好みではなかった。
読了日:06月26日 著者:一条 岬
幻獣調査員2 (ファミ通文庫)幻獣調査員2 (ファミ通文庫)感想
再読。1巻のあの別れが時折顔を見せていて、しんみり。忘れられないよね。勇者のあり方を見ると、幻獣だけでなく、人間も悪いよね。
読了日:06月26日 著者:綾里 けいし
灰と幻想のグリムガル level.19 この世のすべてを抱きしめて痛い (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.19 この世のすべてを抱きしめて痛い (オーバーラップ文庫)感想
絶望的な状況を様々な人視点で見ることで、より絶望感が味わえる。ハルヒロの心が折れて、無力感に苛まれるのも無理はない。これ、本当に物語を終えられるのか心配だ。メリィ、クザク、セトラはどうなる。ランタとユメが癒しでした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/25/213000
読了日:06月25日 著者:十文字 青
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編7 (MF文庫J)ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編7 (MF文庫J)感想
文化祭。長谷部の復讐に気を使いつつ、クラスのメイド喫茶を成功に導くために様々な手を打つ清隆が流石。それだけに止まらずに自分に歯向かう敵を相手をせずとも排除してみせるのは、痺れる。他のクラスや南雲会長にも目を向けていて、今後に向けての伏線も巻いていた。最終的に全ては清隆の思い通り。だからこそ、清隆の本意が気になる。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/24/213000
読了日:06月24日 著者:衣笠彰梧
【Amazon.co.jp限定】凡者の合奏(特典:オリジナル歌詞「音声朗読」データ配信)【Amazon.co.jp限定】凡者の合奏(特典:オリジナル歌詞「音声朗読」データ配信)感想
歌詞を書いているからか文章が上手くて、その当時の感情を文字に落とし込むのに長けているなと。少年、青年、成長過程にある葛藤や苦悩は読めて良かったなと。辛い目にあっても、良い方向へ行けたのは片岡さんの人柄の良さと実力、周りの支えがあったからこそなのかなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/26/120000
読了日:06月24日 著者:片岡 健太
今夜、世界からこの恋が消えても (メディアワークス文庫)今夜、世界からこの恋が消えても (メディアワークス文庫)感想
再読。映画化、続編おめでとう。ということで読み返しました。記憶を失ってしまう少女と心閉じていた少年が付き合うことで、起こる変化。それは互いにとって必要なこと。しかし、現実は甘くなかった。終盤の反転とも言える展開は辛いが、絶望を乗り越えていく意思の強さに救われました。
読了日:06月23日 著者:一条 岬
夏休みの空欄探し夏休みの空欄探し感想
一夏の青春を少年、少女が過ごしていく。暗号を解いていくミステリー要素があるが、男女の恋愛や遊んでいる様子が強く印象に残りました。主人公とクラスメイト、男同士のやりとりや関係の変化も読み応えがありました。最後まで読んだら、青くて苦い、青春の味が感じられます。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/23/210000
読了日:06月22日 著者:似鳥 鶏
発注いただきました! (集英社文庫)発注いただきました! (集英社文庫)感想
短編、エッセイ、それぞれ企業から出されたお題に答えた作品の数々。最初はちょっと心配していたが、流石は朝井リョウ先生。どの話も惹きつけられる魅力があって、最後までワクワクして読めました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/21/220000
読了日:06月21日 著者:朝井 リョウ
紙魚の手帖Vol.05紙魚の手帖Vol.05感想
叙述トリックを題材にした特集。個人的には石持先生のダークなやり口と似鳥鶏先生の自由な感じが好きでした。共にシリーズ化して欲しいくらい。連載では坂木司先生の話が現代のコロナ禍の問題点を突きつつ、少年の葛藤と成長が楽しめて良いです。
読了日:06月20日 著者:石持 浅海,大倉 崇裕,倉知 淳ほか
幻獣調査員 (ファミ通文庫)幻獣調査員 (ファミ通文庫)感想
再読。久しぶりに読み返したが、それでもフェリ、クーシュナ、トローの旅は良いものでした。様々な幻獣と対面して、その幻獣に寄り添っていくフェリの姿勢は魅力的です。また、各話の落ちが様々な余韻があって、楽しめます。幻獣と人の関わり方が多種多様で、だからこそ、分かり合おうとするフェリが映えるのだなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/06/120000
読了日:06月19日 著者:綾里 けいし
魔女と猟犬 (3)魔女と猟犬 (3)感想
久しぶりの続巻で分厚い。正直、登場人物を把握するのが大変だった。しかも入り乱れての乱闘は中々。今回の悲劇の中心にいた2人に関して、良い意味で騙されました。今後どうなるのだろう。ロロが凍っていた分、出番が少ないのは残念。ロロとテレサリサの関係が好きなだけに、次巻は期待しますよ。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/19/210000
読了日:06月18日 著者:カミツキレイニー
霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない (2) (ガガガ文庫 ガあ 17-2)霊能探偵・藤咲藤花は人の惨劇を嗤わない (2) (ガガガ文庫 ガあ 17-2)感想
1巻の軽さとシリアスが絶妙な加減が好きだっただけに今回はちょっと受け入れ難い。ちぐはぐした感じがしました。あくまで個人的には… 
読了日:06月17日 著者:綾里 けいし
変人のサラダボウル (3) (ガガガ文庫 ガひ 4-17)変人のサラダボウル (3) (ガガガ文庫 ガひ 4-17)感想
なんでか知らないけど、中毒的な魅力があります。サラが小学校を支配し、友奈は新たな学校で立ち位置を決める、リヴィアは相変わらず予想外の方向へ行く、ブレンダは空回り。大きな出来事はないが、じわじわくるものがあります。特にリヴィアは遊び過ぎ笑 ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/20/210000
読了日:06月17日 著者:平坂 読
本格王2022 (講談社文庫)本格王2022 (講談社文庫)感想
道尾先生、芦沢先生の短編が飛び抜けて好きでした。最初から最後まで気が抜けないうえに、結末までたどり着いたら頭から離れない余韻があったのが良かったです。他には大山先生、方丈先生の短編はトリック、動機が大胆でアッとさせられるのが流石だなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/17/210000
読了日:06月17日 著者:道尾 秀介,大山 誠一郎,芦沢 央,方丈 貴恵,浅倉 秋成,森川 智喜
晴れ、時々くらげを呼ぶ (講談社文庫)晴れ、時々くらげを呼ぶ (講談社文庫)感想
表紙が変わっていて、可愛らしかったので読みましたが、良い読書でした。様々な実在する小説が会話に出てきていて、知っている人はニヤけてしまう。タイトルのクラゲを呼ぶというのは理不尽から身を守るためでもあり、現実と戦うことでもある。主人公の父親ととの確執を解く方法は味があって良かったです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/18/120000
読了日:06月16日 著者:鯨井 あめ
競歩王 (光文社文庫)競歩王 (光文社文庫)感想
最高のスポーツ小説でした。競歩という競技について知ることが出来たし、主人公達の崖っぷちに立っている状況からの変化は目を見張るものがありました。燻っている人や何かきっかけを欲している人によく突き刺さる物語でした。人生を切り開いていくのは、結局は自分の意思なんだなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/16/210000
読了日:06月15日 著者:額賀澪
運転者 未来を変える過去からの使者 (喜多川 泰シリーズ)運転者 未来を変える過去からの使者 (喜多川 泰シリーズ)感想
自己啓発の内容を物語に組み込まれていて、不思議の連続だけど、読む手が止まらない。運については使う、貯めるという意識を持つというのは、ハッとさせられました。不機嫌だったら、人生の転機を見逃してしまうというのは事実なのかもしれないなと。最後まで読むと、気持ちの有り様が変わるような気がしました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/03/120000
読了日:06月14日 著者:喜多川 泰
声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない? (電撃文庫)声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない? (電撃文庫)感想
限界オタクめくるの声優としての悩みにスポットを当てていて、悩みながらも自分の声優としてのあり方を考えていく。声優が好きで、尊敬しているからこそ自分は引いてしまう。役に選ばれることに必死になれない部分は意外でしたが、友人の花火や夕陽とやすみの支えで吹っ切れて良かった。声優界で生き抜いていくには覚悟が必要なのがよく伝わってきました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/14/210000
読了日:06月13日 著者:二月 公
虚ろなるレガリア3 All Hell Breaks Loose (電撃文庫)虚ろなるレガリア3 All Hell Breaks Loose (電撃文庫)感想
世界観の深掘りして、登場人物の背景も描いていたら濃密な物語になるよなと。ヤヒロの忘れていた過去が思い出されたり、力が暴走する中、彩葉がヤヒロを鎮めるのは呆気ない気もするが、これくらい緩い方が良いですね。徐々に明かされていく事実から、今後どうなっていくのか目が離せなくなってきました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/12/210000
読了日:06月12日 著者:三雲 岳斗
天才弁護士の孫娘 比良坂小夜子と御子神家の一族 (角川文庫)天才弁護士の孫娘 比良坂小夜子と御子神家の一族 (角川文庫)感想
わちゃわちゃした作風ながら、弁護士の仕事の過程はなるほどなと。遺産相続で揉めて、事件が起きる。定番な形だけども犯人へたどる過程が魅力的でした。
読了日:06月12日 著者:雨宮 周
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 V 信頼できない語り手 (角川文庫)ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 V 信頼できない語り手 (角川文庫)感想
推理小説としてかなりフェアな事件だった。ただ、真犯人に関してはたどり着ける余地があったかは分からない。ある程度は予想出来るシチュエーションだが、点と点を繋いで真実に至る解決章が爽快でした。探偵として成長する李奈の苦悩も惹かれます。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/13/210000
読了日:06月11日 著者:松岡 圭祐
明日の罪人と無人島の教室 (電撃文庫)明日の罪人と無人島の教室 (電撃文庫)感想
これから、犯罪を犯す者達の更生計画として無人島で過ごすというもの。作品のコンセプトは分かるが、展開が遅いのが気になった。今後続くというならば、もう少し展開が早くても良かったな。
読了日:06月11日 著者:周藤 蓮
竜殺しのブリュンヒルド (電撃文庫)竜殺しのブリュンヒルド (電撃文庫)感想
世界観と登場人物の宿命が綺麗にマッチしていて、より悲劇を際立たせていた。久しぶりにドップリ浸かりたいと思ったファンタジー作品です。竜と人、親と子、複雑な関係を持ち、育った主人公・ブリュンヒルドの愛と復讐に揺れ動く様は惹きつけられました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/11/120000
読了日:06月11日 著者:東崎 惟子
最悪探偵 (Novel 0)最悪探偵 (Novel 0)感想
再読。犯人を徹底的に潰しにいく最悪探偵が好き過ぎる。犯人を炙り出す方法や、犯人を潰しにいく過程など、魅力的な悪でした。犯人は刑を受けて終わるが、被害者は何も出来ない。なら、犯人をボコボコにして刑務所にぶち込むのは悪くないのかなと。
読了日:06月10日 著者:望 公太
おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界 (電撃文庫)おはよう、愚か者。おやすみ、ボクの世界 (電撃文庫)感想
再読。最初から濡れ衣を着せられた主人公の逃走劇が始まり、一体何がどうなっているのだと気になる仕掛けになっていました。善良そうな主人公が恐喝をしていた理由やそんな彼を嵌めようとする思惑。様々な感情が入り乱れる。真相が明かされた時の虚しさ、悲しさは格別でした。救いは微かにありましたが、容赦ない無自覚な悪意が印象的でした。
読了日:06月09日 著者:松村涼哉
高校事変 XII (角川文庫)高校事変 XII (角川文庫)感想
結衣と架祷斗の最終決戦が幕を開ける。架祷斗は原爆やらミサイルやら手段を選ばずに結衣を殺しにくる。度を超えた架祷斗のやり方には呆れるしかない。結衣と架祷斗の勝敗を分けたのは、生き様の違いが。優莉家の複雑な関係もこれで落ち着くかな。悲しみや痛みを乗り越えて、結衣が成長していく姿は見事でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/02/210000
読了日:06月08日 著者:松岡 圭祐
高校事変 XI (角川文庫)高校事変 XI (角川文庫)感想
日本という国家が乗っ取られていく。そんな中、結衣は虎視眈々と動いていく。非常事態の中で、妹の凜香、智沙子のことを気にかけていて、それが後々に繋がっていくのは良いですね。結衣は自分を諦めているように見えるが、大切な人は守ろうとする意思を忘れないのは魅力だな。対して架禱斗は幼稚な感情で動いているから、正反対。さて、どうなる。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/01/210000
読了日:06月08日 著者:松岡 圭祐
ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)ただ、それだけでよかったんです (電撃文庫)感想
再読。作品の入口が衝撃だが、そこに至るまでの過程には徐々に情報を明かしていく塩梅だったり、ミステリーのようにミスリードする展開が挟まれていたりと、構成が素晴らしかった。細かな部分でん?と思う部分があるが、最後まで読むと飲み込んでしまいたくなる衝撃を体感します。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/29/120000
読了日:06月07日 著者:松村涼哉
手のひらの楽園 (新潮文庫)手のひらの楽園 (新潮文庫)感想
家庭の悩みを抱えて、恋もピンとこない。そんな主人公が成長、変化していく様子がじっくり描かれているのが良かったです。緩やかに時は流れながらも確かに前へ進んでいく登場人物達に勇気を貰えます。
読了日:06月06日 著者:宮木 あや子
ナナメの夕暮れ (文春文庫 わ 25-2)ナナメの夕暮れ (文春文庫 わ 25-2)感想
芸能界に揉まれて、自意識をコントロールする術を身につけていくのは良いことなんだが、1冊目の頃の赤裸々の様子を思うと惜しい気になります。笑 とはいえ、読んでいて考える部分があって良かったです。朝井リョウ先生の解説も良かったです。
読了日:06月06日 著者:若林 正恭
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)感想
好評なようで、気になって読んでみたらおすすめされる理由が分かる。オードリーとしてヒットした若林さんの細かなところを気にしたり、周りの社会人に合わせられず四苦八苦している様子をエッセイとして読むと、かなり好奇心をくすぐられる。きっと、自分に正直な人なんだろうなと。ハマる人にはハマる中毒性があります。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/09/210000
読了日:06月05日 著者:若林 正恭
陰キャだった俺の青春リベンジ2 天使すぎるあの娘と歩むReライフ (角川スニーカー文庫)陰キャだった俺の青春リベンジ2 天使すぎるあの娘と歩むReライフ (角川スニーカー文庫)感想
今回はそんなに修羅場になることなく…と思ったら、春華の家でとんでもない修羅場が待っていた。タイムリープしているからこそ、切り抜けられたが、新浜が1周目とは違う人生を歩いていく様子は応援したくなる。春華も新浜の影響で変わってきているようで、今後の2人の青春が楽しみで仕方ない。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/05/210000
読了日:06月04日 著者:慶野 由志
天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア (新潮文庫nex)感想
小鳥遊と鷹央の関係は仕事上同じ場所にいられるのだなと再確認出来ました。社会人として上からの辞令には逆らえない。別れそうになる2人にハラハラしつつ、最後まで気が抜けませんでした。医療ミステリーとしての真髄を見た気がしました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/08/210000
読了日:06月04日 著者:知念 実希人
看守の流儀 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)看守の流儀 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
看守の仕事は大変だ。全体的に各話ミステリーとしてはもちろんだが、登場人物の罪と更生は読み応えありました。全体的に仕掛けられたトリックには気づきませんでした。
読了日:06月03日 著者:城山 真一
プリズン・ドクター (幻冬舎文庫)プリズン・ドクター (幻冬舎文庫)感想
主人公の史郎が母の介護についてや自分のやりたいことではない刑務所で医者の仕事をすることについて、考えていき、変化していく様子は良いものでした。最初は嫌な気持ちがあったが、次第に仕事をする意味を見つけていくのは大切なことだ。母の介護に関しては何が正解かはわからないことだが、それでも母を尊重して、たどり着いた最後は見事でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/07/210000
読了日:06月02日 著者:岩井 圭也
神薙虚無最後の事件神薙虚無最後の事件感想
多重解決、作中作を取り入れていることで、どういう真相が待っているのか読めないことが良かったです。
読了日:06月01日 著者:紺野 天龍

読書メーター

薫る花は凛と咲く(3)

薫る花は凛と咲く(3) (マガジンポケットコミックス)

 

凛太郎が友人達の間にある壁をなくしたくて、勇気を出すのが素晴らしい。対応方法に誠実さが際立っていて、純粋さにやられました。

 

凛太郎の友人達に気持ちは伝わって、仲がより深まっていく様子は見事でした。

友人達も、やる時はやるところが見れて、印象が変わりました。

睨み合っていた関係が雪解けていくのにはホッとしました。

保科さんも良い感じに柔らかくなって、安心しました。

 

凛太郎と薫子のデートで、凛太郎が遂に自分の気持ちに気づいて、その気持ちから逃げられない様子が甘々でした。

 

凛太郎の金髪とピアスの理由には純粋な願いに胸を打たれました。

小さな頃から変わらないのは大切ですね。

 

今巻を読むと、より凛太郎が好きになること間違いなしです。

応援したい主人公です!

 

 

凛太郎がヒロインで薫子が主人公みたいな関係が良いですね。

 

底辺男子校・千鳥高校に通う紬 凛太郎と、お嬢様校・桔梗女子の和栗薫子。二人は出会い、一緒に過ごす時間に居心地の良さを感じていた。だんだんと距離が近づいていく二人とは裏腹に、隣接する二校の障壁は高く、凛太郎は千鳥の友人にも打ち明けられずにいた。そして、この隠し事がきっかけですれ違いが生じてしまう。悩み抜いた末、凛太郎はある日の放課後、薫子と彼女の友人・保科 昴を呼び出し…?

和菓子のアン

和菓子のアン (光文社文庫)

 

であいもんという和菓子を題材にしている漫画にハマっていまして、ふと今作を読み返してみました。

そうしたら、面白いこと。

和菓子って、1作品に物語が詰まっているのが分かると探して食べたくなりますし、意味を知りたくなってきます。

 

高校卒業して、人生に迷っているアンがデパ地下の和菓子屋で働くことで、迷ったり、悩みながらも成長していく。その様子を読んでいると応援したくなる、愛着が湧くような主人公でした。

 

主人公・アンの成長物語でもあり、デパ地下のお仕事要素あり、和菓子の知識あり、ミステリーもあり、色々な要素が詰まっていながらも混雑せずにすらっと頭に入ってくるのは作品の良さですね。

ふとした謎がまた、気になることで、その塩梅も上手い。

 

アンの同僚が個性的で掛け合いも楽しい。今作を読んだら和菓子を食べたくなるのと、現実でアンみたいな子がいないか探したくなるかもしれない。

 

最後の物語の締め方がタイトルにかかっていて、確かになと思って、物語を閉じるのが魅力的でした。

 

それにしても、和菓子が食べたーい。そんな気持ちが膨れあがってきます…

 

デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー。

幻獣調査員

幻獣調査員 (ファミ通文庫)

 

綾里先生の作品の中でもかなり好きな作品です。

久しぶりに読み返したが、それでもフェリ、クーシュナ、トローの旅は良いものでした。テンポ良い会話、柔らかい空気感、この3者の旅はずっと読んでいたいくらいだ。

 

様々な幻獣と対面して、その幻獣に寄り添っていくフェリの姿勢は魅力的です。また、各話の落ちが様々な余韻があって、楽しめます。

登場する幻獣達にも考えがあったり、特性がある。人との関係は難しいのかもなと思うが、その分かり合えなさが良いのかもしれない。

幻獣と人の関わり方が多種多様で、だからこそ、分かり合おうとするフェリが映えるのだなと。

 

闇の王がフェリと旅に出るまでの変化は見ものでした。トローの意地はかっこよかったです。

フェリの謎はなるほどなと伏線は確かにあったが、不意を突かれますね。

 

 

村を襲うも人は殺さない飛竜の真意とは。老人の巻きこまれた妖精猫の裁判の行方は。鋭い吠え声が響く村で娘達を食らう獣の正体とは―。独自の生態と超自然の力を持つ生き物、幻獣。謎多き存在である彼らと人の衝突が増えたため、国家は幻獣を調査し、時には駆除をする専門家を定めた。そのひとりである調査員のフェリは「人と幻獣の共存」を胸に世界で唯一の幻獣書を完成させるため旅を続けている。これは人と幻獣の関わりが生む残酷で優しい幻想幻獣譚。

揺籃の都: 平家物語推理抄

揺籃の都 平家物語推理抄 (ミステリ・フロンティア)

 

蝶として死す。から続巻が出るなんて嬉しいです。

やっぱり不憫な頼盛さん。清盛に振り回されている姿は歯痒い。それでも、自分のなすことをしていく姿は応援したくなります。

清盛の息子達にいびられながらも、数々の嘘を見抜くのは痛快でした。

 

ミステリーとしては、今回は長編でした。謎が謎を呼ぶ展開で、最後まで惹きつけて止みませんでした。

数々の疑問が一気に解けていくのは良かった。また、時代に即したトリックと動機で、なるほどなと唸るばかり。

事件の背景もしっかり練られていたから、最後の種明かし後も重くのしかかるものがありました。

 

 

1180年。平清盛は、高倉上皇や平家一門の反対を押し切ってまで、京都から福原への遷都を強行する。清盛の息子たち、宗盛・知盛・重衡は父親に還都の説得と、富士川の戦いでの大敗を報告するため、清盛邸を訪問するが、それを機に邸で怪事件が続発してしまう。清盛の寝室から平家の守護刀が消え、平家にとって不吉な夢を喧伝していた青侍が切断された屍で発見され、「怪鳥を目撃した」という物の怪騒ぎが起きる。清盛の異母弟・平頼盛は、異母兄に捕縛を命令されていた青侍を取り逃した失敗を取り戻すため、甥たちから源頼朝との内通を疑われる中、事件解決に乗り出すが……。

継母の連れ子が元カノだった9 プロポーズじゃ物足りない

継母の連れ子が元カノだった9 プロポーズじゃ物足りない (角川スニーカー文庫)

 

最近の今シリーズはサブキャラクターが登場して、その人物にスポットが当たっていて、少し物足りなさがありました。

それが今回はやっと、やっとの水斗と結女の話に。

今まで、なんだかんだで中途半端に終わっていたが、年貢の納め時。

結女が覚悟を決めて、水斗も真剣に結女との関係を考える。互いに考えて、考え抜いた結果にたどり着いた最後は、これが見たかったというものが詰まっていました。

 

恋への向き合い方は人それぞれだが、様々な話を聞いて、向き合っていった結果ならばより強固な関係になるだろう。

 

空回りしていた、結女。

考えても結果が出なかった、水斗。

そんな2人が迷いながらも、結論を出せたのは良いものでした。

 

 

これからが本番かもしれないが、とりあえず、おめでとうございます。

 

 

季節はクリスマス直前――いさなのイラストの才能に魅せられた水斗は、彼女のプロデュースに熱中していた。
気分転換に訪れたゲームクリエイターの講演会で登壇していたのは……結女の実父・慶光院で!?
「きみは、自分の幸せの形がどういうものか、すでに気付いてしまっているのではないかな?」
膨らむ結女への想いを自覚しながらも、二人が再び恋人同士になれば、それは家族の問題で。
そんな恋心と現実に揺れる水斗に、
「私と、一緒にいてくれないと……やだ」
結女は好意を隠さずぐいぐい攻めていき――!?
再び両想いとなった結女との未来か、いさなの才能を世に示す夢か。
今“きょうだい会議”を開くとき!

運転者 未来を変える過去からの使者

運転者 未来を変える過去からの使者

なんとなく気になって読みましたが、大当たり。

運が悪いとか嘆いたり、不機嫌でブスッと過ごすのではなく、運は使う、貯める。ものだと考えて、機嫌良く過ごすことで転機を見逃さないようにする。意識を変えていこうと思える一冊でした。

 

自己啓発の内容を物語に組み込まれていて、不思議の連続だけど、読む手が止まらない。

最初は不機嫌でチャンスを見逃してしまう主人公にムッとさせられたが、案外こういう人が多いかもしれないし、自分もこうなってしまうのではと身が引き締まりました。

 

運については使う、貯めるという意識を持つというのと、不機嫌だったら、人生の転機を見逃してしまうというのは事実なのかもしれないなと。最後まで読むと、気持ちの有り様が変わるような気がしました。

今作はアドバイスをくれる運転者がいたからこそ、主人公は人生を見つめ直すことが出来た。今作を読んだら、数々の名言を頭に残したいなと思いました。

 

人生を楽しむうえで、重要なことばかりでした。

 

 

 

「…なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。累計80万部喜多川泰、渾身の感動作!報われない努力なんてない!