羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2022-01-01から1年間の記事一覧

死にがいを求めて生きているの

周りのように上手く生きられない、何かと対立しないと自我が保てない、平成の時代が生み出した見えない対立構造が描かれている。 ゆとり教育、誰かと比較するのではなく自分らしさを、生きがい、やりがい、時代の流れによって変わらざるを得ない世の流れに翻…

陰キャだった俺の青春リベンジ3 天使すぎるあの娘と歩むReライフ

今回は社畜の経験が生かせない、運動が鍵になってきた。 全体的に和やかな様子でした。ピンチと言えば、新浜が運動が苦手で球技大会で足を引っ張らないように、春華にみっともない姿を見せないように特訓したことかな。 前回の人生で失敗した苦い思い出を払…

2022年14本目線は僕を描く

めちゃくちゃボロ泣きしました… 原作が好きで、主演の横浜流星さんと清原果耶さんは応援してる俳優さんなので、期待してましたが、想像を超える映画になっていました! おかげで3.4回は泣きました。曲も相まって、込み上げてくるものが… 水墨画がテーマにあ…

2022年13本目映画劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 冥き夕闇のスケルツォ

公開が延期されると知った時は、まぁ、SAOの制作陣なら延期しても大丈夫だと安心しました。それだけ信頼できるコンテンツだと改めて思いました。 原作の要素+オリジナルのミトの組み合わせが最高過ぎて、終盤は胸が熱くなりました。 前作でアスナを見捨てた…

親友歴五年、今さら君に惚れたなんて言えない

作者の作品は読んできていて、今作も作者の軽いタッチで描きながら、しっかり悩みにも追求していくので、読みやすいし読み応えがあります。 両想いの男女が親友でいる時間が長いため、中々踏み込めない2人の葛藤が良かったです。軽快な会話劇やフランクな関…

悲鳴伝

西尾維新先生の作品で名前は知っていたので、文庫化されたのを機に読むことが出来てよかったです。とはいえ、700P超えは重たい… 様々なジャンルがごった混ぜになっていて、読むのが怖いようで先が気になる癖がありました。地球が敵とかよく思いつくなと感心…

君といた日の続き

辻堂先生の最新作。 心が洗われて、下を向いたままではいられなくなります。最愛の娘が亡くなり、妻とは離婚。絶望していた主人公がある日、過去から飛んできた小さな少女・ちぃ子と出会う。 過去から未来へきたちぃ子の秘密、目的はミステリで隠されていま…

負けヒロインが多すぎる! (4)

ガガガ文庫の流行りの青春ラブコメの中で落ちていた物語運びで、結構好きなシリーズになりつつある。 今回はBL雑誌が生徒会に取り上げられるという馬鹿げたきっかけから、仲が拗れた2人の先輩の仲を取り持つことになった温水。 悩めるヒロインの心の隙間にヌ…

2022年10月10日〜10月16日に読んだ作品

先週は仕事が多くて、映画観に行ったり、ライブに行っていたので、あまり冊数を多く読めなくて、小説しか読んでないですが、面白い作品がありました。 おすすめとしては 映画観て、気になって読んだ沈黙のパレード。 ミステリ作家が参加したアンソロジーのJ…

Jミステリー2022 FALL

好きな作家ばかりが参加したアンソロジーなので、楽しみにしてました。個人的に好きだったのは、東野先生、新川先生、似鳥先生、太田先生の作品で。読み終えた後の満足度が高かったです。 東野先生の作品は、トリックはもちろんだが、なぜそれを行なったのか…

アストレア・レコード1 邪悪胎動 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚

GA文庫は大森先生を使い過ぎではないかというくらい働かせてるな笑 それだけダンまちの人気が高いんだろうけど。 今シリーズはダンまち前日譚。ゲームをやってないので、書籍化されて嬉しいです。 前半はアストレア・ファミリアの正義を描き、後半で絶対悪が…

沈黙のパレード

映画観てから読んだので、結末を知っていたが、悪質な犯罪者に苦しめられた人達の必死な願いは簡単には切り捨てられるものではないなと。 映画と比べると場面転換が急でまとまりが悪いかなと思いましたが、様々な登場人物の掘り下げがされているので読めて良…

凜として弓を引く 青雲篇

1巻読んで、シリーズ化を願っていたので、そうなりそうで嬉しいです。青春、成長、部活、大人組の悔恨、様々な要素がギュッと詰まっていて、魅力的でした。素晴らしい続巻でした。 最高にギスギスした部活の雰囲気良いぞ〜! ギスギスといっても暴力とかイジ…

雑記 秋山黄色のライブに行ってきた。

中野サンプラザに秋山黄色のライブに行ってきました。 5月に初参加して、ハマったので、再び行きました。 昔の曲から新しい曲まで混ぜて歌っていて、自由にのびのびと歌っている印象でした。 弾き語りやMCも上手くて、熱いだけでなく浸る瞬間もあって、最初…

2022年 10月1日〜10月9日までに読んだ本

月間で読んだ本はまとめているが、週間でまとめていったら、どうなるのか気になって始めてみます。 読んだ作品とその中のおすすめ作品を紹介していきます。 小説、漫画、かなり冊数を読めて満足だった週でした。 おすすめ作品はミステリだったら、 あなたへ…

サイレント・ウィッチ IV -after- 沈黙の魔女の事件簿

こういう日常が読みたかった! モニカ達のドタバタした様々な日常を描いた短編集。本編がシリアスが続いていたので、今作でゆったりと気分転換出来るのが嬉しいです。 キャラが生き生きと動き回っていて、賑やかな日々が魅力的でした。 何より、初期の雰囲気…

余命半年と宣告されたので、死ぬ気で『光魔法』を覚えて呪いを解こうと思います。 ~呪われ王子のやり治し~

表紙とあらすじで気になり、読みました。 ファンタジー作品でふぁるまろさんがイラスト担当していると読みたくなるんだよなぁ。 全体的に優しさに満ちた作品となっていて、晴れやかな気持ちになります。 主人公・カルスが自分勝手になってもおかしくないのに…

2022年12本目映画沈黙のパレード

先月から公開された沈黙のパレードをようやく観にいけました。 ガリレオシリーズは未履修でしたが、再放送を2作見て、期待が膨らんだのでワクワクしてました。 期待を大きく超えるストーリーで、最後の最後まで真実が分からないミステリ的面白さがありました…

2022年9月読んだ本とおすすめ作品

新作では、ミステリ作品としてエフィラは泳ぎ出せない、方舟、秘境駅のクローズド・サークル、が強い衝撃がありました。 人間ドラマとしては付き添うひとが素敵な作品でした。 他には、リコリス・リコイル Ordinary、レベルロボチカが好きでした。 新刊では…

ショーハショーテン! 3

実際にお笑いを見ているかのように笑わせてくれるから、凄い作品だ。 今回は大会なので、最初からフルスロットルで笑わせに来つつ、各お笑いペアの関係性や大会への想いが描かれていて、メリハリが効いていて良かったです。 特に、シュプレヒコールの2人のタ…

大きな音が聞こえるか

以前から気になってはいたが、700P超えがちょっとな…と思っていました。 最近余裕があるから、えいっと読み始めたら面白くて、ずっと作品を読んでいたい気分になりました。 読まず嫌いは良くないですね。反省。 内容としては、0から、いやマイナスから始まる…

夏をなくした少年たち

心に来る物語でした。 いやー辛かった。青春、夏、という題材を使っている作品は大体爽やかなんだが、今作は胸が締め付けられる後悔がありますね。 思春期の楽しい日々や嫌なところもありつつ、このまま時が流れるのかと思いきや、急展開を迎えるので、落差…

2番セカンド (02)

ほんっっっとに最後の野球漫画だなぁ。 野球だけでなく、様々な環境、苦しみを感じている人を描いていて、そんな人達が前を向いていく姿はグッとくる。 周りの人達の理解しようとする、誠実な姿勢にも大切なことを教えられる。 精神医学など、細かなところで…

99回断罪されたループ令嬢ですが今世は「超絶愛されモード」ですって!? ~真の力に目覚めて始まる100回目の人生~: ~真の力に目覚めて始まる100回目の人生~

裕時悠示先生の新作!俺修羅、29とJKなどが完結していき、ペースが落ちることなく作品が出されていて凄いなと。あと、嬉しい。 今作は、令嬢モノで死に戻り設定、心が読めるといった能力を上手く扱っていて、ユーモアがありつつも締めるところは締めている。…

夏の祈りは

須賀しのぶ先生の野球小説は素晴らしい。 甲子園出場が悲願とされている公立高校を10年置きにスポットを当てていき、様々な角度から悲願に立ち向かっていて、全てが繋がる最後には胸が熱くなります。主将、バッテリー、マネージャー、監督、外れと揶揄される…

AX アックス

殺し屋シリーズ第3巻。1.2.3巻と続けて読み返したが、今巻が個人的に好き過ぎる。主な語り手である兜が妻に怯える父の顔と裏の仕事を淡々とこなす顔、2つの面を持っていたが、父としての顔が濃くて好きだった。 というかもう辞めたいと思っている状況だった…

マリアビートル

再読。映画観てから読み返したら、原作はこんな感じだったかと確認しつつも、楽しめました。個人的には映画の方が良かったな、ここは原作のままが良かったな、と思いましたが映画にまとめるならあれがベストだったのかなと。ただ、言いたいのは映画の果物コ…

サスペンス作家が人をうまく殺すには

あらすじから面白そうな気配がプンプンしてましたが、想像以上に楽しめました。 海外小説を読み慣れてなくとも、入りやすい作品かなと。 主人公・フィンレイが物騒な殺人事件に巻き込まれていくのが非常に軽快で、思わず笑ってしまいます。殺人なんてやるつ…

グラスホッパー

殺し屋シリーズ一作目。再読。初めて読んだ時はピンと来なかったが、改めて読んでみたら良かったです。 淡々と話が進んでいき、思いもよらぬことが起きたり、そことそこが繋がるのかというパズル的な面白さがありました。 妻の復讐を奪われた鈴木と様々な殺…

あなたへの挑戦状

競作とはどういう意味かも知らずに、阿津川先生と斜線堂先生が書いているというだけで条件反射で読みましたが、問題なかった。むしろ知らないからこそ、256Pまで読み、袋綴じの挑戦状を読むことで、見事に衝撃を喰らうことが出来ました。頬にビンタされた気…