羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな (新潮文庫)

 

久しぶりに読み返しましたが、良かった。

喪失を抱えた少年が思春期の悩みを抱えた友人達とバンドを組み、生きるための活路を見出していく。それぞれ事情があって、でも味気ない学校生活を変えたい意思を持つことで、周りから何言われようとぶれない強さ、団結力があって良かったです。

仲間の大切さがよく伝わってきました。周りに馴染めない人達が集まって、絆を深めていく様子は良いですね。心開いてぶつかり合えるのは貴重です。

 

大切な人の喪失を乗り越えていく主人公の最後は見事なものでした。また、回想で登場する彼女の優しさもグッときました。

 

ロックな生き様に惹かれます。

 

タイトルで回避して欲しくない作品です。

 

彼女は死んだ。そして僕らは、出会った。ねーねーねー。高校三年生の朝は、意外な声に遮られた。狸寝入りを決め込む僕に話しかけてきた同級生、白波瀬巳緒。そして、隣の席の、綺麗な声が耳に残る少女、御堂楓。留年し、居場所がないと思った学校のはずなのに、気づけば僕の周りに輪ができていく。胸はまだ、痛む。あの笑顔を思い出す。でも、彼女の歌声が響く。ほんのり温かいユーモアと切なさが心を打つ、最旬青春小説。

よるのばけもの

よるのばけもの (双葉文庫)

 

再読したら、1度目とは違った感覚になって読み終えられました。

インパクトは薄いかもしれないが、周囲を気にして生きていた主人公にとっては革命を起こしたんだなと。

学生の頃の夜は大人とは違う悩みや迷いを呼ぶ。

主人公・あっちーが想像が膨らみすぎて身動き出来ない。悶々としながらもうちに眠る葛藤を打ち破っていく様は見事でした。

学生ならではの閉塞感と鬱屈した感情を描いていて、胸が詰まる展開でした。

よるにばけものになるのも無理はない。

しかし、読み終えるときにはスッキリした気持ちになりました。

モヤモヤしながら生きるより、自分の意思を持って生きる方が何倍も良い。今作の鍵になる矢野さんには天晴れ。彼女は強い。特殊な人間ではなく普通の人間なんだよな。

 

夜になると、僕は化け物になる。寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。ある日、化け物になった僕は、忘れ物をとりに夜の学校へと忍びこんだ。誰もいない、と思っていた夜の教室。だけどそこには、なぜかクラスメイトの矢野さつきがいて―。大ベストセラー青春小説『君の膵臓をたべたい』の著者が描く、本当の自分をめぐる物語。

2022年下半期おすすめのミステリー作品

2022年下半期に読んだおすすめのミステリー作品を紹介します。

紹介作はどれも読み返したくなる作品です。

 

・おすすめのミステリー作品

幻告

優等生は探偵に向かない

録音された誘拐

雪と心臓

エフィラは泳ぎ出せない

方舟

秘境駅のクローズド・サークル

invert II 覗き窓の死角

キュレーターの殺人

あなたへの挑戦状

栞と毒の季節

ノッキンオン・ロックドドア2

11文字の檻

探偵と家族

 

今作はお得意のリーガルドラマにタイムリープ要素を入れていて、今まで見たことないような作品に仕上がっていました。

https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/27/150000

 

 

ピップが探偵として動くことについて悩み、苦しむ。それは前回犯人を見つけだしてやり遂げたから。良いことだけではないのを知っている。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/07/18/210000

 

 

キャラクターが立っていて、かつミステリーとして多重構造で伏線回収も抜群となれば盛り上がるのは間違いない。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/08/24/210000

 

 

 

凄い小説と出会った。表紙とタイトルに惹かれて読んだが、最初から最後まで読むのが止められない。

先が読めない構成、展開、仕掛けが組まれていて、読み終えると込み上げてくるものが…https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/08/21/211500

 

今作は障害を持って生きた青年・聡の人生で関わってきた周りの登場人物を掘っていくことで、聡がなぜ死んだのかに近づいていく構成は良かったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/03/210000

 

 

 

誰かを犠牲にすれば生き残るとなれば、誰しもが少数の犠牲で済ましてしまうだろう。そうした人の心理を突いたミステリでした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/09/210000

 

 

全話面白い短編集で、恐れ要ります。各話趣味趣向を凝らして、読者を楽しませにくるのが伝わってくる1冊でした。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/30/210000

 

 

改めて読んでも翡翠の情報収集方法はあざといが的確だなと。そして、推理を積み重ねてからの真相にはそうなるのかと驚く飛躍があり、ドキッとする短編になってました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/13/210000

 

 

犯人への道が、そんなことから繋がるのという驚きがあり、小さな違和感から真相に向かっていくのが興味深かったです。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/09/17/220000

 

 

 

256Pまで読み、袋綴じの挑戦状を読むことで、見事に衝撃を喰らうことが出来ました。頬にビンタされた気持ちになりました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/10/01/210000

 

今作は長編で、本の栞として毒が挟まれていることから発展していき、結末までたどり着くのが油断出来ない状況で、最後まで惹かれました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/04/210000

 

1冊通して、人は思い込みである程度の判断をしてしまうのを利用した内容になっていて、様々な場面で深く考えねばと勉強にもなりました。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/10/210000

 

 

キャラと謎のバランスが非常に良く、作者の良さが感じられる内容ばかりで、非常に満足です。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/11/210000

 

 

軽妙な語りと独特の雰囲気の比喩表現が冴えていて、言葉を頭で飲み込むのが楽しかったです。

癖あり、訳ありの探偵家族が様々な珍事件に首を突っ込み解決していく。その様子を追っているのが楽しくて仕方ない。https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/11/28/210000



 

鴨乃橋ロンの禁断推理 9

鴨乃橋ロンの禁断推理 9 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

遂にロンとM家の対決が近づいていて、ワクワクします。

ロンの昔を知るエルマーの怪しさは増してきて、ただ彼の他にも内通者の可能性があるから捨てきれない。

候補者は既に揃っているということで、どんな真実が待っているのか。

ロンの過去が明らかになるのも、近い。

 

また、ロンの相棒はトトでなきゃ駄目だ。

 

ロンのもとに、親友で相棒を名乗る男・エルマーが訪ねてくる。BLUE在学中のクラスメイトだというエルマーのことを、ロンは覚えていなかった。一方、ロンの相棒出現にトトは焦り…!? 訳あり探偵とピュアな迷刑事の異色コンビ解消の危機!? 探偵活劇第9巻!!

2022年12月読んだ本とおすすめ作品

新作、新刊ともに面白い作品がたくさんありました。

 

・おすすめの新作

11文字の檻: 青崎有吾短編集成https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/11/210000

名探偵外来 泌尿器科医の事件簿https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/21/210000_1

後宮の毒華https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/23/210000

暗闇の非行少年たちhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/24/210000

 

・おすすめの新刊

S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。2https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/04/120000

密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリックhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/07/210000

青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ないhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/09/210000

神様の思惑https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/16/210000

ぼくもだよ。 神楽坂の奇跡の木曜日https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/17/210000

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリングhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/22/210000

 

 

 

・おすすめの既刊

後宮の烏 2https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/12/210000

公務員、中田忍の悪徳https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/13/210000

会社を綴る人https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/18/210000

災厄の町〔新訳版〕https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/28/210000

また、同じ夢を見ていたhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/26/210000

 

 

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:43
読んだページ数:13180
ナイス数:803

超短編! ラブストーリー大どんでん返し (小学館文庫 も 28-1)超短編! ラブストーリー大どんでん返し (小学館文庫 も 28-1)感想
うーん。ラブストーリー?って感じでした。
読了日:12月31日 著者:森 晶麿
スクイズ・プレー (新潮文庫)スクイズ・プレー (新潮文庫)感想
ハードボイルドの雰囲気がムンムンしていて、主人公が口がよく回って愉快な会話が良かったです。
読了日:12月31日 著者:ポール・ベンジャミン
シカゴ・ブルース【新訳版】 (創元推理文庫)シカゴ・ブルース【新訳版】 (創元推理文庫)感想
少年が父の死を探り初めて、自分の知らない父の姿を知って変わっていく心境が魅力的でした。成長小説ではありますが、最初から大人びた雰囲気をまとっていたのは良いのか、悪いのか。
読了日:12月30日 著者:フレドリック・ブラウン
あなたはあなたが使っている言葉でできている Unfu*k Yourself (プレミアムカバー)あなたはあなたが使っている言葉でできている Unfu*k Yourself (プレミアムカバー)感想
人生を切り拓くためには、どうすればいいか。真っ直ぐなメッセージが詰まっていて、迷いから抜け出しそうな人に勧めたい。行動あるのみ。想像内から抜けださいとと思っている人に。
読了日:12月29日 著者:ゲイリー・ジョン・ビショップ
世界最先端の研究が教える新事実 心理学BEST100世界最先端の研究が教える新事実 心理学BEST100感想
軽く読める心理学。気軽に入門するならおすすめ。個人的にはもう少し踏み込んで欲しかったな。
読了日:12月29日 著者:内藤 誼人
紙魚の手帖Vol.08紙魚の手帖Vol.08感想
小市民シリーズが最高過ぎた。あとは連載シリーズの抜群の安定感がありました。特集は、最初2話が良かったがあとは合わなかった。
読了日:12月28日 著者:飛鳥井 千砂,寺地 はるな,米澤 穂信ほか
後宮の烏 3 (集英社オレンジ文庫)後宮の烏 3 (集英社オレンジ文庫)感想
今回は親子、兄妹、家族のことが多かったな。寿雪の周りに人が増えていき、寿雪自身戸惑いながらも変化を受け入れているのは高峻の影響が大きい。寿雪を狙う者も現れているが、守ろうとする者も集まっている。悪意に負けないように祈るばかり。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/27/210000
読了日:12月27日 著者:白川 紺子
また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)感想
再読。何度読んでも心に沁みる良さがありますね。奈ノ花が自分と周囲に距離を置いていたが、様々なコミュニケーション不足から自分が大切なものを見つけていないことに気づき、変わっていく。その過程に出会う人達の設定がまた効いてくる。読み終えると勇気と希望が湧いてきます。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/26/210000
読了日:12月26日 著者:住野 よる
チーズ屋マージュのとろける推理 (新潮文庫)チーズ屋マージュのとろける推理 (新潮文庫)感想
ミステリ風味の作風は良いが個人的にもう一押し欲しかったかな。
読了日:12月24日 著者:森 晶麿
暗闇の非行少年たち (メディアワークス文庫)暗闇の非行少年たち (メディアワークス文庫)感想
罪を犯して、更生するのは並大抵のことではなく。周囲からの目、自分で自分を許せなかったり、上手くいかない。そんな少年、少女にVRという現実と向き合うための居場所を用意される。上手く生きれなくとも、人生をかけてやり直していく決意は胸に響きました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/24/210000
読了日:12月24日 著者:松村 涼哉
後宮の毒華 (角川文庫)後宮の毒華 (角川文庫)感想
後宮で起こる毒にまつわる事件と遭遇し、成長していく主人公・玉蘭。美人で優秀だった姉が失踪したことにより、姉の代わりを務めることに。女装してしきたりなどを覚えたり、悪戦苦闘する日々は愉快でした。しかし、毒にまつわる事件と遭遇し、姉の状況を理解していくうちに変化していく心境は見事でした。未熟ですが、姉の代わりを務められている。続編に期待が持てる始まりでした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/23/210000
読了日:12月23日 著者:太田 紫織
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリング (角川文庫)ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリング (角川文庫)感想
李奈の作家としての成長を期待していたが、あまりに過激な手段を取ったなと。作家としての生活にダメージを与えるやり方で、本探しに繋がるやり口は驚きました。終盤まで苦いものが多かったですが、李奈が明確に一皮向けた姿を見せていて、心強かったです。凄く逞しくなりました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/22/210000
読了日:12月22日 著者:松岡 圭祐
名探偵外来 泌尿器科医の事件簿名探偵外来 泌尿器科医の事件簿感想
泌尿器科に名探偵という組み合わせは想像外過ぎて読むのが楽しみです。着眼点は珍しいですが、事件の背景は現実味があって、ゾッとさせられます。話の膨らみから収束までの流れが丁寧で良かったです。作者の術中にハマるのは心地よいです。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/21/210000_1
読了日:12月21日 著者:似鳥 鶏
災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
初エラリイ・クイーン作品でしたが、大満足のミステリでした。事件を通して、罪に問われた人、問われなかった人の隠された顔を覗かせていて、真実が明らかになった時はゾッとしました。そこまでするのかと。シリーズの続巻も読みます。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/28/210000
読了日:12月19日 著者:エラリイ・クイーン
毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)感想
設定、シチュエーションは面白いが文章があまり合わなかった。
読了日:12月19日 著者:アントニイ・バークリー
シャルロットの憂鬱 (光文社文庫)シャルロットの憂鬱 (光文社文庫)感想
元警察犬で大型犬なのに、臆病でズルい一面を持っていながらも愛嬌溢れるシャルロットにメロメロです。犬にまつわる問題をミステリ風味に仕上げていて、読んでいて飽きずに最後まで読めました。犬を飼うということはどういうことか。動物は嘘つかないけど人間は嘘をつく生き物なんだよなぁ。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/31/210000
読了日:12月18日 著者:近藤 史恵
ぼくもだよ。 神楽坂の奇跡の木曜日 (ハルキ文庫 ひ 8-3)ぼくもだよ。 神楽坂の奇跡の木曜日 (ハルキ文庫 ひ 8-3)感想
パッケージの良さとあらすじの、人は食べたものと読んだものでできているを読んだら読まずにはいられない。読書好きには堪らない台詞回しに胸が躍る。さらに、目が不自由なよう子とバツイチで悩める本間のロマンチックだけど、どこかシビアな現実が心に刻まれる。素晴らしい読後感。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/17/210000
読了日:12月17日 著者:平岡 陽明
会社を綴る人 (双葉文庫 あ 64-02)会社を綴る人 (双葉文庫 あ 64-02)感想
ポンコツサラリーマンだが、文章を書くことが得意である主人公が老舗の会社にひょんなことに入社することに。周りの社員からのダメ出しを受けながらも、自分の武器を活用していき、会社の風向きを変えていく。地味な仕事でも誠実に行っていれば誰かに届くというのは胸がスッと軽くなります。素敵な物語でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/18/210000
読了日:12月17日 著者:朱野 帰子
神様の思惑 (講談社文庫)神様の思惑 (講談社文庫)感想
胸の奥に眠っていたしこりをほぐしていくような短編集。家族それぞれ事情があり、割り切れない時もある。しかし、時間が経てば見方が変わり、分かり合える時が来るのだと教えられる。読み終えるとほっこりする1冊でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/16/210000
読了日:12月16日 著者:黒田 研二
アストレア・レコード3 正邪決戦 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚 (GA文庫)アストレア・レコード3 正邪決戦 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 英雄譚 (GA文庫)感想
オラリオの非常事態を描いていて、緊迫している中正義が回っていき悪を滅ぼしていく。悪側にも意図があり、目的があって、それを知ると見方がガラッと変わる。悪の描き方がとても良い。個人的にフィンが暴走するところをもう少し見たかったな笑 ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/15/210000
読了日:12月15日 著者:大森藤ノ
ウズタマ (小学館文庫 ぬ 1-4)ウズタマ (小学館文庫 ぬ 1-4)感想
タイトルの意味が分からず、感動するという感想を知ってどういうことだと気になり、読みました。家族の形はそれぞれで外からでは内面までは迫れないということですね。家族を作るのに足踏みしてしまう主人公が自分の家族の過去を追っていき、家族とは何なのかを探し出した結末にはグッとくるものがありました。野菜ラーメン食べたくなりました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/30/120000
読了日:12月14日 著者:額賀 澪
旅のラゴス (新潮文庫)旅のラゴス (新潮文庫)感想
あまり楽しめなかった。
読了日:12月13日 著者:筒井 康隆
世界のはての少年 (創元推理文庫)世界のはての少年 (創元推理文庫)感想
設定や登場人物が魅力的で序盤は楽しめたが、中盤以降が読みづらかったです。
読了日:12月13日 著者:ジェラルディン・マコックラン
虚ろなるレガリア4 Where Angels Fear To Tread (電撃文庫)虚ろなるレガリア4 Where Angels Fear To Tread (電撃文庫)感想
前巻までほどのめり込めなかった。
読了日:12月12日 著者:三雲 岳斗
安達としまむら11 (電撃文庫)安達としまむら11 (電撃文庫)感想
ふわふわしているがたまにハッとさせられます。
読了日:12月12日 著者:入間 人間
シュレーディンガーの少女 (創元SF文庫)シュレーディンガーの少女 (創元SF文庫)感想
ユニークで面白い設定の短編の数々で読んでいて、興味深かったです。最後まで読みたくなる。混沌としているが、テーマがしっかりあるので、読み終えた後に満足感がありました。あらすじで気になった人は読んでみて欲しいです。
読了日:12月11日 著者:松崎 有理
11文字の檻: 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)11文字の檻: 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)感想
素晴らしい短編集でした。青崎有吾先生の作品が好きな人ならば読んで損はしない。各所に収録されていた短編を1冊にまとまっているなんて、贅沢過ぎた。表題作の思考を止めず、考え続けるのは良い。他の話も読み応えがあり、夢中になりました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/11/210000
読了日:12月11日 著者:青崎 有吾
青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない (電撃文庫)感想
霧島透子を何とか突き止めないと麻衣さんに危険が迫るというメッセージから、彼女に迫ろうとするが中々尻尾を見せない。咲太の働いている塾で教え子が増えることになり、その教え子・姫路の思春期症候群の対処がメインに。正直、姫路に魅力が感じられず、話を引っ張られるのが嫌だったが、麻衣さんがバッサリいったのは流石です。しかし、麻衣さんの身に不吉な予兆が… ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/09/210000
読了日:12月09日 著者:鴨志田 一
プリズム少女 ~四季には絵を描いて~ (メディアワークス文庫)プリズム少女 ~四季には絵を描いて~ (メディアワークス文庫)感想
人生で目標がない主人公が天才少女と再会して、季節を巡って、たどり着いた結末にはグッとくるものがありました。とはいえ、話ごとに作風が散らかっていたようにも思えて残念。
読了日:12月09日 著者:八重野統摩
また君と出会う未来のために (集英社オレンジ文庫)また君と出会う未来のために (集英社オレンジ文庫)感想
前作のどこよりも遠い場所にいる君への姉妹作で、前作を読んでなくとも楽しめるが、読んでいた方がより楽しめる構成だったかな。わりと主人公に絡むポジションにいたので。人生のどん底にいた主人公が自身の心を救った女性と障害があっても会いたいと行動するのに胸を熱くさせられます。最後まで夢中になれました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/14/210000
読了日:12月09日 著者:阿部 暁子
青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)感想
再読。前2冊が地味に伏線になっていて、気づかされる終盤は唸りました。赤城が正義にこだわる理由や思春期症候群に振り回されるに至った経緯に胸が痛む。学生の頃に正義を通そうとすると周りの空気が妨げや負荷になるものだ。痛みを得て、殻を破った赤城は見事でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/09/210000_1
読了日:12月08日 著者:鴨志田 一
密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
密室殺人が盛んな時代という特殊設定だからこそ、起きる事件の数々が興味深い。今回は密室トリックゲームなるものを孤島で行われて、次々と密室殺人が発生する。その事件の真相はインパクトがあるもので、推理解説を読むのが楽しい。図面があるので親切。そして、終盤に明かされたトリックにはあっと驚かされました。大満足です。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/07/210000
読了日:12月07日 著者:鴨崎 暖炉
青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない (電撃文庫)感想
再読。大学生編になり、高校生編とはまた違った思春期症候群の雰囲気になっていました。大学生あるあるが詰まっていて、子供でもなければ大人でもない未熟さが際立っていました。空気を読むというのは使い分けが大事なのに、空気を読むしかないのはつまらなすぎる。卯月が悩み、苦しみながらも巣立っていく様子は晴れやかでした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/08/120000_1
読了日:12月06日 著者:鴨志田 一
青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない (電撃文庫)感想
再読。花楓の悩みが解決されて、次は咲太自身の眠っていた気持ちと向き合うことになる。いち早く大人になるしかなかったからこそ、親との距離感が分からなくなってしまう。迷える咲太を見つけるのが麻衣さんというのは1巻を思い出せました。やっぱり、2人の絆は深い。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/06/210000
読了日:12月06日 著者:鴨志田 一
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない (電撃文庫)感想
再読。新章突入ということで穏やかな雰囲気に包まれていたが、花楓とかえでの問題は重たかった。それでも咲太や麻衣さん、意外な人物の助言もあって、一人立ちしていけそうでホッとしました。その裏で思春期症候群と霧島透子の謎が進行しているのが上手い。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/05/210000_1
読了日:12月05日 著者:鴨志田 一
公務員、中田忍の悪徳 (ガガガ文庫 た 9-1)公務員、中田忍の悪徳 (ガガガ文庫 た 9-1)感想
思っていたよりもコミカルでシビアな作品でした。仕事一筋の男がある日家に帰るとエルフがいた。最初に仕事の出来る面を見せていたので、エルフと対面したら迷走していく思考や行動のチグハグ感が上手く表現されていました。結局のところ、悪徳かどうかはこれからの発展次第かな。面白い設定でした。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/13/210000
読了日:12月04日 著者:立川 浦々
S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。2 (講談社ラノベ文庫)S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。2 (講談社ラノベ文庫)感想
ほんっっっとに気持ちいいくらい俺tueeeをしてくれるな。ただ、困ってるヒロインを助けるために動いているから惚れるのも無理ないし、ストレスかかる展開を振り切る強さなので、読んでいてスカッとします。主人公・和真やヒロインそれぞれも魅力なので、ハーレム展開も頷くしかない。素晴らしい。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/04/120000
読了日:12月04日 著者:裕時 悠示
くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫)くじ (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
期待していたが、あまりインパクトがないという印象です。
読了日:12月03日 著者:シャーリイ・ジャクスン
犯罪 (創元推理文庫)犯罪 (創元推理文庫)感想
人の悪となる根幹に触れるようで、読み進めるのが止められない。犯人を切り捨てたり、拾ったり、読み味が独特で、短編集として旨みがあるなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/29/210000
読了日:12月03日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
珠玉 (双葉文庫 あ 69-01)珠玉 (双葉文庫 あ 69-01)感想
弱さを抱えた者が寄り添うのが良い。構成が練られていて、意を突かれます。
読了日:12月02日 著者:彩瀬 まる
腕を失くした璃々栖 ~明治悪魔祓師異譚~ (角川スニーカー文庫)腕を失くした璃々栖 ~明治悪魔祓師異譚~ (角川スニーカー文庫)感想
あらすじに惹かれて読んだが、文章が頭に入らない。前半でギブ。
読了日:12月02日 著者:明治 サブ
僕らは『読み』を間違える (角川スニーカー文庫)僕らは『読み』を間違える (角川スニーカー文庫)感想
ミステリを期待していたら、恋愛絡みで残念。主人公が惚れやす過ぎでは笑
読了日:12月02日 著者:水鏡月 聖
後宮の烏 2 (集英社オレンジ文庫)後宮の烏 2 (集英社オレンジ文庫)感想
1巻で寿雪と高峻を知ったつもりだったのを痛感させられました。2人の出自の背景は根深く、重たい。だからこそ、そんな2人が徐々に歩み寄っていく様子が見たくなるのだな。今巻は報われないエピソードが多めで、苦しくなる。しかし、読む手が止まらない魅力がありました。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/12/12/210000
読了日:12月01日 著者:白川 紺子

読書メーター

駅伝男子プロジェクト(1)

駅伝男子プロジェクト(1) (ビッグコミックス)

 

トップアイドルが箱根駅伝のチーム監督に。という気になる設定に惹かれて読みました。

主人公のハヤタが失意に暮れながら地元で過ごすことになりそうだったが、新設したチームの採用に参加することになったことで、再び火が灯るのは熱い。

過程環境から、周りを優先してしまう損な性格だが、チームには必要な素質ですね。

また、自信がないがランナーとしての魅力がありました。

 

これから、どう展開していくのか楽しみです。

 


“箱根”目指して再び輝け!青春駅伝物語!

高3の夏、東北大会で敗れ、インターハイ出場の夢が絶たれた陸上800m選手の速田ハヤタ。家は貧乏で大学に行くお金もない。そのまま、地元で就職かと思っていた矢先、IT企業が買収した私立大が、全国で選考会を開催し、駅伝部員を募るプロジェクトを立ち上げたことを知る。選ばれれば学費免除、しかもチーム監督は人気トップアイドル!? どこか胡散臭さを感じながらも、心の中で「走ること」を諦めきれていなかったハヤタくんは、採用試験レースに挑むことに。だがしかし…レースはその場で組まれた急造チームで挑むハーフマラソンだったのだが、チームメンバーはバラバラでまったくまとまりなく!?

15歳のテロリスト

15歳のテロリスト (メディアワークス文庫)

 

胸に突き刺さる物語。

少年犯罪を取り上げた名作。なぜ15歳の少年・篤人がテロリストになったのか。そこに至るまでのプロセスが切なくて辛い。

未成年が加害者なら罪を犯しても守られる。

では、被害者の気持ちは誰が守るのか。

心揺さぶられる題材を上手く扱っていました。

被害者家族と加害者家族が対面し、話し合っていたのは非常にフェアでした。

 

揺るがない決意を持って、テロを起こしてでも未成年犯罪について変えたいと願う篤人の行動は誰が否定出来るのか。

 

未成年の犯罪について、考えさせられる作品です。

ずっと消えない問題なのかもしれないが。

 

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー

「すべて、吹き飛んでしまえ」
突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。
少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか――? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。
事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。