羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2020-01-01から1年間の記事一覧

探偵は教室にいない

発売前から楽しみにしていて実際に読んだらハマった青春ミステリー作品です。 続巻が出るのが決まったので改めて読み直しましたが、登場する中学生の感情の揺れを上手く拾いあけでいるので日常の会話に惹かれます。 なので、どの人物も好きになること間違い…

2020年 19本目 映画 とんかつDJ.アゲ太郎

公開前から悪い意味で目立ってしまった映画ですが、作品に罪はないということで観てきました。 PVを見て、気になった人は損をしないし主人公のアゲ太郎の成長っぷりに笑わされたり、ときにはくじけるが芯を持つ姿に惹かれます。 観終わったらとんかつを食べ…

呪術廻戦2

前巻宿儺に身体を貸した虎杖だけど、宿儺にとってかわられてしまう。 宿儺の自由自在っぷりには一周回って愉快だ。 ただ、敵は倒せたけど、虎杖が… みたいな展開に。 伏黒が宿儺(虎杖)と向き合っている時に見せた矜恃は痺れました。不器用だけど、大事にし…

2020年 10月 読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

10月から本を読む意識が変わってきて、リラックスして読めるようになってきて楽になりました。義務感で読むよりは自分が読みたい物語をじっくり読んでいこうと思いました。さて、新作で印象的だった作品はラブコメの「天才美少女な幼馴染のくせに、なんで俺…

カッコウの許嫁3

3巻は義妹の幸回。 状況を考えても幸が凪にどう近づいていくのかが気になります。 兄妹だと思ってたのに実は違った。 気持ちが揺れるのは幸かなと。 終始いろんな気持ちを見せていて、彼女に感情移入したくなりました。 そして、瀬川が徐々に凪との間を詰め…

記憶翻訳者 いつか光になる

単行本の風牙を再構築した文庫版ということで気になって読みました。 単行本では読みづらいと思っていたところがありましたが、読みやすくなっていました。 オリジナルの話である、「いつか光になる」と「嵐の夜に」が辛くも暖かくなる内容で物語の構造をよ…

灰と幻想のグリムガル level.15 強くて儚きニューゲーム

終章突入ってことでメリィ以外のハルヒロ、シホル、クザク、セトラが記憶喪失は突然で驚いた。記憶喪失が起きたことで、どうなるのか心配です。 意味はあるんだろうが怖いですね。 メリィが記憶を失ってないのは1度死んだからかな。 グリムガルがゴブリンの…

か「」く「」し「」ご「」と「

少し不思議な能力を加えての青春群像劇です。 京、ヅカ、ミッキー、パラ、エル、仲良し五人組の間に起きるすれ違い。 それぞれがかくしごとを抱えていて、それは他人の気持ちを様々な表現で知るということ。 浮かれてしまうような能力ですが万能というわけ…

2020年 18本目 映画 罪の声

公開されたばかりの罪の声を観てきました。公式サイト→ https://tsuminokoe.jp/sp/index.html 小栗旬さん、星野源さんが主演の映画で、現実でもあった事件をモチーフにしている作品です。 社会を巻き込んでいく劇場型犯罪の真相を追っていくというもので、新…

カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています3

1巻から気になっていた悠太の元カノ・礼奈の浮気の真実について。 悠太が礼奈と別れたことでこの作品は始まったので重要な話ですね。 読者からすれば浮気をした側の礼奈が吐く意味深な台詞になんだ?となっていましたが、そういうことかと。 悠太と礼奈は付…

放課後の宇宙ラテ

ゆるーい、だけど広がっていく青春SF作品。 タイトルの不思議さとフライさんのイラストに釣られて読みましたが、読んでてワクワクしていく展開に惹きつけられました。 主人公の圭太郎は宇宙人と出会った記憶があり、超常現象を信じているが、周囲に合わせて…

灰と幻想のグリムガル level.14++ もし君とまた会えたなら

再び短編。 懐かしいマナトがいる時のモグゾーとランタの料理対決はさもあり何といった結末だが、息抜きには丁度いいんじゃないかな。 メリィがハルヒロ達と出会う前のどこに向かうかわからない時期は仲間を失った悲しみと出会う冒険者の下衆な部分に触れる…

ワンダンス04

ぐんぐん成長してきて様々なスタイルに挑戦していくカボだが、まだまだ未熟と壁にガツンと当たりながらも反省して自分に出来ることを発揮して微かなチャンスをものに出来て良かった。 トントン拍子にきてきた中で、うまくいかなかったって出来事をただ残す…

17歳のラリー

表紙から青春の淡さが感じとって読みましたが、抜群の切れ味でした。 青春の痛さや複雑さが好きな人には間違いなく突き刺さる作品でした。 高校3年生という部活の集大成の時にチームの大黒柱である川木から突然別れを告げられるところから始まる。 上の世界…

2020年 11月 購入予定&気になる作品

2020年もあと2か月ですか。 早い、早い。 11月は新作、新刊共に購入したい作品がたくさんです。 新作では流行りのラブコメ要素が入っていそうな「僕に興味をなくした元カノと幼馴染な今カノが修羅場ってる」はどんな作品か楽しみです。 また、「放課後の嘘つ…

スター

朝井リョウ先生の作品は桐島〜を読んであまりしっくりこなかったですが、今作はずっしりきました。 映画監督を目指す尚吾と紘の2人が別々の道に進み、映像を作っていくうちに縛られていき、自分が何の為に作っているのか分からなくてなってくる。 勢いがあ…

呪術廻戦1

以前から気になっていてアニメを観たら読むしかないと思いました。 現代を軸に呪いが蔓延る世界で主人公の虎杖悠二が祖父の言葉を糧にして普通の日常から未知なる世界へ飛び込む。 ダークな作品だが緩いときはあるのでメリハリがあるのは良いですね。 危険度…

愛に殺された僕たちは

家庭環境によって人生は左右されるのは辛い。 しかも子供は親を選べないし、親も子を選べない。無常だ。 運が悪く、毒親を引いてしまった主人公灰村のもとにまた毒親を引いてしまった逢崎が現れる。 親の歪んだ愛に殺されそうになっている2人が出会い、大き…

灰と幻想のグリムガル level.14+ 相変わらずではいられない

短編集。円盤を集めていなかったので、ありがたい。 本編が過酷な状況なので、初期の雰囲気だけでも癒されるというか浸れました。 ゴブリン退治した頃のジタバタした感じが好きなんですよね。 ユメ、シホルがギルドの師匠と出会ったエピソードはなんか微笑…

探偵くんと鋭い山田さん2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる

今、注目のシリーズ第2巻。 1巻からあまり間をおかずに2巻が出るのは嬉しいですし、コミカライズ化も進んでるようで、盛り上がっていくと良いな。 2巻もミステリーとしてとっかかりが上手くて読める読める。 依頼も様々で、話ごとに読み口も色々変わってく…

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編3

全学年入り乱れる無人島試験スタート。 まずは伏線を撒いていく感じで、様々なところにスポットを当てていたが、まだ足りないんじゃないかな。堀北とか伊吹の単独行動とか平田とか、キャラが増えすぎて難しくなってきましたね笑 1年、3年が不穏な動きを見せ…

ホワイトラビット

伊坂幸太郎作品に最近ブームになっていて、最近本屋に行ったらよく並んでる今作を楽しみにしていました。 ノンシリーズなので前知識は必要がないので入りやすいかと。 読み終えた後は上質な変な小説。という不思議な感触でした。 時系列ずらしたり、意味が…

2020年 17本目 映画 どうにかなる日々

1時間のアニメーション映画で各話15分で4話構成で、どんどん進んでいきます。 女性同士、男性同士の同性が好きな人のモヤモヤした感情やふわふわして落ち着かない話があったり、幼馴染の男女が性と向き合っていき、互いのことを見ていくようになったり、セン…

魔女と猟犬

カミツキレイニー先生の新作は魔女裁判が起こる世界で魔女が猟犬と共に世界を救うというもの。 表紙の迫力からして買わざるを得ない。 まず、世界観がしっかり練られていて読んでて違和感を感じずに作品に入れました。 人間のエゴなど醜い感情が渦巻いてい…

ゴミ箱診療科のミステリー・カルテ

ステイホームの密室殺人にこちらの話がチラッと挟んであり、興味が湧いたので読みましたが正解でした。 医療ミステリーとして専門用語がありましたが、楽しめました。 働かないが能力はある上司三神さん、生意気な後輩宗方や愉快な仕事仲間達に囲まれながら…

髭と猫耳

賭博師は祈らない、吸血鬼に天国はない、の周藤先生の新作。 髭の執事・ロイドが猫耳のお嬢様・エミリアに付き添い、自分探しの旅に出るというもの。 エミリアのわがままにロイドが付き合って解決していく。 一見無鉄砲に感じるエミリアだけど、要所で物事…

サブマリン

チルドレンの続編。 今回は少年犯罪でも重い殺人問題について書かれていた。 未成年の重罪への世間の風当たりの強さは行き場のない気持ちをどこかに向けたくなる人間の弱さからなのかなと。 被害者が加害者を怒るのはまだ分かるが、関係ない人が怒りだして…

揺籠のアディポクル

ジェリーフィッシュは凍らないで有名な市川憂人先生の新作。 1年に1冊ペースが早いのか遅いのか分からないが、どの作品も読み応えがあるのでいつまでも待てます。 今作は無菌病棟で起きた殺人。 その殺人が起こるまではタケルとコノハのじゃれあいに頬が緩…

氷の令嬢の溶かし方1

正統派の純愛になっていきそうなラブコメでした。 主人公・朝陽が冷たいと言われている美少女の冬華とふとしたきっかけで知り合い、2人の距離が近づいていく過程が丁寧で、冬華が朝陽に心を許していくのが凄く良いです。 簡単に絆されるのではなく、しっか…

五色の殺人者

今年の鮎川哲也賞の受賞作品はどんなミステリーだと期待してたら見事に読者の隙を突くようなトリックと犯人の姿が目撃者によって違う色を指しているという魅力的な設定を上手く利用した力作でした! 介護施設で殺人が起きるので、犯人を見たのを覚えていら…