羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

2020-01-01から1年間の記事一覧

きみって私のこと好きなんでしょ?2 とりあえずデートでもしてみる?

1巻で仮のお付き合いすることになった黒矢と白森先輩はデートをする。 周囲には秘密だけど、秘密にしている分やりたい放題やる開き直りの良さが作品として良いテンポを作っている。 大体、白森先輩が黒矢をからかって引っ張っていくが、ところどころで黒矢…

僕の軍師は、スカートが短すぎる 〜サラリーマンとJK、ひとつ屋根の下

素敵な年の差同居ラブコメでした。 読み始める前までは軍師ってどういうことだ?と思っていたが、心理学の知識を駆使してサポートしていくというものでした。 主人公の史樹は終電帰り残業当たり前の社畜サラリーマンだが、定時で上がりたい。 史樹と同居す…

安達としまむら

アニメが放送され始めたので読みました。 タイトルの通り、安達としまむらの話です。 特別な理由はないが、周囲に馴染めない2人が距離を測ってちょっとずつ近づいていくが離れていったり焦ったい心理描写が巧みでした。2人が授業サボって卓球してだらだら過…

灰と幻想のグリムガル level.14 パラノマニア

前巻から入ったパラノの世界は実に厄介なところで、心の奥に閉まっている弱さを無理矢理引き出されてしまい、それが外側に出てきてしまうので、たまったものじゃない。 だが、パーティーがぐらついている今、各々が抱えている弱味を吐き出されて向き合った…

小説の神様 原作小説とコミカライズを読もう

現在実写映画が公開されている小説の神様。 相沢先生が苦しんでいたときに生み出した傑作です。 自分は初めて小説の神様を読んだときに、衝撃を受けました。 小説家が小説を生む苦しみをこれほどまで生々しく、シビアに描いていたので、傷つきながら書いたの…

向日葵を手折る

作者の別作品を読み、気になる作家さんだなと思ってたら新作が出ていたので読みました。 率直にいうと辛さや痛みを感じつつ幸せに包まれる読後感でした。 辛い、痛い、というのは登場人物の綺麗な内面と汚い面が見事に描かれていたからだと思う。 主人公の…

AX アックス

殺し屋シリーズ最新刊。 グラスホッパー、マリアビートルを読んだら今作を読むしかないってくらい好きなシリーズです。 作者いわくシリーズってわけではないそうですが、そう括られているので。 殺し屋の兜が恐妻家で、家庭でいかに平和に過ごそうと繊細に勉…

灰と幻想のグリムガル level.13 心、ひらけ、新たなる扉

ユメと別れて、旅を続けるハルヒロ達。 各々がユメの気持ちを受け止めていて、ハルヒロはユメの気持ちを組みたいけど、リーダーとして痛手を負って悩む。 ランタに続いてユメも抜けるとなると雰囲気や戦闘時のバランスが取れないよな。 シホルはユメの気持…

ワンダンス03

カボが遂にダンスコンサートに参加。 外の世界へ出てきて、また一段とギアを上げていくのは素敵ですね。 自分の中に溜まっている情熱をダンスに注入していくことでさらに凄みが増してきていて、カボ自身手ごたえを感じているが、湾田が評価されて先へ行くこ…

2020 16本目 映画 小説の神様

遂に公開。 相沢沙呼先生の原作を読んで心揺さぶられて、何度か読み返している好きな作品なので、絶対観に行こうと思ってました。 感想としては優しい小説の神様って感じでした。重要な一也や詩凪の壁にぶち当たり、苦しむことはそうなんだが、秋乃の友人達…

2020年 9月 読んだ本とおすすめ作品 読書メーターから

9月は季節の変わり目なので体調が悪い時が少しあったが、上手く乗り越えられました。40冊も読めれば良いですね。・新作で印象的だった作品似鳥鶏先生の「生まれつきの花」 住野よる先生の「この気持ちもいつか忘れる」 この2作品は実力派作家の新作で、やは…

カノジョの妹とキスをした。2

不純愛ラブコメ。 まさかこうなるとは… 予想を超えるくらいドロドロになっていきそう。 晴香のターンだと思っていたが、予想以上に潔癖で身体を許さない。事情はあるんだろうけど、それを話さないと博道は信じられないよ。 好きが呪縛になっていきそうだけ…

戦力外捜査官 姫デカ・海月千波

タイトル通り、戦略外捜査官になるまでのドジっぷりには目を当てられない。 だが、戦略外になってからが本番。 普通だったら何もしなくていいという意味だけど、海月は何してもいいと捉える。 最初は噛み合わないバディだったが、設楽が海月が真面目に事件…

戦翼のシグルドリーヴァ Sakura (上)

前日譚 日本編。 欧州編に比べて、まだ危機が遠くにいるといったところで穏やかな始まり。 沖田桜が枯れない桜という異名通り、意志の強い少女だが、まだ幼い渡来園香や上司である天塚弥生や神宮寺晃という癖者と過ごしていくうちに着実に成長していく、 忙…

それでも、好きだと言えない

タイトルと表紙から漂う名作臭がたまらないですね。 期待してた分、どうなるかと思いましたが、見事に期待を裏切ってくれて素晴らしいどころではなく最初から最後まで惹きつけられました。 主人公の有馬悠人が記憶喪失の幽霊・レイナと出会って、変わってい…

天才美少女な幼馴染のくせに、なんで俺の前でだけスキだらけなんだよ

主人公・桐島公平とヒロイン・神野毬萌が幼馴染という関係で、天才で周りから注目される存在である毬萌は公平と一緒にいる間は気を抜けて過ごしている心地良い空気はとても良かったです。距離が近いからこそ互いに遠慮なくぶつかり合えるし気を許せる関係が…

チルドレン

自分の中の信念を曲げずに貫く陣内が憎たらしくも嫌いになれない人物で、陣内に引っ張られるように読み進められました。 陣内は明るい陽気な部分と薄暗い陰な部分が秘められていて、そのバランスが絶妙でした。彼が吐く言葉は暴論に聞こえるが、心に届くもの…

2020年 10月 購入予定&気になる作品

もう10月になるんですね、早い早い。 もう数ヶ月で今年が終わるというのは信じがたいですが、毎年同じこと思うんだよなぁ。 さて、新作、新刊共に粒揃いで、注目している作品がたくさんあります。 新作では、最近流行りの年の差ラブコメとして「会社員とJK。…

さよならの言い方なんて知らない。4

待望の架見崎シリーズの新刊。 表紙の娘はいったい誰だか気になってきたが、いつか分かるでしょう。 今回は遂に今まで暗躍していた香屋が表に出てきて存在を街全体に知らしめるということでしたが、アクシデントがありつつも香屋の示した架見崎という街への…

さよなら僕らのスツールハウス

思春期の一部である大学生の時にシェアハウスで男女が過ごしていったら、それは何かあるだろう。 シェアハウス内で起こる謎や、メンバー内の中で交わる思惑などがまさに青春という感じで、読んでいてこういう風に生活を共にしていけるならと羨ましくもなり…

竜と祭礼3 ー神の諸形態ー

地道に様々な人と関わり、自分が知らない思考を知ることで研ぎ澄まされていくのが分かるし、毎巻のように読んでて予想つかない結末にたどり着くのが楽しい。 離れていたイクスとユーイが再会した最後のあたりは情報量が多くて頭が重くなるが、与えられた情…

きみのために青く光る

今となっては作者買いしているが、初めて似鳥鶏先生の作品に触れた作品なので、印象に残ってる作品です。 久しぶりに読み返しましたが、面白い。 不思議な能力を得て、日々の日常に変化が起きる。 能力を得た人達の短編で、どのキャラクターも戸惑い、悩ん…

ワンダンス02

小谷が徐々にダンスに慣れてきて、上手くなっているが、そこには湾田の影響力が大きいが、湾田はライバルというか同志みたいなところがあるから、どうなっていくのかと思ったが先輩で同性である厳島伊折というダンスを追求する存在と出会っていくことで、互…

僕の目に映るきみと謎は

「誰も死なないミステリーを君に」でぐんっと知名度を上げた井上悠宇先生の新作。 怪異の正体をミステリーの定石である5W1Wの法則を持って暴いていき、怪異の呪いを潰していく。 主人公・真守と幼馴染で霊能探偵・恋子が互いに協力していくが、2人の関係やか…

姉ぶる初恋相手に絶対敗けない!

両片想いで義理の姉弟、最近の流行りを入れつつ、ラブコメを追求していく作者のらしさも含んでる面白いラブコメです。 互いに好きで付き合う前に両親の再婚により、姉弟になって家族になるという縛りをどう乗り越えていくのか。 主人公(弟)・修一郎とヒロイ…

死体埋め部の回想と再興

まさかの続巻。 1巻の最後で吉か凶かドキドキする余韻が素晴らしかったから続くことに驚いたが、最後まで読んだらこの展開もありだなと。 祝部が織賀を失くしてしまい現実から逃避行していく堕落具合が素晴らしいし、何より元凶の織賀がいなくなったのに地…

むしめづる姫宮さん3

青春の光を見せてくれたこのシリーズも最終巻か。 虫という題材は地味だったのかなぁ。 思春期の子供達の悩みや気持ちの揺らぎを虫の特性と重ねていき、最後に自分の本性と向き合っていくのが好きだったので、もっと読みたかったです。 また、羽汰が様々な…

沖晴くんの涙を殺して

表紙やタイトル、帯の推薦文などを見るだけで読みたくなる吸引力がありました。 売り出し方としては最高でした。 もちろん中身も素晴らしいです。 震災の影響で家族を失って、そのときに死神と取引をして喜び以外の感情を失ってしまった主人公の沖晴。 傷が…

経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。

タイトル通り非処女でビッチなギャルの月愛というヒロインはかなり攻めた設定。 ラノベでは徐々に増えていくとは思うが、扱いづらいのは確か。 しかし、月愛は男を頻繁に変わっていて周囲からビッチと揶揄されているが、根はピュアなのが分かるのが良いです…

千歳くんはラムネ瓶のなか4

前巻とはがらりと変わり、スポ根巻。 バスケに一直線で元気溢れる陽が抱える劣等感のは意外でしたが、自身の熱意が周囲に伝わるのは確かな信頼関係がないと無理だ。 それでも諦めずにガムシャラに前に進む陽だが、壁にぶつかる。 その壁は一年前、朔もぶつ…